東京SG vs BLUES

LeagueOne
この記事は約5分で読めます。

本日のテーマ

本日は、THE CROSS-BORDER RUGBY 2024 第1戦 東京SG vs BLUES の試合を解説していきます。

今季から新しい試みとして始まったクロスボーダーマッチです。

LeagueOneのチームとSuper Rugbyのチームが対戦するという、少し前まで考えられなかった試合が実現しました。

2016年〜2019年にサンウルブズとしてスーパーラグビーに参戦していましたが、クラブチーム単位で試合をするのはここ数年の話かと思います。

また、コロナ禍が明けた影響で、提携しているクラブチーム同士の試合も見られるようになりました。

開催時期やメンバー構成など色々と考えていく部分はありますが、今後も続いて欲しいですね。

批判が多くなると来季から無くなりそうです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

BLUES 43 vs 7 東京サントリーサンゴリアス

東京SG 331kg / 902kg

BLUES 345kg / 889kg

試合詳細 - 2/3 東京サントリーサンゴリアス × ブルーズ | クロスボーダー ラグビー 2024
2024年2月にジャパンラグビー リーグワンに参加する4チームと、南半球ラグビー最高峰のリーグである「スーパーラグビー・...

1st Scrum 11:50~

気になる1st Scrumは11:50~です。

東京SG陣22m上、BLUESボールのScrumです。

フロントロー体重では劣るものの、バック5の重さで東京SGが上回っていました。

1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。

テストマッチを見てても感じるのですが、日本と海外のセットアップって全く違うんですよね。

東京SGがバック5全員組める体勢を整えているのに対して、BLUES側はロックが膝を上げて前に体重を掛けています。

そのロック陣が前に行くのを防ぐため、No.8が自立して支えています。

クラウチの前段階からロックが膝を上げる事でフロントローに対して前への圧力が掛かります。

バインドの際にその重さを相手に上手く伝える事がが出来たなら、良いScrumが組めると考えています。

海外の選手がクラウチの段階で低くしないのは、後ろからの圧力を抑えるためなのかなと考えています。

勿論、骨格的な要因もありますが、敢えて低くする必要がありません。

2本目は、東京SGがヒットでプレッシャーを掛けて、組み合った後に前に出る事が出来ました。

3番ブラッドリー選手良かったですね。

練習生のため、LeagueOneデビューはまだですが22歳と将来性抜群な選手です。

組む前の姿勢、組んだ後の姿勢がとても綺麗で多くの3番の参考になるのかなと考えています。

ただ、まだ1人で組み合っている印象を受けています。

8人の中の一員としてScrumを構築出来ると今よりも更に良いScrumが組めると考えています。

また、外側に膨れながら前に出てしまっているため、良い姿勢が活かせてません。

組み合った後も低い姿勢が取れるため、重たいバック5の押しを受けるだけで前に出られます。

もっとシンプルに考えて良いのかなと感じました。

対するBLUES側はバインドの段階で前に圧力を掛けたのですが、1番側が足を外側に動かして位置調整をしています。

組み合った後も窮屈な体勢になっており、東京SG側からプレッシャーを受ける結果となりました。

最初セットしていた位置で組めていたら、内側に割られることは無かったのかなと考えています。

海外の強豪チームに対してScrumで押しているシーンは良いですね。

Best Scrum 42:07~

気になるBest Scrumは42:07〜です。

BLUES陣10-22m、BLUESボールのScrumです。

組み合った後、東京SGがプレッシャーを掛けるもカウンターを喰らい、イリーガルホイールの反則を取られました。

BLUESの纏まりあるScrum非常に良かったです。

セットアップは1st Scrumと同様、バインドの際に東京SG1番側が少し外側に流れてしまいました。

クラウチの段階では真っ直ぐだったのですが、バインドの際にBLUES 3番側が少し外側に圧力を掛けてきました。

そのため、外側に弾かれてしまったのだと推測しています。

ヒットは互角でした。

組み合ったあと、東京SG1・2番でBLUES 3番を挟めていたのですが、外側に対する圧力が薄れましたね。

1st Scrumでは優勢だったため、3番側よりも1番側に意識が寄ってしまったのかなと考えます。

ヒットは東京SGが少し優勢でした。

ヒットスピードやヒット後のバック5の膝の伸び具合で勝っており、日本のScrumの良さが出ていました。

JAPANでも8人がまとまって低くScrumを特徴としています。

次のScrumコーチが誰になるか分かりませんが、ベースは変わらないでしょう。

今回はヒットの後の動きで勝敗が決まりました。

東京SG側が前に出る際に、3番側が浮いてしまいました。

BLUES側もHOが浮いたのですが、両プロップが低いままだったため、建て直しする事が出来ました。

浮いて姿勢が高くなったところを狙われた結果、東京SGが押し切られる結果となりました。

ヒットで優位に立てていたため、勿体無かったScrumです。

もしかしたら、LeagueOneだとそのまま押し切れた場面かもしれません。

海外のレベルの高さを改めて感じたScrumでした。

まとめ

本日は、

THE CROSS-BORDER RUGBY 2024 第1戦 東京SG vs BLUES

の試合を解説しました。

賛否両論あると思いますが、来年以降も継続して大会が開催される事を願います。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました