本日のテーマ
本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第12節 静岡ブルーレヴズ vs 三重ホンダヒート の試合を解説していきます。
怪我人に悩まされながらも昨季より順位を上げている静岡BRとD1昇格後厳しい状況が続く三重Hの二輪ダービーでした。
静岡BRは残り4節の勝敗によってはPO進出の可能性もある順位です。
Scrumで試合を制するシーンを見られる事を楽しみにしてます。
三重Hは後半だけ見ると点数で上回っています。
入替戦回避は難しいですが、少しでも上の順位を目指してほしいですね。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
静岡ブルーレヴズ 43 vs 14 三重ホンダヒート
静岡ブルーレヴズ 348kg / 886kg
三重ホンダヒート 337kg / 871kg
1st Scrum 2:40~
気になる1st Scrumは2:40~です。
ハーフライン付近、三重HボールのScrumです。
静岡BRが先に仕掛けたと判断され、アーリーエンゲージの反則を取られました。
静岡BRがバインドして足を下げる→三重Hがバインドして足を下げる形となったため、先にバインドして圧力を掛けている静岡BRが前に動いてしまいました。
ここは難しいところで、静岡BRが仕掛けたとも言えますし、三重Hが圧力を嫌がって後ろに引いたとも考えられます。
基本的にお互い力を掛け合って組むのですが、いつ・どこに・どの程度力を掛けるのか、駆け引きがあります。
今回の場合は、センターラインに対して静岡BRが前に動いてしまったため、反則を取られました。
セットアップを見る限り、動く要素は無かったので、圧力を上げるタイミングがズレた影響かなと考えてます。
それでも、強みのScrumで反則が取れない/反則を取られてしまうのは静岡BRに取って痛手でした。
Best Scrum 72:24~
気になるBest Scrumは72:24〜です。
三重H陣ゴール前5m、静岡BRボールのScrumです。
組み合った後、静岡BRが内側に割り込みながらプレッシャーを掛けて、反則を獲得しました。
お互いメンバーが変わった状況、静岡BRがトドメの一撃を繰り出しましたね。
セットアップも綺麗ですし、組む前のバック5の姿勢も地面に対して平行にセットしているため、いつでもScrumが組める状況です。
バインドした後に一段と低くなれた点も良かったですね。
今シーズンScrumに関して研究されたのか、苦しむ場面が見られた静岡BR、復活の狼煙を上げた試合だったかなと感じています。
メンバーが変わっても継続して良いScrumが組めるのが理想なのですが、静岡BRの場合リザーブメンバーの方が良いScrum組むんじゃ無いかと思わせてくれます。
特に、1番山下選手・3番伊藤選手が途中から出てくる事に恐怖を感じています。
今回注目したのは、静岡BR フロントローのセットアップです。
HOがセットしてから両PRが肩を抜くのですが、1番山下選手の肩の抜き方が非常に綺麗でした。
どれぐらい綺麗だったかというと、試合を見ていて思わず、「あっ綺麗」と言ってしまった程です。
多くの1番が肩を上手く抜けずに、HOの脇に肩が埋もれてしまうのですが、岡崎選手の場合はHOと胸のラインが揃う位置まで肩を出す事が出来ています。
こうする事で、組み合った時にお互いの立ち位置がズレにくくなり、相手3番に対して左右から圧力を掛ける事が出来ます。
また、両肩がフラットになっているため、多くの1番が悩まされる左肩主導でアングルをつけながら前に出る現象が起こりにくくなります。
静岡BRの場合、3番側が相手1番を弾いて内側に割り込むため、1番側がアングルをつけながら前に出てしまうと力の方向が合わなくなります。
一瞬お互いの1番側が前に出て回転する勢いが生まれましたが、三重H側は外側に弾かれた状態であったため、真っ直ぐ前に出られません。
静岡BRがそのまま押し切り、イリーガルホイールもしくはヘッドアップの反則を獲得しました。
静岡BRはアーリーエントリーを含めて良い選手が揃ってきてますね。
ベテランが築き上げた文化を継承して欲しいです。
まとめ
本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第12節 静岡ブルーレヴズ vs 三重ホンダヒート の試合を解説しました。
更新が遅くなり、楽しみにしていた方にはお待たせしすぎたかも知れません。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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