BL東京 vs 神戸S

BL東京
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本日のテーマ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第13節 東芝ブレイブルーパス東京 vs コベルコ神戸スティーラーズ の試合を解説していきます。

今期好調の両チームの1戦でした。

前半BL東京が優位に進めて得点を重ねるも、後半神戸Sが巻き返し同点となりました。

今シーズンは前半と後半で優位性が入れ替わる試合が多いですね。

そして、BL東京はようやく1番に木村選手が戻ってきました。

メンバー争いが大変でしょうが、来節もスタートから見たいところです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

東芝ブレイブルーパス東京 40 vs 40 コベルコ神戸スティーラーズ

東芝ブレイブルーパス東京 315kg / 858kg

コベルコ神戸スティーラーズ 340kg / 890kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE HPより

1st Scrum 5:39~

気になる1st Scrumは5:39~です。

BL東京陣ゴール前5m、BL東京ボールのScrumです。

両チームともに今期好調な理由としてセットプレーが安定している事だと考えてます。

今回も組み合ってから殆ど動かずボールアウトとなりました。

神戸Sのセットアップ、昨季と比べて8人のまとまりの部分が格段に良くなりました。

昨季までは個々の強さでどうにか成り立っている状況、8人で組み合っている印象はありませんでした。

今季はフロントローの密着度、バック5の姿勢・方向を見てもしっかりとScrumに時間を掛けてきた事が分かります。

対するBL東京もまとまりある綺麗なセットアップを継続しています。

若いフロントローの台頭は頼もしいですね。

ヒットも互角、その後は殆ど動きませんでしたが、総体重で勝る神戸Sが優位に進めていた印象です。

今回気になったのは、1番木村選手側組み合う前の足の位置です。

神戸S3番から外側に圧力を受けた影響か、左足がScrum全体の外側にあります。

HOに寄りながら良い位置で組める印象があったので、このセットアップに驚きました。

組み合った後も左肩が先行して前に出ており、あまり良いScrumとは言えません。

ボールアウトする迄に少しずつ身体が外側に開いていき、HOとの間に神戸S3番が割り込んでいます。

どうすれば1番側が左肩主導にならないのか、その問いはずっと考えています。

未だにしっくりくる答えが出てこないので、引き続き研究を続けます。

昔先輩に言われたのは、右半身をHOに寄せながら真っ直ぐ組むと割れにくい事ぐらいです。

選手時代出来なかったので、コーチとして上手く伝えていきたいですね。

Best Scrum 32:16~

気になるBest Scrumは32:16〜です。

ハーフライン上、神戸SボールのScrumです。

組み合った後、少しBL東京が前に出てからScrumが崩れたため、神戸Sがコラプシングの反則を取られました。

両チーム、セットアップ全体は物凄く綺麗でしたね。

最初に書きましたが、やはりScrumが安定してるからこそ、戦績も安定している印象です。

BL東京のセットアップを見ているうちに気が付いたのですが、クラウチの段階でバックローが膝を上げています。

神戸Sを含めて多くのチームがフロントローが相手をバインドしてから膝を上げます。

バインドの前に後ろから圧力を受けると、身体が前に動き、反則を取られやすいからです。

BL東京は、そこを敢えてクラウチの段階から膝を浮かしています。

フロントローの自立は必須の上、後ろの圧力を上手いタイミングで相手に伝える感覚も大切になります。

総体重で劣る分、相手の圧力に対抗出来るようにしているのかなと感じました。

もしかしたら、ずっとこのセットアップだったのかもしれません。

組み合う前もScrum全体のまとまりを意識して、握り拳1個分低くなっています。

重たい相手・デカい相手に対してどう組み合うか、その手本を見せて貰った気がします。

また今回は、フロントローがセットする時に神戸S 1番の肩が上手く抜けず身体が傾いているように感じました。

そのため、組み合った段階で孤立してしまい、耐えきれずScrumを崩してしまったのかなと推測しています。

3番主導で外側に動いてくるチームには対抗出来ますが、内側を割りに来る組み方に対しては不利です。

組み合った後、足の位置を動かさずBL東京が膝を伸ばす形で前に圧力を掛けました。

基本的に膝の角度は90°前後が良いです。

その上で、股関節や膝の屈曲・伸展を使いながら80°〜100°を保ちます。

今回の場合、組み合った段階でBL東京は90°よりも少し角度が緩かったのですが、神戸Sは鋭角になっています。

そのため、圧力を受けた際にその圧力を吸収できる余裕がありません。

足を下げて角度を90°前後に戻す必要があるあめ、後ろに下がます。

後ろに下がったところへさらに、BL東京から圧力を受けたため姿勢が崩れて、Scrumを崩してしまう事となりました。

力と力の勝負と思われがちなScrumですが、柔軟性も同じぐらい必要です。

むしろ、体重や筋力の前に股関節・膝・足首の柔軟性を鍛える方が大事かも知れません。

上手く使えたら体重が倍近くある相手でも押される心配はありません。

そう考えると、Scrumが楽しくなってきませんか?

まとめ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第13節 東芝ブレイブルーパス東京 vs コベルコ神戸スティーラーズ の試合を解説しました。

今回の結果を受けて、東芝ブレイブルーパス東京のPO進出が決まりました。

残り2枠どのチームが獲得するのか

東京SG vs 静岡BRのナイターゲームから楽しんでいきましょう。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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