本日のテーマ
本日は、関東大学ラグビー対抗戦Aグループ 明治大学vs早稲田大学の試合を解説していきます。
伝統の一戦、国立での開催となりました。
この試合の結果を受けて、大学選手権の対戦相手が確定しましたね。
関西と当たる可能性もありますが、両チームの活躍が楽しみです。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
明治大学 58vs38 早稲田大学
FW体重 早稲田大学 824kg / 明治大学 830kg
1st Scrum 0:29~
気になる1st Scrumは0:29~です。
明治大学陣22m内、早稲田大学ボールのScrumです。
国立の舞台、伝統の一戦の緊張からかキックオフのボールをノッコンしてしまい明治大学が序盤から不利な状況となりました。
Scrumに定評のある明治大学としては、押し切って挽回したいところでしたが、早稲田大学がしっかりと組み合いました。
1本目は、組み合った直後にScrumが崩れて組み直しとなりました。
両チーム綺麗なセットアップでした。
ただ、明治大学1番と早稲田大学3番の足を見る限り、少し間合いが遠かったように感じています。
組み合った後も足が動かなかったため、支えきれずに崩れてしまいました。
また、お互いの肘の向きも地面に対して垂直だったため、より崩れやすい状況が生まれていたのかなと感じています。
2本目は両チームしっかりと組み合いましたね。
早稲田大学はセットアップのスピードを意識しているのか、明治大学よりも早くセットしていました。
明治大学のロックが頭を入れていないのに、早稲田大学は既に組める状態でしたね。
セットアップの精度としては明治大学の方が優位だったかなと感じています。
クラウチの時点でバック5のお尻の高さが揃っており、フロントローからNo.8まで背中のラインが揃っています。
そのため、バインドの際に相手から圧力を受けても後ろが支えてくれる構造となっています。
対して、早稲田大学のようにバインドの際に膝を上げるセットアップだと、フロントローがクラウチの段階で前に動く可能性を減らせます。
ご存知の通り、レフリーのコールの前にセンターラインを超えてしまうと反則になります。
その反則を出来る限り防げるセットアップになります。
ただ、膝を上げるタイミングがズレるとフロントローとしてはとても組みにくくなります。
そこら辺の塩梅は、自分達で試行錯誤しながら見つけていくのが良いですね。
ヒットはほぼ互角でした。
明治大学1番側がバインドの際に左後ろに足を下げた影響で、1本目同様に間合いが遠くなってしまった印象です。
股関節を上手く使って低くなれているので、セットした位置で組めるとより良いScrumになるのかなと考えています。
組み合った後、少し崩れそうになるものの力が拮抗していたため、崩れずにボールアウトとなりました。
1st Scrumから明治大学がプレッシャーを掛けると予想していましたが、早稲田大学の健闘により見事に外れる結果となりました。
Best Scrum 41:47~
気になるBest Scrumは41:47~です。
明治大学陣22m上、明治大学ボールのScrumです。
明治大学らしい強いScrumが見れた映像かなと考えてます。
1st Scrum同様にセットアップの早さは早稲田大学優勢でした。
綺麗な扇の形で、1st Scrumと比べてもまとまりが良く、良い形でセット出来ていました。
バインドからヒットまで終始先手を取る事が出来ていたため、ここまでは早稲田大学が良かったと考えています。
相手が足を下げる前にバインドを取ってプレッシャーを掛ける事で、相手Scrum全体を後ろ側に下げる事が出来ます。
また、バインドの際に膝を上げるタイミングが揃っており、足を動かしていないため、前後にScrumが動いていません。
ヒットしてからも8人がまとまった状態で、組めていたように感じています。
ただ、数秒してから早稲田大学1番側が外側に弾かれた影響により、ロック及びフランカーの肩の位置がズレました。
特に、フランカーは左側に大きく動いたため、肩が外れて押しが弱くなりました。
その影響により、実質的に8対7の状況を作り出した明治大学が前にプレッシャーを掛ける事が出来ました。
その後、早稲田大学が立て直しを図るも明治大学のプレッシャーに屈してイリーガルホイールの反則となりました。
最初のヒットで少し受けたものの、我慢してチャンスを待ち続けた明治大学に天晴れです。
早稲田大学もセットアップからヒットまで優勢だったため、そのまま押し切れると良かったかなと考えてます。
終わりに
本日は、関東大学ラグビー対抗戦Aグループ 明治大学vs早稲田大学の試合を解説しました。
いよいよLeagueOne開幕です。
と言いたいのですが、大学選手権からも目が離せません。
楽しみな日々が続きますね。
引き続きラグビー観戦を楽しんでいきましょう。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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