試合結果
B&Iライオンズ 24-28 Argentine
B&Iライオンズ 344kg / 895kg
Argentine 376kg / 931kg
1st Scrum 14:53〜
Argentine陣22m付近、B&Iライオンズボールのスクラムです。
組み合った後、B&Iライオンズが前に圧力を掛けました。
その結果、Argentine 3番が後ろに下がりながら身体を内側に傾けて崩したため、コラプシングの反則を取られました。
England代表 1番エリス・ゲンジ選手凄く良かったです。
セットアップから見ていきましょう。
B&Iライオンズは、フロントローもバック5も真っ直ぐセットしていました。
各国の代表選手が集まるため、スクラムはシンプルに考えて構築していました。
組み込む時間があるなら別ですが、そうでは無いなら真っ直ぐシンプルに組むのが1番強いです。
バインド時にロックとNo.8が膝を浮かせてセット、ヒットに備える形でした。
対してArgentineは、ロックとNo.8が片膝を上げてセットしていました。
FW総体重で大きく勝るため、フロントローが出来るだけ早く相手に圧力を伝えられるように、支えています。
バインド時に、前に掛けてから足を下げていました。
重さを乗せてから、自分達の姿勢を整える形です。
ただ、バインドしてからフロントローを筆頭に、全体的に浮き上がった印象です。
せっかく重さがあっても、上半身が浮いてしまうと圧力を掛け辛いです。
上から押さえつけて崩す事も出来ますが、テストマッチレベルだと、上手くいったケースを見かけません。
ヒットはB&Iライオンズが優勢、バック5の膝の伸びを見ればその差は歴然です。
ボール投入後、Argentineが先にスクラムを崩したため、コラプシングの反則を取られました。
Best Scrum 18:00〜
Argentine陣ゴール前5m、B&Iライオンズボールのスクラムです。
組み合った後、B&Iライオンズが押し切り、イリーガルホイールの反則を獲得しました。
そのままボールキープすれば、STを狙えるスクラムでした。
1st Scrumでは分かりませんでしたが、Argentineはフランカーが角度をつけていましたね。
重さで勝っているなら、もっとシンプルに考えても良いのかなと感じます。
1st Scrumと違い、ヒットは互角でした。
ただ、組み合った後の肘の向きを見ると、B&Iライオンズ 1番が地面と平行・Argentine 3番が天井を向いてます。
その上、Argentineは肩の位置が頭よりも下がっているため、圧力が掛かっていません。
その状況を打開すべく、無理やり内側に入りましたが、B&Iライオンズ 1番が上手く仕留め切りました。
最近流行りのイン組(3番が内側に圧力をかける組み方)に対して、対抗して押し切った物凄く良い映像です。
多くの1番の参考になるため、是非とも見て頂きたいです。
細かい点を見ていきます。
ヒットで前に出る際は、右足から前に出ていました。
左足から出ると、アングル気味に入ってしまい、反則を取られます。
次に、Argentineが内側に入ってきたタイミングで、左足を内側へ寄せてHOに密着してきました。
組み合った位置だと、相手が内側に逃げた際、自身の左肩が前に出てしまい、スクラムが回転します。
最初と同様に、アングル気味になり、反則を取られます。
それを防ぐため、自信が無理やり前に出ず、HOに寄る事を優先しています。
そこから、左肘を自身の身体に寄せて、潜り込む形で押し切りました。
下向きに圧力が掛かっており、1番が折り畳んで崩れるシーンは多く見てきました。
最後、崩さずに押せた所は流石ですね。
- 1番・HO・4番が密着しながら前に出れた
- 3番が真っ直ぐ組めている
- 押す前にバック5が溜めを作れていた事
複数の要因が重なって、素晴らしいスクラムが形成されています。
スクラムは8人で組むもの、その個が強ければより強いスクラムが組めます。
最近は、セットアップ重視の傾向が強いように感じます。
管理人としては、もう一度個の強さを磨く所に焦点を当てていきたい所です。
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