天理大学vs慶應義塾大学

大学ラグビー
この記事は約5分で読めます。

本日のテーマ

本日は、第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦 天理大学vs慶應義塾大学の試合を解説していきます。

天理大学、初戦突破おめでとうございます。

ホームアドバンテージがあったとはいえ、関東の強豪慶應義塾大学に対して自分達の強みを存分に出せた試合だったのかなと考えています。

セットプレーの安定性、慶應義塾大学の硬いDFを破ったAT力を武器にリーグ戦王者東海大学に挑んで欲しいですね。

松野選手の復活を期待しています。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

天理大学 41vs12 慶應義塾大学

天理大学 786kg / 慶應義塾大学 812kg

第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦 |大会・試合情報|日本ラグビーフットボール協会|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。
ラグビーを世界一楽しもう!ラグビー日本代表のニュース・試合日程・結果およびイベント情報など最新情報が満載。ラグビーの普及・育成に関する情報やルール・観戦ガイド、デジタルアーカイブなど、ラグビーのあらゆる情報をお届けします。(公財)日本ラグビ...

1st Scrum 00:19~

気になる1st Scrumは00:19~です。

ハーフライン上、慶應義塾大学ボールのScrumです。

大学選手権の緊張からかK.Oのボールをダイレクトに出してしまったため、開始早々のScrumとなりました。

チームのピンチでしたが、天理大学FW陣が奮闘しましたね。

1本目は天理大学がヒットで前に出るも組み直しとなりました。

コンパクトなセットアップからスピードあるヒットで前に出るScrumは、関東の大学にとっても驚異である事が分かりました。

体格差で劣る天理大学でしたが、1st Scrumから良い具合に組めたのかなと考えています。

対する慶應義塾大学は扇の形にセットしており、少し力が分散した印象です。

天理大学の直線的な圧力に対して対抗出来るなく、ヒットで受ける形となりました。

2本目も同様に、組み合った後Scrumが崩れましたが、慶應義塾大学がコラプシングの反則を取られました。

ヒット後の圧力により、1本目と比べて慶應義塾大学後ろに下がりながら崩したため、反則を取られたと考えています。

相変わらず天理大学のヒットは見ていて気持ちが良いですね。

バック5の膝の伸びも物凄く良いですし、鍛錬を積んできた事がよく分かるScrumです。

また、セットアップの段階で天理大学の方が低さがあり、フロントロー全員が下を取れています。

低い位置を取れたから勝てるわけではありませんが、身体が小さいチームは相手の懐に潜り込んで押す方が良いと考えています。

慶應義塾大学は重さのアドバンテージがありましたが、まとまりやヒットの部分で負けてしまいました。

それだけ天理大学がまとまって、力を漏らさずにScrumを組んでいる事がわかります。

フロントローが姿勢を取れると後ろの押しを100%貰う事が出来ます。

だからこそ、多くのScrumコーチが姿勢や亀といった基礎練習を取り入れています。

天理大学はその部分を他のチームよりも突き詰めて取り組んできたからこそ、体格差で劣る相手に対しても有利にScrumをコントロール出来るのかなと考えています。

基礎練習は嘘を付きません。

今よりもっとScrumが強くなりたいなら、姿勢と首のトレーニングをする事を勧めます。

もし、分からない選手がいれば管理人は喜んで協力します。

管理人
管理人

いつでも連絡お待ちしております

Best Scrum 35:19〜

気になるBest Scrum(天理大学)は35:19〜です。

慶應義塾大学陣22m内、慶應義塾大学ボールのScrumです。

1本目は天理大学がヒットで前に出るも、組み合った後にScrumが右側へ流れたため組み直しとなりました。

1st Scrum同様に、バインドの段階で天理大学が下を取れていましたね。

とても良いセットアップだと考えてます。

特に1番側は、相手3番の右脇が開いている事を見逃さず、バインドの段階で懐に潜る準備が出来ていました。

今回は押す際に少し外側へ割れてしまった影響か、組み合った後に内側へ入られてしまいました。

HOが上手くコントロールしようとしていましたが、思いの外距離があったため、難しい状況でした。

それでも、バインドからヒットまでとても良かったと感じています。

2本目は、天理大学が全体的に右側へ張る形でセットしましたね。

今までの試合だと少し内側に圧力を掛けるイメージでしたが、組み合った感触で押す方向を変更したのだと考えています。

押す方向を試合中に変えられるのも、準備してきたから出来る事ですね。

天理大学1番側は正対した状態で慶應義塾大学3番を内側に向けられていましたし、3番側は1番を外側に弾けていました。

綺麗な外張りのScrumでしたね。

セットした段階で優位に立っていたため、ヒット後もしっかりと前に出る事ができました。

ヒットで相手の体勢を崩した状態で、まとまって低くなる事でさらに相手に圧力を掛けていました。

特に、3番側の右肘の使い方が上手でしたね。

地面に対して平行に近い状態で相手を押さえつけているため、Scrumが崩れても反則を取られにくくなります。

12:35〜の映像も見て頂きたいのですが、天理大学は組み合った後に物凄く低くなる事ができます。

地面に膝が付いてるように見えますが、数センチ浮いています。

組み合った後にその低さを出せるのが素晴らしいですね。

欲を言えば、バインドの位置をもう少し奥にしたら圧力が強くなったかなと感じています。

3番側主導で天理大学が前に圧力を掛けてT.Oしました。

後半に向けて良い流れを作ったScrumだと考えています。

終わりに

本日は、第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦 天理大学vs慶應義塾大学の試合を解説しました。

天理大学、関西学院大学共に初戦を突破し、関西勢が3校残る結果となりました。

京都産業大学を含めてチャレンジな一戦が始まります。

関西リーグ出身者としては、しっかりと勝ち切って正月超えに繋げて欲しいですね。

3校の健闘を祈念しています。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました