相模原DB vs 静岡BR

LeagueOne
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本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 相模原DB vs 静岡BR の試合を解説していきます。

DF力に強みがある相模原DBとセットプレーに強みがある静岡BRの上位浮上に向けた一戦でした。

相模原DB勝利おめでとうございます。

久しぶりに殴り合いの試合でしたね。

両チーム合わせて100点近く点が動く展開となり、管理人の予想を超える結果でした。

LeagueOne2023-2024シーズンも後半戦に差し掛かり、ますます混戦を極めています。

両チーム共に、上位進出と入替戦回避に向けて勝利を重ねて欲しいです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

三菱重工相模原ダイナボアーズ 53 vs 45 静岡ブルーレヴズ

相模原DB 344kg / 902kg

静岡BR 331kg / 869kg

1st Scrum 1:03~

気になる1st Scrumは1:03~です。

相模原DB陣10m付近、相模原DBボールのScrumです。

静岡BRは3番から1番にコンバートした茂原選手が河田選手に代わり先発で登場しましたね。

代表候補合宿にも呼ばれており、2027年W杯で1番を背負う期待が掛かります。

対する相模原DBは39歳ベテランの安江選手が第1節以来の先発でした。

1本目は間合いが合わず見直しとなりました。

両チーム殆ど動いていなかったので、セットした距離感が合わなかったのかなと考えてます。

バインドの段階でお互いあまり体重を掛けない事も影響しています。

総体重を見ると30kg以上相模原DBが有利なため、もう少し体重を相手に乗せるバインド方法でも良いのかなと考えます。

2本目はヒットで優勢だった静岡BRが前へプレッシャーを掛けました。

フロントローの立ち位置が綺麗に揃っており、バック5の肩がズレないようにしています。

また、扇のようにフランカーがフロントローを寄せる事で、より密着度を上げる事が出来ています。

対する相模原DBは、1番側は開いてセットし、3番側は真っ直ぐの形でした。

この場合、密着度は弱くなりますが、前に対する圧力が強くなります。

今回の場合、1番側のセットした位置がHOに対して鋭角であり、少し隙間が空いている印象です。

そのため、組み合った際に、静岡BR3番側に外側へ弾かれてHOとの間を割られています。

伊藤選手は左肩を使って相手1番とHOの間に圧力を掛けるのが上手いため、より不利な状況になってしまったのかなと考えます。

この部分は多くの選手の参考になりますね。

組み合ってからも左足が外側に動いており、非常に不利な状況でした。

左側に行くと1番個人としては相手が居なくて楽なのですが、Scrum全体で見ると良くない選択です。

何度もお伝えしてますが、1番はHOに寄るのが大事です。

また、相模原DB 3番側も静岡BR 1番から外側の圧力・HOから内側の圧力を受けており、逃げ道が無い状態です。

そのため、内部から分断する形で静岡BRが前にプレッシャーを掛けました。

1st Scrumから徹底してセットプレーでプレッシャーを掛けてきた静岡BRに天晴れです。

Best Scrum 73:31~

気になるBest Scrumは73:31〜です。

静岡BR陣22m内、静岡BRボールのScrumです。

相模原DBが12点リードで迎えた状況、静岡BRとしては反則を獲得して反撃に向かいたいところでした。

セットアップは1st Scrumと同様の形でした。

メンバーが変わっても同じようにセットアップ出来るのは、組み込んできた証拠だと考えています。

ただ、バインドの際、相模原DB 3番側が大きく右足を下げましたね。

スプリットでセットしており、足を下げる事は仕方ないのですが、もう半歩前に置いても良かったですね。

組み合った後にヒットで優位に立ち、足を前へ運んでいます。

最初からその位置に足があれば、より一層前に圧力を掛けられたと考えます。

組み合った後は、相手1番を外側へ弾きながら間に割り込み、身体が内側を向く事なく前へ圧力を掛けられていました。

動き方や力の掛け方は素晴らしかったです。

反対に、静岡BRは自分達の強みを出せずに組み負けてしまいました。

1番側の肩がHOの脇に隠れてしまっているため、どうしても左肩手動で組みやすくなります。

本来であれば1st Scrumのように、1・2番で相手3番を挟み込む事で自由を無くし、自分達が押したい方向にScrumを動かします。

今回の場合は、相模原DBがそれを実行出来ていたのかなと感じます。

フロントローの纏まりも1st Scrumと比べて緩かった印象です。

最後崩れてしまったので綺麗な形とは言えませんが、意地で押し切ったScrumでした。

相模原DB、静岡BRは地域に密着したチームであり、似たもの同士の一戦となりました。

この1戦を制した相模原DBの快進撃が始まるかもしれません。

まとめ

本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 静岡ブルーレヴズの試合を解説しました。

今節からLeagueOneが再開されました。

4位以下が混戦模様の中、上位陣がどこまで実力を見せつけるか。

来週以降も楽しみな試合が続きますね。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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