横浜E vs トヨタV

LeagueOne
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本日のテーマ

本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1第2節 横浜キヤノンイーグルス vs トヨタヴェルブリッツの試合を解説していきます。

開幕戦、埼玉WKに対して完敗だった横浜Eですが、1週間で立て直ししてきましたね。

大型補強で話題になったトヨタVは惜敗する結果となりました。

両チームの実力は拮抗していましたが、セットプレーの安定性の部分で横浜Eに軍配が上がりました。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

横浜キヤノンイーグルス 24vs22 トヨタヴェルブリッツ

横浜E 320kg / 878kg

トヨタV 335kg / 872kg

1st Scrum 05:08~

気になる1st Scrumは05:08~です。

トヨタV陣10m付近、トヨタVボールのScrumです。

セットアップの低さ、早さどちらも横浜Eが素晴らしかったですね。

8人がいつでもScrumを組める体勢を整えており、ベスト4以上に向けて良い準備をしてきた事が伺えます。

また、先にセットした上で、少し右側へずらしていたため、トヨタVとしてはとても組みにくかったのかなと考えられます。

1本目はクラウチでお互いのスロットが合わず、組み直しとなりました。

内容は分かりませんが、トヨタV側が自らScrumを組むのを辞めたため、レフリーから指摘を受けています。

2本目も同様に、横浜Eが良い位置を確保しましたね。

その上でクラウチの前に3番祝原選手が少し外側へ張っています。

ここら辺も試合前の分析から判断してるのかなと考えています。

対するトヨタVは少し自立が無かったように感じています。

大型補強もあり、ベスト4以上が期待されますが、Scrumに関しては少し不安要素が多いです。

セットアップの正確性と同じぐらい自分達がセットしたい位置にセットする事は重要になります。

後出しで相手の嫌がる事をするセットアップのやり方もありますが、基本的には先手を取った方が有利です。

ヒットは互角、組み合った後にScrumが崩れるも反則なくボールアウトとなりました。

横浜Eのベクトルが真っ直ぐなのに対して、トヨタVは少し内側に向いている気がします。

力の掛ける方向はチームによって様々なので優劣は無いのですが、自分達の掛けたい方向と違う方向に力が掛かっている場合は修正が必要です。

今回の場合は、トヨタVが内側を向かされたように感じました。

今回注目したのは、横浜E1番岡部選手です。

まずは、組み合った後の低さが素晴らしかったですね。

足首が非常に柔らかく、地面についているポイントの数も他の選手に比べて多いです。

足首が柔らかいと、膝を下げた際もスパイクが地面を捕らえやすくなります。

また、頭の位置も良かったですね。

相手3番の懐に潜れているため、あまり圧力を受けない位置から突き上げる事が出来ます。

これが少し左側にズレると、相手の右肩や右肘で押さえ付けられてしまいます。

自分で身につけるしかない感覚なので、とても参考になる動画でした。

今回は前に出ようとした際に、足が付いて来ず崩れてしまいましたが、とても良いScrumだったと考えています。

Best Scrum 23:26~

気になるBest Scrumは23:26~です。

トヨタV陣ゴール前5m、横浜EボールのScrumです。

1本目は組み合った後、Scrumが崩れたため組み直しとなりました。

ヒットは横浜Eが少し優勢だったように感じています。

ただ、組み合った後に左側へ圧力が流れてしまっており、もし組み合えてても押し切れない状態でした。

2本目はヒット互角でしたね。

ただ、その後横浜Eがまとまりながら前にプレッシャーを掛けて、STを獲得しました。

勝敗を分けたのはバインドの際の動きだと考えています。

バインドの際、殆ど動きが無い横浜E対して、トヨタV8人がバラバラの動きをしていました。

勿論、それぞれやるべきセットアップがあり、動きが違うのは仕方ないのですが、まとまりの観点から見ると良く無かったですね。

ヒットは互角でしたが、こういう小さな隙間の差により、横浜Eが押し切る事が出来ました。

バック5の押しも非常に良かったですしね。

無理やり上に押すのではなく、真っ直ぐ前に力を伝えています。

また、押す際に横浜E1番側岡部選手がHOに対して半歩寄ることができました。

このため、トヨタV側は下がりながら身体を内側に向ける結果となり、時計回りに回転しながらScrumが動く事になりました。

欲を言えば、押し切った後に真っ直ぐ修正出来れば最高でしたね。

4点差、横浜Eがリードの展開のScrumでした。

接戦をものにした横浜Eですが、このScrumが無ければ試合展開は大きく変わったと考えています。

それだけ重要なScrumでした。

終わりに

本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1第2節 横浜キヤノンイーグルス vs トヨタヴェルブリッツの試合を解説しました。

管理人の健康状態も回復し、いよいよLeagueOne開幕となりました。

今季はどのチームが優勝するのか、非常に楽しみなシーズンですね。

年末年始はラグビー三昧に出来るように、今から良い準備をしていきたいですね。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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