Japan vs Australia ScrumReview

日本代表
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試合結果

Japan 32-35 Australia

Japan 326kg / 890kg

Australia 345kg / 929kg

1st Scrum 05:34〜

Australia陣10m付近、Australiaボール。

1本目はヒットのタイミングが合わず組み直し、2本目はガッチリ組み合いました。

セットアップから見ていきます。

Japanは、HOがセットした位置に両PRが合わせる形でセットしています。

お尻の位置が揃うように、立ち位置を調整しています。

そのため、HOに対して身長差の分だけ1番と3番が前に出ていました。

HOの脇から肩が抜けているため、身体を真っ直ぐに出来ている事が分かります。

フロントローの身体の向きは、↗️↗️↖️です。

バック5は真っ直ぐ、フランカーが外側からフロントローを覆うような形でセットしていました。

対してAustraliaも、Japan同様にHOがセットした位置に両PRが合わせておりました。

異なる点としては、両PRが身体を真っ直ぐにした状態でバインドしていた点です。

Japanの場合は、よりフロントローが密着して組む事を意識しているため、身体を寄せてから開く形を取り入れています。

Australiaは、相手に対して身体を真っ直ぐにして組む事を重視しており、立ち位置を寄せてからバインドしています。

Japanのセットアップの場合、下半身よりも上半身がHOに寄るため、相手に対して身体が傾きやすくなります。

また、肩が抜けなかった時も同様に身体の向きが傾きやすくなります。

その点、Australiaの場合は、バインドした後に殆ど身体を動かす必要がないため、最初にセットした形で組む事が出来ます。

フロントローの向きは、↗️↗️⬆️でした。

何を重視するか、どこを強みとするのかでセットは大きく変わります。

バック5は真っ直ぐ、Japanと比較して膝を前に詰めている印象でした。

バインドでスーッと前に出てきて間合いを詰めてくるため、Japanとしては少しやり辛さがあったかもしれません。

ヒットは互角でした。

Japanは人に対して組んでいます。

対して、Australiaは相手の間に対して組むように見えました。

スロットは通常通りの1歩。

小細工なしで、重さと真っ直ぐの圧力で、押し切りたい意図が伺えます。

ただ、組み直しとなった2本目は、Australia 3番の身体の向きが↖️を向いており、間に身体を入れても上手く押し切れない状況でした。

もし、Australia 3番が真っ直ぐに組んできた場合、Japan 1番の状態から推測すると、 アングル気味にスクラムに巻き込まれてスクラムが崩れた可能性が高いです。

ガッチリ組み合ったように見えますが、やや劣勢な1st Scrumでした。

Pickup Scrum 17:37〜

Australia陣10-22m、Australiaボール。

1st Scrum同様にAustraliaが組んで来た所に対して、Japanはフロントローの角度を緩やかにして対応しています。

真っ直ぐ来る圧力に対して、身体が傾いていると押されます。

だから、Japanがやりたい相手とまともに組み合わないスクラムと、Australiaの真っ向から圧力を掛けてくるスクラムとのバランスをとった形となりました。

まともに組み合わないというと語弊がありますが、体格差がある中で真っ向勝負するのは得策ではありません。

Australiaボールだった事もあり、ボールアウトまで耐えられるようにセットアップを少し変えたと推測します。

Best Scrum 73:34〜

Australia陣10m付近、Australiaボール。

組み合った後、Australiaが横にスライドしながら前に出たため、反則を取られました。

ステップアウトという反則があるのか分かりませんが、正当にコンテストせずに前へ出た事を指摘されています。

Australiaと真っ向勝負をして、その上でJapanが耐え忍んだスクラムでした。

細かいセットアップは分かりませんが、1st Scrumと比較してJapanの密度が高かったように感じます。

また、映像の角度の影響かもしれませんが、1番側が半歩前に出ています。

対してAustraliaは、全体的に後ろ重心でバインドの際の圧力でも後手に回っています。

バインドで後手に回る事で、相手の圧力を受けながら自分達の姿勢を作る必要があります。

フロントローが姿勢をとるために足を下げるため、受けた圧力がロック→No.8と伝わります。

圧力を受けながらセットするため、必然的にセットスピードが遅くなり、ヒットまでの準備時間が短くなります。

バインド時の姿勢を比較すると、Japanは8人全員が地面と背中を並行に出来ており、ヒットできる準備が出来ていました。

対してAustraliaは、それまでのスクラムと比較しても精彩を欠くレベルで姿勢が崩れています。

それでもヒットは互角、Australiaの強さが伺えます。

組み合った後、お互いに圧力を掛けますが動かず、我慢しきれなくなったAustraliaが前に出る前に横へスライドして反則を取られました。

前に出てからスライドしていたなら、60:46〜(Australia側のBest Scrum)のように反則を取られた可能性が高いです。

そこを耐え切れた点を考えて、Best Scrumに取り上げました。

ただ気になったのは、Japan 3番のヒット後の動きです。

ヒットしてから反則の笛が鳴るまでに12回地面から足が離れています。

ヒット時の間合いが遠かった可能性もありますが、足踏みのように動かしてしまうと力が漏れやすくなります。

前に出る時に、通常よりも大きく踏み出してしまった事が、その後に崩れてしまう要因として考えられます。

物凄く細かい点ですが、スクラムの力を漏らさない事を考えると、大事な点です。

タイヤ押し、姿勢歩きなど足幅を意識せず惰性で行なっていないでしょうか。

この点、Japanでも起こりうる事象である事を考えて、日々の練習に取り組みたいですね。

『スクラムをシンプルにわかりやすく』

引き続きScrumLoveClubを宜しくお願いいたします。

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