本日のテーマ
本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第10節 トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス の試合を解説していきます。
金曜日のナイターゲームに続いて、この試合も最後の最後まで楽しめる展開でした。
年に1度の雷神祭、勝ち切りたかったトヨタVです。
試合終盤にPGで外れたボールを獲得し、逆転しましたが、最後の最後に再逆転されましたね。
次節は静岡BRと少し苦戦が予想されます。
PO進出に向けて勝ち星が欲しい状況です。
対する東京SGは、PO進出に向けて弾みをつける結果となりました。
怪我の影響で代表選手を欠く中、長年チームを支えてきた選手が奮闘しています。
次節は横浜Eとのリベンジマッチです。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
トヨタヴェルブリッツ 38 vs 39 東京サントリーサンゴリアス
トヨタヴェルブリッツ 330kg / 883kg
東京サントリーサンゴリアス 330kg / 877kg
1st Scrum 2:04~
気になる1st Scrumは2:04~です。
東京SG陣10m上、東京SGボールのScrumです。
両チーム似たようなセットアップでしたね。
東京SGは両フランカーが角度を付けてセットしていますが、トヨタVは1番側のみ角度を付けています。
フロントロー全体を寄せてまとまりを高めたいのか、1番側を3番側に寄せる事で外張りの圧力を高めたいかの違いです。
トヨタV 3番須藤選手は、Scrumに定評がある選手なので、その強みを活かしたかったのかなと推測しています。
バインドは東京SG優勢でした。
コールの前からバインドしたい位置に手を置いており、いつでも圧力を掛けられる状況を作っていました。
バック5もレフリーのコールと同時に膝を動かしており、フロントローが足を下げても後ろに下がらないようにしています。
対するトヨタVも良い姿勢を取れていますが、バインドで先手を取られているため、足を下げたタイミングで圧力を受けています。
その影響か、バックローの選手全員がセットした位置から足の位置を動かしています。
画面奥側に移動しているため、イン組をしたい意図も感じられますが、多少なりともバインドで後手に回った影響があると考えられます。
相手よりも早くセットする・良い位置を確保する事は大切です。
こういう細かい部分の積み重ねが良いScrumに繋がる事を意識しましょう。
ヒットは互角、組み合った後にトヨタV側が内側に入りながらScrumを崩したと判断されたため、コラプシングの反則を取られました。
バインドの段階でもう少し正対出来ていれば問題なく押せたかなと考えます。
今回は、前に出た際の身体の向きで判断されています。
ただ、映像を見る限りは東京SG 1番側が外側に弾かれているため、1番側が組み合って貰えずにScrumを崩したようにも見えます。
レフリーが画面手前側に立っていたら、今回の判定は変わっていたかもしれません。
一瞬の判断が求められるので、難しいところではあります。
Best Scrum 33:42~
気になるBest Scrumは33:42〜です。
トヨタV陣10m付近、トヨタVボールのScrumです。
1本目は組み合った後、1st Scrum同様に画面手前側トヨタV 3番と東京SG 1番が崩れたため、組み直しとなりました。
今回もバインドで大きく圧力を受けており、重さで勝るバック5を優位に活かせていません。
良い姿勢から早いヒットスピードで相手に圧力を掛けられるのに、最初で出遅れているため、圧力が半減しています。
映像を見ていて非常に勿体無いなと感じます。
2本目は組み合った後、再度Scrumが崩れて東京SGがコラプシングの販促を取られました。
1本目と違ってバインドで圧力を受けておらず、良いセットアップのままヒット出来ています。
これを80分間継続出来たら、来節以降の勝ち星が増えるのかなと考えます。
対する東京SGは、組み合った段階で1番の肘が地面に対して垂直になっており、苦しい状況でした。
また、外側に弾かれている事もあって左肩主導でどうにか耐えようとしています。
その結果、耐えきれずにScrumが崩れてしまいました。
古巣との対戦になった須藤選手は、良い手応えを掴めたのかなと考えています。
プロは試合に出てナンボですから、プレータイムを貰える場所で活躍するのが良いです。
東京SG時代から好きな選手なので、来世以降もメンバー入りを楽しみにしてきます。
まとめ
本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第10節 トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス の試合を解説しました。
僅差の試合が続く今節でした。
PO進出に向けて今後も目が離せませんね。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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