試合結果
明治大学 21-17 帝京大学
明治大学 333kg / 843kg
帝京大学 326kg / 851kg
1st Scrum 2:20〜
明治大学陣10m上、明治大学ボールのスクラムです。
2本の組み直し。3本目に組み合った後、スクラムが崩れて、明治大学がコラプシングの反則を取られました。
明治大学と帝京大学のセットアップが凄く似ている印象を受けました。
・相手3番左肩に対して、HOの頭が来るような位置にセット
・1番→3番からバインド
・PRの肩を出さずに、圧力がスクラムの内部になるようにセット
細かい点は違いますが、大まかな所が似ている気がしました。
バック5は、明治大学が真っ直ぐセットするのに対して、帝京大学はフランカーが角度をつけてセットしています。
前への圧力か、フロントローの密着感を優先するかの違いです。
フランカーが角度をつける事で、PRの内側に対する圧力が更に高まる事も考えられます。
重たい両チームですが、テストマッチと比べると軽く見えてしまいます。
大学カテゴリーだと、総体重が810kgぐらいが真ん中ら辺ですね。
今回の帝京大学や東洋大学(リーグ戦1部)のように850kgを超えるチームもあります。
少なくとも、全体で800kgは欲しいです。
ちなみに、今期の早稲田大学は800kg切っています。
似たようなセットアップのため、組み直しが2回発生しています。
3本目は、バインドの段階で明治大学3番が内側に傾いているため、帝京大学1番が組みやすい状況でした。
バック5が真っ直ぐセットしているのに対して、フロントローの身体が傾いてしまうと、前へ出る力が弱くなります。
また、このセットアップだと、内側に入ろうとしてもHOがいるので、身体を傾けた場合は挟み込まれます。
スパイクを見てみると、帝京大学1番が前6本・明治大学が前2-4本で組んでいます。
バック5も同様に、帝京大学の方が明治大学よりも多くの面が地面についています。
足を使って、地面を蹴り上げる事でスクラムを前に動かす力が生まれます。
スパイクのポイント本数は参考程度ですが、接着面が多い方が押しやすいです。
話は逸れますが、昔は革靴でスクラムを組む人がいたと聞いた事があります。
ポイントが無くても、自分の足(特に指先)の力を使って地面を捉える事で、姿勢を保っていたと考えられます。
雨の日や地面が緩い時はポイントのスパイクでも滑りやすいので、足の力は意識したいですね。
スパイクのポイントだけに頼らず、自分の足で地面を捉えられるようになると、より前へ出られるかなと感じました。
ちなみに、管理人も固定スパイクや裸足で組む事があります。
Best Scrum 68:04〜
明治大学陣10m上、帝京大学ボールのスクラムです。
組み合った後、明治大学が前に出てスクラムが崩れたため、帝京大学がコラプシングの反則を取られました。
試合後の話で、帝京大学3番森山選手が『明治大学のバック5が重たかった』とコメントしているのを見かけました。
このスクラムも、明治大学が重たいスクラムを組んでいます。
セットアップは1st Scrumと同様ですが、いくつか違う点がありました。
間合いが狭くなっていたので、体重が掛かっても前に動きにくいです。
試合後のコメントから、明治大学が意図的に積めたと考えています。
お互いのHOが↗️を向く事で、両1番との隙間が出来ています。
その上で、明治大学3番が身体を真っ直ぐにしている印象を受けました。
隙間が出来た方が、相手1番に対してアプローチしやすいです。
帝京大学が内側に圧力を集めてきた事に対して、明治大学はスタンダードに3番外張りの方向へ圧力を集めています。
その方が、スクラムを押しやすいと判断したからですね。
また、バック5はより前に体重を乗せていました。
組み合った後は、明治大学の思惑通り、帝京大学3番の右半身が後ろに下がる/1番が外側に流れて崩れる事になりました。
セットプレーで敗戦した筑波大学戦と一転して、セットプレーで勝った試合でした。
残す早稲田大学との一戦も良いスクラム期待しています。
帝京大学は、残りの慶應義塾大学に勝って大学選手権に臨みたい所です。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。
今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。


コメント