本日のテーマ
本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 BL東京 vs 横浜E の試合を解説していきます。
15季ぶりの開幕6連勝で波に乗るBL東京と2季連続のBest4進出へ勝ち星が欲しい横浜Eの1戦でした。
BL東京強かったですね。
B/D周りの圧力やセットプレーで圧倒し、快勝しました。
今年もスターというよりは、いぶし銀の選手が多く入団しています。
直ぐに試合に出られるかは分かりませんが、親に見せられない程厳しい練習を行うBL東京で力をつけて欲しいですね。
横浜Eはしんどい試合展開でしたね。
思うようにボールが繋がらず、そこをBL東京に突かれて得点を許しました。
前節まで安定していたセットプレーでも、圧力を受けました。
怪我の影響でデクラーク選手、クリエル選手が一時離脱しています。
その厳しい状況だからこそ勝ち星を獲得して欲しいですね。
スター選手が居ないから勝てないチームではありません。
次節の巻き返しに期待です。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
東芝ブレイブルーパス東京 27 vs 7 横浜キヤノンイーグルス
BL東京 320kg / 871kg
横浜E 320kg / 868kg
1st Scrum 1:24~
気になる1st Scrumは1:24~です。
BL東京陣10m付近、BL東京ボールのScrumです。
フロントロー体重が互角で、バック5の重さでもそこまで大差はありません。
1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。
両チーム、Scrumに拘りがあるのかクラウチの段階で頭を譲りませんでしたね。
画面手前側、BL東京3番小鍛冶選手と横浜E 1番岡部選手がやり合っている事が分かります。
自分の置きたい位置に相手の頭があると非常に組み辛くなります。
kaeさんがTwitterに投稿されていたScrumの画像を参考にしてください。
先にセットするか、後からセットするかは個人の好みですが、管理人は早くセットする事をお勧めしています。
特に、1番側は外側に弾かれやすいので気をつけたいところです。
1本目印象的だったのは、BL東京のバック5のセットアップです。
クラウチコールのタイミングで全員が同じタイミングで膝を浮かせています。
ここまで綺麗なScrumを見るのは久しぶりでした。
また、昨季に比べてフロントローの充実度合いも高まっています。
スイッチして組める真壁選手や管理人イチ押しの木村選手・原田選手など今後代表に絡んでくる可能性が高いです。
今季、埼玉WKと同様に好調な理由が分かります。
2本目も同様にフロントローがやり合ってましたね。
BLUES戦ではセットプレーで圧倒された横浜Eでしたが、今回は譲りませんでした。
そのため、BL東京3番側が内側に頭を向けましたね。
ただ、身体全体が外側へズレていたため、組み合った後はしんどい状況です。
ヒットは互角、組み合った後にScrum全体が左側へ流れる結果となりました。
お互いBestではない状態だったため、どちらも押し切れませんでした。
どちらかと言えば、BL東京のバック5が前に出れたいたため、力の掛け方や押す方向が前向きなら押せたのかなと考えます。
Best Scrum 7:33~
気になるBest Scrumは7:33〜です。
BL東京陣22m内、BL東京ボールのScrumです。
1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。
お互いの立ち位置が半歩以上ズレており、スロットが合わなかったのかなと考えてます。
拘りが強いチーム同士だと、良くある事ですね。
自分達のScrumを組むと同時に、相手のScrumを組ませない事が大切になります。
組み合えなかった時も自分達は悪くないと主張してます。
2本目は組み合った後BL東京が押し切り、イリーガルホイールの販促を獲得しました。
1本目と同様に立ち位置がズレていましたね。
それ自体は問題無いのですが、勝敗を分けたのは足の下げ方でしたね。
BL東京3番側は真っ直ぐ下げたのに対して、横浜E1番側が少し外側に足を持って行っています。
スプリットで組む場合、足を下げた際に身体がぶれるデメリットもあります。
外側に圧力を受けている状態なので、身体が全体的に外に流れてしまいました。
また、BL東京のバック5の姿勢がフロントローに対して平行でした。
そのため、ヒットする際も相手に対して直線的な当たる事が出来ています。
横浜E側がどちらかというと弧を描くようにヒットしており、相手に当たるまで時間が掛かっています。
そうした細かい差がヒットでの優劣、その後の反則に繋がったのかなと考えます。
組み合った後は、BL東京3番側が内向きに、1番側が外から内側に圧力を掛けました。
左右両方に振れる状況で、HOがコントロールしながら前に出て反則を獲得しました。
上手くコントロールしないと回転するだけになってしまうのですが、上手く正対しながら前に出ましたね。
原田選手の成長に今後も期待しています。
まとめ
本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節 BL東京 vs 横浜Eの試合を解説しました。
開幕7連勝と好調の東芝ブレイブルーパス東京です。
どこまで連勝を伸ばせるのか、そして王座奪還に向けて頑張って欲しいですね。
横浜キヤノンイーグルスはここから立て直しをして欲しいところです。
来週以降も楽しみな試合が続きますね。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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