埼玉WK vs 東京SG

LeagueOne
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本日のテーマ

本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 埼玉WK vs 東京SG の試合を解説していきます。

クロスボーダーマッチが終わり、LeagueOneの試合が戻ってきました。

非常に拮抗した試合でしたね。

12,000人を超える観客が熊谷へ集うのも理解出来ます。

点数は僅差でしたが、反則数の差が勝敗を分けました。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

埼玉パナソニックワイルドナイツ 24 vs 20 東京サントリーサンゴリアス

埼玉WK 334kg / 888kg

東京SG 328kg / 873kg

1st Scrum 1:01~

気になる1st Scrumは1:01~です。

埼玉WK陣10m付近、埼玉WKボールのScrumです。

東京SGのフロントローのセットスピードが素晴らしかったですね。

立ち位置もそうですが、肩の抜き方がとても参考になります。

お互いの姿勢を崩す事なく、相手に対して正面を向けるようにしています。

良くあるのが、HOから刀を抜くように身体を回転させながら肩を抜いてしまう事です。

これをしてしまうと、身体が斜めを向きやすく、肩を抜いた勢いでセットした位置からズレてしまいます。

外側へ力が掛かるため、フロントロー同士の隙間も広がりやすくなります。

今回の垣永選手のように、前方向に肩を抜くと肩が出やすい上に外側へ力が掛かりにくくなります。

こういう細かい点も見ていくと、Scrumが楽しくなるのかなと考えてます。

対する埼玉WKもセットスピードでは負けていたものの、綺麗なセットアップでしたね。

Gallagher Chiefs相手にも互角以上に組み合っていました。

バインドでも殆ど動きがなく、洗練されたScrumだと考えてます。

ヒットは埼玉WKが優勢でした。

特に3番側が前に出れているため、東京SG1番とHOのところに段差が生じています。

組み合った後は画面奥側の東京SG3番を主導にプレッシャーを掛けましたね。

東京SG側から考えると、1番側は上から圧力を受けて苦しい状況でしたが、HOが左肩を使って相手3番から来る内側への圧力を抑えています。

その上で、右肩と3番の左肩で相手HOを挟み込み、フッキングをしにくい状況を作り出しています。

映像だと分かりにくいですが、東京SG3番の左肩が埼玉WK HOの左肩よりも低い位置にあります。

そのため、左右両方へ低い位置から圧力を掛けられる状況が出来ています。

そして、フッキングをしたタイミングで圧力を掛けて、東京SGが前に出る事が出来ました。

両チーム共にセットアップから組み合うまで非常に綺麗でしたが、埼玉WK側のフロントローの緩みを見逃さなかった東京SGに軍配が上がりました。

欲を言えば、前に出る時に真っ直ぐ足を出せたら良かったのですが、1番側が苦しかった事もあり、外側に流れてしまいました。

崩された状況からも立て直して、ボールキープする強さが埼玉WKにはありました。

良いScrumを見られるのは幸せですね。

Best Scrum 78:31~

気になるBest Scrumは78:31〜です。

東京SG陣ゴール前5m付近、埼玉WKボールのScrumです。

両チームメンバーが変わった状況、東京SGが1点差を追いかける展開でした。

やはりメンバーが変わった事や時間帯を考えると少しセットアップにバラツキがある印象です。

セットしてからの映像しか無いので何とも言えませんが、理想は80分間通して同じ質のScrumが組める事ですね。

バインドしてからは両チーム綺麗な姿勢でした。

埼玉WK側のバック5の膝が地面から数センチの位置にあり、日々の鍛錬の賜物だなと感じています。

ヒットは少し埼玉WKが優勢でした。

その影響で、東京SG1番側が膝をつき、ニーリングの反則を取られました。

レフリー側だった事もあり、先に膝を地面に落としてしまったのがハッキリしていたのだと考えられます。

この後、点差を広げるPGを決めて埼玉WKが勝利を収めました。

フィールドプレーでペナルティが少ないのは勿論、セットプレーでの反則をいかに減らせるかは重要です。

まとめ

本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 埼玉WK vs 東京SG の試合を解説しました。

今節からLeagueOneが再開されました。

4位以下が混戦模様の中、上位陣がどこまで実力を見せつけるか。

来週以降も楽しみな試合が続きますね。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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