東芝ブレイブルーパス東京 vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

BL東京
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試合結果

東芝ブレイブルーパス東京 31 vs 27 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

BL東京 315kg / 866kg

S東京ベイ 346kg / 891kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONEより

27:35〜

S東京ベイ陣ゴール前5m付近、BL東京ボールのScrumです。

組み合った後、S東京ベイが少し前に出るもScrumが崩れてしまったため、コラプシングの反則を取られました。

セットアップの段階では、S東京ベイの組みたい間合いでセットしていたものの、BL東京がバインド時に圧力を掛けてこなかった事もあり、全体的に前へ動いています。

上半身のみ半歩分だけ前に移動しており、膝が伸び切った状態でした。

対してBL東京は圧力を受けつつも、FW8人の膝が90度で止まっており、良い体勢を作れています。

ただ、バインド時の圧力で少しHOと3番の間が開いた印象でした。

ヒットはBL東京優勢、組み合った後溜めた膝を伸ばしているため、圧力を乗せることが出来ています。

対してS東京ベイもバインド時に前へ出ている分、ヒットの衝撃を受け切る余裕がありました。

ただ、1番海士選手の左腕が内側に入っており、そのまま崩れてしまったため、コラプシングの反則を取られました。

BL東京 3番小鍛冶選手の腕の位置が凄くいやらしくて、この位置に置かれると1番側としては凄く嫌です。

セットアップからヒットまでFW全員が連動して組めたBL東京が良かったScrumでした。

78:45~

BL東京陣10m付近、BL東京ボールのScrumです。

S東京ベイが4点差を追う展開、反則を取れば得点チャンスが作れる場面です。

組み合った後、S東京ベイが1番・3番両側から圧力を掛けてコラプシングの反則を獲得しました。

セットアップの立ち位置も綺麗に揃っていましたし、ヒット時のバック5の伸びも素晴らしかったです。

少しバインドの段階で、上下に動いた印象はありますが、ヒットで上手く修正出来ています。

対してBL東京は、セットアップの段階で3番側が半歩後ろにセットしているように見えました。

フロントローの立ち位置がズレていると、ヒットが遅れる点とバック5の肩がズレやすくなるデメリットがあります。

特に、ロックは身体全体がScrumに埋まっており、自由に身動きが取りにくいです。

この状態で、フロントローが後ろに下がってしまうと、ロックの体勢を立て直すために後ろに下がる事になります。

もしくは、自身の身体の位置を変えずに、フロントローが下がってきた位置に肩を調整する事になります。

映像を確認すると、BL東京 5番だけ膝を浮かすタイミングが遅れており、膝を浮かしてからヒットするまで時間が短いです。

その間に、S東京ベイは全員が組める状態にセットしています。

その差1秒程ですが、Scrumにおける1秒の差は非常に大きいです。

結果論ですが、セットスピードが遅れた影響でBL東京のヒットが遅くなり、S東京ベイがヒットで優位に立ちました。

ヒットスピード及びヒットの精度で、S東京ベイが上回っており、この段階でS東京ベイが優位にScrumを進められる事が分かります。

後手に回った上、S東京ベイの外側からくる圧力に対して、BL東京が内側に向いている事により、Scrum全体が時計回りに回転して崩れる結果となりました。

このScrumでコラプシング→タッチキックがインゴールラインへ→再Scrum(BL東京フリーキックの反則)となっています。

反則を取ったからこそ、BL東京の心理面に影響を与えて、再度反則を貰えています。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

読者の皆さんがScrumを理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

引き続きScrum Love Club及び管理人を宜しくお願い致します。

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