花園近鉄ライナーズ vs 三重ホンダヒート

LeagueOne
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試合結果

花園近鉄ライナーズ 25-29 三重ホンダヒート

花園L 329kg / 882kg

三重H 332kg / 864kg

1st Scrum 3:43〜

ハーフライン付近、花園Lボールのスクラムです。

組み合った後、殆ど動かず安定したスクラムを構築していました。

個人的に物凄く楽しみにしていた両チームの対戦、綺麗なスクラムから幕開けとなりました。

セットアップから見ていきましょう。

三重Hは、フランカーが頭1個分前にセットしてフロントローを包み込む形でした。

他のチームではあまり見かけず、凄く面白いセットアップだなと感じてます。

バック5は真っ直ぐ、1番側のフランカーだけ角度を付けていたかも知れません。

また、クラウチの段階から膝を浮かせており、バック5の体重で劣る分の圧力を補っています。

解説の後藤翔太さんが仰られてた通り、三重Hは膝を鈍角にした状態でセットしています。

そのため、バインド時に前へ掛かる圧力が大きくなる反面、自立出来る力が小さくなります。

花園Lのスクラムを研究した上で、このセットアップが有効だと判断したと考えています。

対して花園Lは、フランカーが角度をつけてセットしています。

両ロックが120kgと三重Hに比べて8kg重たいので、フロントローの密着感を高めてロック陣の重さを相手に伝えたいのかなと感じます。

花園Lは、セットアップの段階から膝を90°に保っており、組み合った後押せる余力が残っています。

また、セットする段階で半歩後ろへセットしており、三重Hが自立せずに前へ掛ける事を予測していたのかもしれません。

もし、実際に予測していたのであれば、花園Lの分析が良かったという結論になります。

ただ、1st Scrumの影響か両チーム高く組み合っていた印象を受けました。

試合前にレフリーから両チームに対して、指摘があったのかもしれません。

組み合った後は、物凄く安定していました。

Pickup Scrum 13:41〜

ハーフライン付近、三重Hボールのスクラムです。

組み合った後、スクラムが崩れて三重H 1番鶴川選手がコラプシングの反則を取られました。

セットアップは変わらず、三重Hに取っては少し間合いが遠かった印象を受けました。

『膝を伸ばし切る=相手側に体重を預ける』

そのため、相手との間合いが遠いほど耐え切れずに姿勢が崩れやすくなります。

今回崩れた要因はそれではありませんが、同じようなセットアップを取り入れるなら気をつけたい点です。

花園Lは、1st Scrumと比べてフロントローのお尻が外に割れている印象を受けました。

どちらが本来の形か分かりません。

ヒットはほぼ互角、三重Hが組み合った後に沈んだのに対して、花園Lが耐え切っている状況です。

そして、組み合った後三重Hが前に出ようとした際、スクラムが崩れてしまいコラプシングを取られました。

意図的に間合いを遠くして、組んだ後に崩れる事を予測していたなら凄いですね。

可能性としてはあり得るので、花園Lのスクラムが良かったと考えてます。

関谷レフリーは1st Scrumから身体を上げるよう伝えています。

今回は三重H 1番・花園L 3番側に立っており、目の前で三重H側が先に落ちてしまったため、コラプシングを取られたと考えてます。

三重H 3番星野選手からすれば前に出ているのに、コラプシングを取られて納得がいかない表情でした。

センターラインを超えていれば、判定が覆ったかもしれないスクラムでした。

浦安DR vs S愛知の1st Scrumでも同様のシーンがあり、1番側は気をつけたい所です。

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