本日のテーマ
本日は、
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第4節 カンファレンスB 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs トヨタヴェルブリッツの試合を解説していきます。
前半はトヨタVペースでしたが、埼玉WKの修正力が光った試合でした。
ただ強いだけではなく、試合の中で修正出来るのは素晴らしいですね。
トヨタVは横浜Eに続いて2敗目となりました。
大型補強をしただけに、少し悔しい戦績となってますね。
今後の巻き返しに期待します。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
埼玉パナソニックワイルドナイツ 43vs27 トヨタヴェルブリッツ
埼玉WK 335kg / 881kg
トヨタV 323kg / 854kg
1st Scrum 01:06~
気になる1st Scrumは01:06~です。
トヨタV陣ハーフライン付近、トヨタVボールのScrumです。
日本代表を始め多くの代表選手を有する両チームの1st Scrumでした。
LeagueOneはやっぱりセットアップが綺麗ですね。
フロントローの肩・胸・お尻の位置が揃っており、バック5の押しを100%貰える状況でした。
特に、埼玉WKはバインドの際も殆ど足を動かさないため、位置がズレる可能性が低くなります。
トヨタVは少し膝を上げるタイミングが合ってないのかなと感じています。
フロントローとしては、バック5がバラバラに膝を上げて力を前に掛けてくるとコントロールが難しくなります。
その影響かヒットの際もバラツキが目立ちました。
また、ブレーキフットが無かったので、その分だけズレが生じたのかも知れません。
ヒットはほぼ互角、少しだけ埼玉WKが優勢でした。
組み合った後、トヨタV2番が埼玉WK2・3番の間に入り込めており、埼玉WK3番としては少し組み辛い状況です。
反対にトヨタV3番側は、埼玉WK2番が左肩で抑えている影響により、上手く内側にプレッシャーを掛けられませんでした。
どちらが優勢という事も無く、レベルの高い攻防だったと思います。
組み合った後、Scrumが崩れましたが反則なし、ボールアウトとなりました。
Best Scrum 68:05~
気になるBest Scrumは68:05~です。
トヨタV陣22m内、埼玉WKボールのScrumです。
両チームフロントローが変わった状況、トヨタV2点差を追う展開でしたが、自陣ゴール前でピンチの場面です。
そんな状況を打破するために、FWが奮闘し、トヨタVがペナルティを獲得しました。
トヨタV17番三浦選手良かったですね。
クラウチの段階から相手の懐に潜れる位置に頭を置いており、相手3番からすると組み合う前から厳しい状況を作られていました。
また、バインドの際に低くなる事が出来ていたため、さらに押しやすい位置を確保する事が出来ました。
押す際も、身体を正対させて右足主導でHOに寄りながら前に出れています。
相手を内側に向ける事で、自分達が正当にプレッシャーを掛ける事が出来ました。
埼玉WK3番側の肘の向きが完全に天井を向いており、肩よりも後ろに腕があるため、あまり圧力が掛かっていなかったのかなと考えています。
どうバインドするか、絞るかは選手それぞれ違うのですが、相手の組み方に対してやり方を変えられると、より良いScrumが組めるのかなと考えています。
元々、両足で地面を蹴れる選手なので割れずに済みましたが、あの状況で左足に重心が移動するとアングル気味になってしまいます。
バインドの際に少し外側に足が流れたのですが、その部分も把握した上で足を動かしていました。
これは多くの1番の参考になるScrumだと考えています。
元々、好きな選手だったので、今年の代表復帰を期待しています。
結果的に負けてしまいましたが、時間帯・点差を考えた時にここでペナルティを獲得出来たのはチームに物凄く良い影響を与えました。
Scrumは押せば押すほど楽しくなります。
カテゴリー関係なく強い相手に勝つには、Scrumで押す事が1番ですよ。
また、今回押された埼玉WK18番藤井選手も相当Scrumに定評がある選手です。
高校時代に何度か対戦した事がありますが、今でも忘れられないぐらい強かった記憶があります。
同期選手として、引き続き応援して行きたいですね。
余談ですが、藤井選手を押せなかった影響でレギュラー落ちしそうになった事が有ります。
終わりに
本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1 第4節 カンファレンスB 埼玉パナソニックワイルドナイツ vs トヨタヴェルブリッツの試合を解説しました。
今季はどのチームが優勝するのか、非常に楽しみなシーズンですね。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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