浦安D-Rocks vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

LeagueOne
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試合結果

浦安DR 34-21 相模原DB

浦安DR 324kg / 883kg

相模原DB 326kg / 885kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONEより

1st Scrum 16:47~

組み合った後、浦安DRが3番セコナイア・ポレ選手側を主導に圧力を掛けて反則を獲得しました。

お互いのHOがセットしてから右足をズラしており、その影響もあって少し身体が傾いていましたが、良い形で押し切れたScrumでした。

セットアップで左側へズラしていた点と左腕がHO 松下選手(筑紫→明治)のお尻右側にあったため、イン組なのかなと推測していました。

管理人の予想と裏腹に、逆方向に押し切りましたね。

対して相模原DBは、オーソドックスなセットアップでした。

1番 細田選手(慶應義塾→慶應義塾)の肩が、HO 李選手(大阪朝鮮→帝京)の脇に埋まっており、少し段差が出来ています。

1番の右肩が埋まると、間を割られにくくなります。

クラウチの段階で、お互いのバインドを締めている事から密着感を意識してる事が伺えます。

ただ、段差が出て来ている分、相手3番が真っ直ぐ圧力を掛けてきた場合、前に出にくくなります。

バインドは、お互い取りたいタイミングで取れなかったので、少しグラつく場面がありました。

ヒットは浦安DRが優勢でした。

フロントローの背中とロック・フランカーの背中が平行になっているため、抵抗無く圧力を掛ける事が出来ます。

組み合った後は、浦安DR 3番が相模原DB 1番とHOの間に身体を入れて押し切りました。

3番側はこの位置に身体を入れて前に出られると、スクラムの内部から崩壊させる事が出来るのでオススメです。

低いまま前に出た浦安DRに対して、圧力に耐えきれなくなり浮いてしまった相模原DB、最後は相模原DB 3番ムチュヌ選手が首を抜いてしまい、イリーガルホイールの反則を取られる結果となりました。

相模原DBのスクラムの軸はムチュヌ選手なので、そこをいかに攻略するかを考えた結果の1st Scrumでしたね。

入替戦に向けて、また一段と頑張ってほしいです。

気になったScrum 41:23~

浦安DR陣10m付近、浦安DRボールのScrumです。

組み合った後、拮抗していましたが今季途中加入のムチュヌ選手が前に出て反則を誘いました。

世界には、同い年でこんなに良いPRが居るのかと感心した選手でした。

相模原DBのScrumが安定したのも、ムチュヌ選手が加入した影響が大きいと考えます。

セットアップから見ていきましょう。

浦安DRは、1番梅田選手(秋田工業→帝京)とHO 松下選手(筑紫→明治)がセットアップの段階で立ち位置を揃えていました。

Scrumの構造上、HOの選手が前に出やすくなる(1番の肩が隠れやすい)のですが、敢えて揃えたのかなと感じました。

7番繁松選手(札幌山の手→明治)も角度をつけてセットしていたため、密着感を高めて相模原DBのScrumを攻略したいと推測します。

このセットアップ、相手3番からすると、両肩に同じ密度で圧力をかかる上、密着度が高いので身体の自由度が少ないです。

元々、3番はHOと1番の両方から圧力を受けるのですが、通常よりも動ける隙間が小さいため、やり辛さがあります。

実際、前半にはムチュヌ選手が嫌がり、フリーキックを取られるシーンがありました。

そして、FW8人の背中のラインが揃ってるので、抵抗無く相手へ圧力を伝える事が出来ます。

対して、相模原DBは1番 細田選手(慶應義塾→慶應義塾)とHO 李選手(大阪朝鮮→帝京)が1時の方向、3番ムチュヌ選手が真っ直ぐセットしていました。

また、バック5が90度よりも膝が伸びきっており、浦安DRの圧力に対して前へ掛ける事で対抗してます。

前半はセットしてから半歩左側へズラしていましたが、このスクラムは通常のスロットで組んでいます。

ヒットはほぼ互角でした。

両チーム、ヒットのタイミングがズレており、段階的に当たっているため、優劣がありません。

組み合った後、相模原DB 3番ムチュヌ選手が浦安DR 1番梅田選手側に圧力を掛けてから、HO松下選手側に圧力を掛けました。

理論上、1番とHOの立ち位置が揃っているなら、間を真っ直ぐ割りに行くか・どちらか一方に圧力を集めて対抗します。

1人で前に出れる強さがある場合は、真っ直ぐ割りに行く選択をする事が多いです。

逆に、8人で組むスクラムを選択している場合は、どちらか一方最初からHO側に行くと身体が傾き、1番側に入り込まれます。

だから、ムチュヌ選手は1番側に圧力を掛けてからHO側にシフトチェンジをしています。

組み合った後の圧力で押し切られる場面は、大学レベルまでだとあまり見られない光景ですね。

セットアップも大切ですし、その後の圧力も大事です。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

読者の皆さんがScrumを理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

引き続きScrum Love Club及び管理人を宜しくお願い致します。

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