早稲田大学のセットアップは、HO佐藤選手を中心にフロントローがVの字になるような形でした。
内側の肩を低くする事で、相手の間を割りやすくなります。
この際、押すためには、舵取り役の佐藤選手が1 vs 1の勝負で勝っている事が条件となります。
対して帝京大学のセットアップは、當眞選手の左脇に平井選手がセットしていました。
2段にする事で、左右に広がった時よりも間を割られてきた際に対抗しやすいのが特徴です。
ただ、脇に埋まっていると當眞選手自身の姿勢が高くなります。
間合いは2歩以上離れており遠目、スロットも1歩分ズレていました。
平井選手、森山選手が角度を付けている事から當眞選手に力を集めつつ、真ん中からScrumを粉砕したい事が分かります。
ただ今回は、平井選手の頭が亀山選手と当たっている事を考えると、後半歩ズラしても良かったかなと感じてます。
首を反時計回りに回す事で、置きたい位置を確保しています。
僕も外に弾かれた時に良くやるのですが、これをすると、頭が下がりやすくなる+懐に潜り込みすぎる事になります。
セットアップの段階で、半歩ズラされている事を考えると、難しい選択でしたね。
組み合った後の姿勢を見ても、密着度が高まっている早稲田大学に対して、帝京大学はハの字に分裂しています。
個々で能力で見れば帝京大学の方が上かもしれません。
ただ、Scrumは8人の足し算ではなく、掛け算です。
ヒットは互角に見えましたが、押せる体勢を作れていた早稲田大学に軍配が上がりました。
綺麗なScrumでした。
引き続きScrum Love Clubでは、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
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本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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