早稲田大学 vs 関東学院大学

リーグ戦
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試合結果

早稲田大学 85-7 関東学院大学

早稲田大学 314kg / 786kg

関東学院大学322kg / 820kg

1st Scrum 03:40〜

関東学院大学陣10m上、関東学院大学ボールのスクラムです。

組み合った後、関東学院大学が1歩前に圧力を掛けて、ボールアウトとなりました。

セットアップから見ていきます。

早稲田大学は、HOがセットしてから両PRがバインドしています。

先週の早明戦からフロントローを変えており、一貫性が求められるスクラムでした。

立ち位置を見ると、1番がHOの半歩後ろにおり、右肩が隠れています。

3番は、関東学院大学1番に対して↗️の方向に身体を向けてセットしていました。

フロントローの方向は↗️、3番新井選手側へ圧力を集めたい意図が考えられます。

バック5は、1番側のフランカーのみ角度を付けてセット、他は真っ直ぐセットしていました。

意識的に外側へ身体を向けており、スタンダードな組み方で勝負しました。

対して関東学院大学は、HOがバインドする際、両腕を回してPRをバインドしていました。

肩の抜く時に、外側へ開きながら前に出て肩を抜いていました。

フロントローの身体が真っ直ぐでした。

こちらもバック5は、1番側のフランカーのみ角度を付けてセット、他は真っ直ぐでした。

バインド時に、早稲田大学3番が右足を1歩内側へ畳んでいます。

外張りのスクラムかと思いきや、間を割りに行く形でした。

関東学院大学1番がアングル気味なので、間を割れたら上手く前に出られる状況です。

結果は殆ど動かずボールアウトとなりました。

ヒットで関東学院大学が優勢だった事に加えて、関東学院大学3番が早稲田大学1番に対してセンターラインを取る事が出来ています。

外側に弾きながら前に出ているので、早稲田大学3番が欲しい流れが来ず、前に出れなかったと考えています。

アングル気味の相手に対して、真っ直ぐ組むのはセオリー通りですが、理論通りに上手くいかないのが面白い所です。

1番がアングル気味になる=お尻がHOから離れる事を意味します。

必然的に身体がHOから離れて、1番とHOの間に隙間が出来ます。

この隙間に対して、3番が真っ直ぐ身体を入れて押しに行くのが、セオリーだと考えられています。

ただ、1番が1時半の方向を向いている場合に隙間が出来るので、12時半ぐらいの軽いアングルだと隙間が生まれにくいです。

だから、バインドで外側に張ったり、セットアップの段階で1番の頭に沿うようにセットしたりします。

1番とHOの間を割るスクラムは、静岡BR 3番伊藤選手、神戸S 山下選手、BR東京 パティー・ライアン選手が上手です。

良かったら参考にしてください。

あと3秒ボールキープしていたら、関東学院大学が押し切れた可能性があるスクラムでした。

Best Scrum 60:11〜

ハーフライン上、早稲田大学ボールのスクラムです。

組み合った後、スクラムが回転して、関東学院大学がイリーガルホイールの反則を取られました。

判定は、イリーガルホイールでしたが、関東学院大学はしっかり組み合っています。

そう感じた理由を書いていきます。

判定に納得しており、レフリーに対する批判ではありませんので、ご注意ください。

ボール投入後、関東学院大学が面で1歩前に圧力を掛けて、センターラインを超えています。

早稲田大学の姿勢を崩せるほどではありませんが、前に出られた事は確かです。

劣勢の早稲田大学は、何とか盛り返そうと前に出ます。

その時、センターラインを越える前に、早稲田大学がスクラムの外側に足を踏み出しながら、つまりアウトステップしながら前に出ました。

盛り返した早稲田大学が、関東学院大学のフロントローの姿勢を崩しながら前に出て、尚且つスクラムが時計回りに回転したため、反則を取られたと考えています。

その後の早稲田大学陣ゴール前のスクラムでは、同じように回転しますが、組み直しの判定をされています。

何が言いたいかと言うと、判定以上にスクラムの差は無かったです。

途中まで組み勝った関東学院大学も素晴らしいですし、盛り返した早稲田大学も素晴らしいです。

点数こそ開きましたが、14年ぶりの大学選手権の舞台で、関東学院大学らしさを発揮できた試合でした。

来季、またリーグ戦を制して大学選手権の場所で見れる事を楽しみにしています。

対して早稲田大学は、天理大学(関西1位)と対戦します。

管理人が望んでいたカード、今季好調のスクラムバトルをどちらが制するのか楽しみにしています。

『スクラムをシンプルに分かりやすく』

日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。

今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。

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