三重ホンダヒート vs 静岡ブルーレヴズ

三重H
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試合結果

三重ホンダヒート 26-21 静岡ブルーレヴズ

三重H 348kg / 919kg

静岡BR 313kg / 865kg

1st Scrum 05:08〜

ハーフライン付近三重H陣、静岡BRボールのスクラムです。

1本目は崩れて組み直し、2本目も同様に崩れますが三重H 1番がコラプシングの反則を取られました。

1st Scrumを見た感想は、下記のポストにまとめられています。

もう少し詳しく説明します。

今回見ていきたいのは、スロットとフロントローの2点です。

1点目、スロットから見ていきます。

三重Hと静岡BRがセットした位置関係を見てみると、お互いの1番の左半身が外側にズレていました。

スクラムの構造上、一番の左側には相手が居ないのですが、耳と耳が擦れる位置にセットした場合、1番と3番の身体が交わります。

ある程度身体が接する事で、面での押し合いが可能となり、安定したプラットフォームが作れます。

対して今回のスクラムは、セットした段階で半身ズレています。

そのため、身体が接する面積が小さくなり、面での押し合いが難しくなります。

だから、1st Scrumは2本とも崩れたのかなと考えています。

それでも、2本目はボール投入までプラットフォームが安定しており、両チームの精度の高さが伺えます。

2点目、フロントローの身体の向きです。

2本目はフロントローに映像がフォーカスされたので、分かりやすいかと思います。

三重Hは、1番⬆️HO↖️3番↖️の形でした。

3番がHOよりも半歩前に立ち、内側を向く事で、より鋭角に相手1番とHOの間を狙う事が出来ます。

デメリットとしては、初めから内側を向いているため、相手1番に外側から刺されやすいです。

ただ、スロットがズレている事により、アングル気味に刺し辛い状況でした。

アングル気味に刺してしまうと、三重Hが内側に入りやすい状況を作れます。

そのため、静岡BRとしては真っ直ぐ、もしくは緩めに刺し続けたいです。

HOは、1番と協力しながら静岡BR 3番を挟み込む形でした。

ただ、1本目と比較して、1番鶴川選手が半歩後ろに下がっている点は気になります。

立ち位置がズレると、段差が出来るため静岡BR 3番が動ける隙間が広がります。

対して静岡BRは、1番↗️HO↖️3番↖️でした。

三重Hと似たような形ですが、1番がアングル気味にセットしている点で異なります。

先ほど静岡BRは真っ直ぐ刺したいと書きましたが、この程度の角度から問題無く組めると考えています。

この位置でアングルをつけて、左半身が先行してしまうなら、アングルを付けずに真っ直ぐ組む事をお勧めします。

また、静岡BRの場合は、1番の立ち位置を半歩前にする事で、外側から三重H 3番を蓋するイメージです。

静岡BR 1番のアングルに対して内側に逃げても、HOが抑え込める構図になっています。

相対的に後ろに下がりがちな1番を前に立たせる事で、スクラムを優位に進めたい意図が考えられます。

そして、両チームHOの寄せが素晴らしいですね。

このスロット、フロントローの向きでもスクラムが成立するのは、両HOが寄せて密着出来ているからです。

この密着感は、意識していきたいです。

Best Scrum 68:49〜

静岡BR陣10-22m、三重Hボールのスクラムです。

組み合った後、三重Hが押し切り、静岡BRがイリーガルホイールの反則を取られました。

ヒットは静岡BR優勢でしたが、組み合った後に三重Hが盛り返し、押し切ったスクラムです。

ヒットで不利になった三重Hが押し切れた理由を分析するため、繰り返し映像を確認してみました。

1つ分かった事があるので、記録を残します。

三重Hは組み合った後、圧力を受けますがFW 8人の足の位置は変わっていません。

受けた圧力を足を下げるのでは無く、股関節を使って吸収していました。

フロントローからロックへ、ロックからNo.8へ圧力を流して、No.8が上下に揺れながら圧力を受けていました。

受け切った後、今度はNo.8が膝を伸ばしてロックを押し、ロックがその押しを受けてフロントローを押していました。

文字に起こすと簡単ですが、試合で実践するのは物凄く難しい事です。

管理人も理論上出来る事は分かりますが、選手に落とし込むとなると相当時間が掛かります。

それを実践している映像が手に入った事は、喜ばしい事ですね。

対してヒットで優位にたった静岡BRは、更に圧力を掛けるため足を前に詰めます。

これは原則に従った動きで、ヒットで前に詰めないと、ヒットで優位になった分の隙間が空きっぱなしになります。

その間に相手が立て直す事が出来たら、ヒットの優位性が失われてしまいます。

だから、静岡BRは足を詰めたのだと考えています。

あくまで結果論ですが、バック5が足を詰める際にフロントローとのコネクションが途切れてしまったのかなと感じました。

だから、足を詰めたけど三重Hが盛り返して来た圧力に対して、フロントローが耐えきれず下がる事になります。

1st Scrum同様に、スロットが半身ズレている前提だとしたら、盛り返した三重Hが真っ直ぐ前に出るだけでスクラムが回転します。

三重H 1番がバック5の押しを貰いながら真っ直ぐ前に出た結果、スクラムを押し切れました。

久しぶりにワクワクするスクラムバトルが見れて満足な1戦でした。

三重Hのバック5の動きが気になった方は、68:50〜68:52の映像を見てください。

管理人からのお知らせ

前回の更新から1ヶ月ほど空いてしまい、楽しみにされている方には、寂しい思いをさせました。

申し訳ありません。

理由を話すと、年明けから仕事とスクラムコーチングのバランスが上手く取れず、ScrumLoveClubの活動に関して情熱が持てない期間が続きました。

ただ、更新していない間もラグビー関係者の方から連絡を頂いたり、Xの投稿に反応を貰いました。

連絡頂いた方、この場を借りてお礼申し上げます。

やり取りする中で、やはり自分の人生にスクラムは欠かせない事に気が付き、今回ScrumReviewを更新しました。

正直、バランスが取れていない状況は今も変わりません。(むしろ悪化してる気がします)

読んでいる方も経験がある通り、やらない事は増える一方で、やりたい事は来るか分からない未来に先延ばしになります。

でも、自分のやりたい事、今の私にとって朝起きる原動力になるのが静岡BRや三重H、Italy、Franceといった洗練されたスクラムです。

その洗練されたスクラムの魅力を伝えていくために、ScrumLoveClubの活動は今後も継続していきます。

うだうだ文句垂れ流していますが、今後も元気にScrumReview更新していくので、良かったら覗いてみてください。

スクラムコーチに関しては、scrumloveclub@gmail.comまでメール頂くかXのリプライで依頼をお願い致します。

『スクラムをシンプルに分かりやすく』

日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。

今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。

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