静岡ブルーレヴズ vs 東芝ブレイブルーパス東京

BL東京
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試合結果

静岡ブルーレヴズ 34 vs 28 東芝ブレイブルーパス東京ヨタヴェルブリッツ

静岡ブルーレヴズ 326kg / 867kg

東芝ブレイブルーパス東京 315kg / 866kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONEより

1st Scrum 02:27~

1本目は組み合った後、 Scrumが崩れたため組み直しとなりました。

静岡BRは両フランカーが角度をつけて、フロントローの密着度を高めています。

両サイドを圧迫された時は真っ直ぐ組み勝つか、後ろに下がってスペースを確保するか2択になります。

通常よりも密度が濃いため、左右へ動く事が難しくなります。

左右に逃げる事が出来ないため、静岡BRの圧力に耐えながら強い姿勢を作る事になります。

実際に組み合った事無いので推測になりますが、通常のスロットの数倍圧迫感がありそうです。

今回は3番伊藤選手に変わって、郭選手が先発でした。

バインドの取り方や張り方は違いますが、静岡BRの Scrumのベースは変わりません。

むしろ、スロットをズラした組み方に関しては、郭選手の方が上手です。

また、HO日野選手がセットしてから半歩左側にズラしている事も見受けられました。

両PRは、動かさない左足に合わせてセットをしており、セットアップの段階からスロットがズレる仕組みを作っています。

半歩ズレるだけで、相手1番が真っ直ぐ組み辛い状況を作れます。

対して、BL東京はオーソドックスな真っ直ぐのセットアップでした。

ロック陣が片膝を上げるセットアップも前節同様です。

1本目はバインドの際に、1番木村選手が外側に流れすぎたかなと感じました。

静岡BR 3番郭選手の方がバインドを取るタイミングが早く、外側に圧力を受けて流れたのかなと感じてます。

ヒットはBL東京が優勢でした。

ただ、組み合った後に圧力が下に行った事に加えて、足がヒットの勢いについて来なかったため、崩れました。

2本目は、1本目と比べて間合いが狭くなりました。

静岡BRがヒットで前に出るも、1本目と比べて外側に対する圧力が小さく、BL東京 1番木村選手の余力が残っている状態でした。

そのため、ヒットで前に出た勢いで内側に流れようとしますが、生き残っているBL東京の圧力を受ける形となります。

そこから Scrum全体がフィールド側に流れて、ボールアウトとなりました。

静岡BRとしては、1st Scrumで良いヒットが出来ていたため、そこから更に圧力を掛けたかったですね。

BL東京は安定した Scrumを組めていたため、その後のATがスムーズに勧められました。

欲を言えば、3番小鍛冶選手側が前に出ていると、フランカーのDFが遅くなるため、数的有利を作れます。

SHの立ち位置も制限されているため、 Scrumを含めたAT構築がますます重要になりそうです。

Best Scrum 71:54〜

両チーム共に、フロントローが変わった状況です。

静岡BRが6点リードでしたが、自陣22m付近なので反則をすると逆転される可能性がありました。

そんな僕の心配を他所に、組み合った後に静岡BRが真っ直ぐ前に出てBL東京の Scrumを粉砕しました。

静岡BRのフロントローが、綺麗な形でBL東京の間を割れており、凄く参考になる動画でした。

セットアップから見ていきます。

BL東京は、1番三上選手がアングル気味にセットしています。

静岡BR 3番が外から来る圧力に弱い事を考慮して、1時の方向に圧力を掛けたかったと考えられます。

3番真壁選手側は、静岡BR1番側が半歩外側に立っている事から外側へ弾ける位置に頭を置いています。

対して静岡BRは、HOリッチモンド・トンガタマ選手を中心に、両PRがコンパクトに纏まったセットアップでした。

少し浮き出ているように見えますが、両脇にPRが埋まっており隙間がありません。

日野選手とはまた違った密着感を作り出せており、コンバートして日が浅いとは思えないぐらい良い形です。

バインドは静岡BRが優勢でした。

3番ショーン・ヴェーテー選手がBL東京1番三上選手に対して、外向きの圧力を掛けています。

通常の3番なら問題ないものの、146kgの巨漢が圧力を掛けてくるため、想定以上に外側へ弾かれてしまいました。

そのため、HO橋本選手と隙間が生まれ、三上選手が孤立しています。

HO橋本選手も、ヒットの勢いで両PRのバインドが外れてしまい、孤立しています。

フロントローそれぞれが孤立してしまったBL東京に対して、密着度を保てた静岡BRが押し切った Scrumでした。

Scrumはセットアップからボールアウトまで、常に自分のすぐ横に味方が居る事が重要になります。

余談ですが、この密着度があるからフロントローはずっと仲良しで居られるのかもしれません。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

読者の皆さんがScrumを理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

引き続きScrum Love Club及び管理人を宜しくお願い致します。

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