試合結果
東洋大学 14-29 帝京大学
東洋大学 316kg / 860kg
帝京大学 323kg / 835kg
1st Scrum 17:17〜
東洋大学陣10m上、東洋大学ボールのスクラムです。
1本目は、組み合った後スクラムが崩れたため組み直し。
2本目も同様にスクラムが崩れますが、帝京大学がコラプシングの反則を取られました。
組み合う前の頭の方向、組み合った後の肘の向きから、スクラムを崩したと判断されました。
地面が緩く、スクラムが組みにくいコンディションでした。
ただ、どんなコンディションだろうが、試合をするならスクラムを組む必要があります。
セットアップから見ていきます。
東洋大学は、HOがセットした位置に両PRがバインドしています。
外側に開いてから閉める形で、肩の抜き方も種類が豊富だなと感じてます。
バック5はほぼ真っ直ぐ、フランカーのみ角度をつけているように見えました。
また、ロックが頭を入れる際にPRが膝を開いています。
そうする事で頭を奥側に入れやすくなり、組み合った際に抜ける可能性を減らせます。
対して帝京大学は、対抗戦の時から変わらず扇の形でセットしていました。
1番・HOは↗️、3番は↖️なので、相手HOを挟み込む形かなと考えています。
崩れたスクラムを繰り返し見ていると、東洋大学も同様にHOと3番で帝京大学 HOを挟み込んでいるように見えました。
相対的に帝京大学1番が半歩下がる傾向が強いので、1番と勝負せずに間へアプローチする事で、スクラムを動かそうとしていました。
地面がスリップしない状況なら、東洋大学 3番が帝京大学の1番・HOの間を割って押し切れた可能性があります。
大学屈指の重さを誇る東洋大学、重さを相手に伝えるスクラムを見せてくれました。
Best Scrum 65:17〜
帝京大学陣10-22m、帝京大学ボールのスクラムです。
組み合った後、帝京大学が押し切りスクラムが崩れたため、東洋大学がコラプシングの反則を取られました。
帝京大学がセットアップから左右へ圧力を振りながらスクラムを押した事で、東洋大学が耐えきれなかったと考えています。
細かいセットアップは確認出来ませんでした。
1st Scrumと比較して、間合いが凄く狭く、両チーム『まずスクラムを組む』事を意識しています。
バインドの段階で、帝京大学が全体的に半歩左側へ動いています。
帝京大学7番の動きを見れば、わかりやすいです。
そこからヒットはセットアップの方向へ掛けており、東洋大学が全体的に3番側へ傾いています。
全体を3番側へ傾けた上で、面で前に出て、65:36〜のタイミングで圧力の方向を↗️に変えました。
このコントロールが出来るなら、帝京大学は更に良いスクラムが組めます。
ヒットスピードも良いですし、フロントローがバック5の重さを伝える事が出来ています。
無理やり押さず、顔を上げなかった所も良かったですね。
次は、筑波大学とのリベンジマッチです。
どんなスクラムバトルが見れるか楽しみにしています。
↓筑波大学 vs 帝京大学メンバー表

対して東洋大学は、結果的に負けましたが、東洋大学のLine-out及びLine-outモールは凄く機能していました。
拘りは、『拘り抜くから拘り』である。
4回生が抜けてまた新たなチームで、リーグ戦を制して大学選手権に来て欲しいですね。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。
今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。


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