東京SG vs 静岡BR

LeagueOne
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本日のテーマ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第14節 東京サントリーサンゴリアス vs 静岡ブルーレヴズの試合を解説していきます。

PO進出に向けて勝利が欲しい東京SGと直近3試合負け無し好調の静岡BRの1戦でした。

ハイライトのコメント欄に書いてましたが、現地観戦された方は非常に楽しめた試合だったのかなと考えます。

まずは東京SG、3期連続のPO進出おめでとうございます。

この数年は王座から遠ざかっているので、王座奪還を目指して残り2節弾みをつけて欲しいですね。

静岡BRは8位ですが、残り2節の結果次第で5位まで浮上するチャンスがあります。

来季に向けて良いチャレンジをして欲しいところです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

東京サントリーサンゴリアス 31 vs 31 静岡ブルーレヴズ

東京サントリーサンゴリアス 328kg / 886kg

静岡ブルーレヴズ 315kg / 841kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE HPより

1st Scrum 1:39~

気になる1st Scrumは1:39~です。

東京SG陣22m付近、東京SGボールのScrumです。

静岡BRのセットアップは綺麗で早いですね。

フロントローの肩の出し方が上手で、立ち位置もしっかりと揃っています。

ロックも早い段階で頭をフロントローの間に入れており、いつでもScrumを組める体勢を整えています。

早くセットする事で、相手にプレッシャーを掛けられますし、自分達の良い形を保つ事が出来ます。

対する東京SGも綺麗なセットアップでした。

バインドは静岡BR優勢でしたね。

バインドをする前にバック5が少し前に動く事で、フロントローが相手に対して体重を乗せやすい状況を作り出しています。

フロントローは自立した状態でセットしているため、後ろの圧力を自分の中でコントロールしながら前に伝えています。

特に、第8節から登場している1番山下選手の組み方が上手でしたね。

177㎝/100kgというLeagueOneの中では小柄の部類に入る選手ですが、プロフィールに似合わないぐらい強く重たいScrumを組んでいる印象です。

スクエア(両足を揃える)で組む選手もいる中、あえて足幅の小さいスプリットを取り入れています。

自立した上で相手の鎖骨と肩甲骨の中間ぐらいに頭を置く事で、相手3番側がバインドしてきた際の障害物の役割を果たしています。

今回の場合も、お互い同じタイミングでバインドを仕掛けたのですが、東京SG側が上手くバインド出来ずに圧力を受けています。

映像を見返して貰ったら分かるのですが、バインドの後に5番・7番の膝が90°よりも鋭角になっています。

その影響で、上手くヒットで前に出る事ができず、少し入られる形となりました。

組み合った後、静岡BR側も少し波を打つような形で姿勢が崩れてしまったため、ヒット後はあまりプレッシャーを掛けられませんでしたね。

力の方向が下向きに向いていたため、フロントローがScrumを支えるために浮いてしまったのかなと考えます。

その状況でも懸命に足を掻き続ける静岡BRの執念に感銘を受けました。

Best Scrum 46:40~

気になるBest Scrumは46:40〜です。

東京SG陣22m付近、東京SGボールのScrumです。

1st Scrumと違って今回はバインドの段階でも力が拮抗していましたね。

ハーフタイムを挟んでいるため、フロントロー同士・FW全体で話し合う時間があったのが影響したのかなと考えています。

ただ、組み合った後は静岡BR優勢でしたね。

総体重で1人平均5kg以上重たい相手に対して、真っ直ぐ突き刺さるヒットで優位に立ちました。

単純に考えれば、バック5の重たい東京SGが有利になるのですが、フロントローの密着度や立つ位置によって今回のような状況が生まれます。

今回の場合、組み合った段階で東京SG側はHOを中心に両フロントローが外側に開いています。

対する静岡BRもヒット後は少し開いていますが、すぐに修正しています。

特に、画面手前側(静岡BR 3番と東京SG 1番)をみると身体の向きが全然違う事が分かります。

1番の左肩が前に出ている状況は外側に割れやすく、Scrumとしてあまり良くないです。

ただでさえ左側に相手が居ないので、外側に動いてしまうとまともに組み合えなくなります。

外→内の綺麗なレブズScrumだったなと感じました。

また、その前のプレーで日野選手がL/Oのオーバーボールをキャッチし、軽快なランニングを見せました。

Scrumが強い上に、フィールドプレーも良い選手は多くの選手のお手本になりますね。

この試合ではキックダミーも見せており、選択肢を持つ事の大切さを発信されています。

フロントローだから、FWだからに囚われすぎず選手が伸び伸びプレー出来るようにコーチとして精進していきたいですね。

勿論、Scrumが上手に組めた上での話です。

まとめ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第14節 東京サントリーサンゴリアス vs 静岡ブルーレヴズの試合を解説しました。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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