試合結果
埼玉パナソニックワイルドナイツ 37-19 浦安D-Rocks
埼玉WK 329kg / 911kg
浦安DR 335kg / 868kg
1st Scrum 03:39〜
埼玉WK陣ゴール前5m、埼玉WKボールのスクラムです。
組み合った後、スクラムが崩れますが、その前にボールアウトとしているため反則ありませんでした。
HOがフッキングしたボールが外側に出ているため、気をつけたいところです。
セットアップから見ていきます。
埼玉WKは、今季からセットアップを変えており、特徴ある形です。
HOがセットした位置に、両PRがバインド。
バインドする順番は、1番→3番でした。
1番の立ち位置はHOの1歩前、3番がバインドする前に肩を出しています。
3番は、1番側に張りながらセットしています。
浦安DR 1番鍋島選手がアングル気味に入ってくるため、それの対策だと考えています。
HOは、腕と背中の両方を使って、両PRをバインドしていました。
両PRも強くバインドしており、見ている側が窮屈になるぐらい密着していました。
お互いがバインドを強くする事で、より密着する事が出来ます。
クラウチの段階で、フロントローの方向は↗️↗️↖️でした。
3番は最初外側に張って、セットする時はHOと協力しながら、相手HOを挟み込む事が考えられます。
明らかにHOが窮屈になるように設計されており、やり辛さを感じます。
対して浦安DRは、HOがセットしてから両PRがバインドしているように見えました。
映像が遠くて、細かい点は確認出来ませんが、1番/3番それぞれのタイミングで肩を出しています。
1番はアングル気味、3番はHOより1歩前に立って真っ直ぐセットしていました。
3番が前に出た所に、1番がアングル気味に押し込む事で↗️にスクラムを動かしたい意図が考えられます。
バック5は真っ直ぐ、1番側のフランカーは頭より身体がスクラムの内側になるようにセットしていました。
ヒットは埼玉WK優勢でした。
ヒットの段階で、浦安DR HO藤村選手の腕が外れている事から、強い圧力を受けた事が分かります。
その後持ち直し、浦安DRが圧力を掛けてスクラムが崩れています。
バインドが外れた事で、より低くなる事が出来て、埼玉WK HO坂手選手の懐に潜れた事が大きかったのかなと感じました。
また、浦安DR 1番鍋島選手がアングル気味に押し込めており、結果としてスクラムが回転しながら崩れたと考えています。
Pickup Scrum 16:48〜
埼玉WK陣10-22m、埼玉WKボールのスクラムです。
組み合った後スクラムが回転して、浦安DRがイリーガルホイールの反則を取られたシーンです。
埼玉WKが面で1歩出てから、1番側を軸にスクラムを回転させながら前に出た事が要因だと考えています。
埼玉WK 1番が前に出る時に、右足から踏み出した点も良かったですね。
右足から出す事で、HOとの密着感を保ちながら、前に出る事が出来ます。
また、左足から出るとステップアウトに見えるので、レフリーに対して印象が悪いです。
その場で回転したならホイール、優劣がついた状態で回転したらイリーガルホイールになります。
レフリーによって基準は違いますが、大きく分けるとこんな感じです。
Best Scrum 66:23〜
浦安DR陣22m上、浦安DRボールのスクラムです。
組み合った後、埼玉WKが押し切り、耐え切れなかった浦安DRが頭を上げたため、ヘッドアップの反則を取られました。
セットアップは同じですが、メンバーが変わっているため、圧力の掛け方が違います。
先発のクレイグ ・ミラー選手はアングル気味ですが、交代で入る稲垣選手は真っ直ぐ圧力を掛けられます。
多少伸びても崩れない強さとHOに寄りながら前に出れるので、組み方が異なります。
ヒットで浦安DRが前に出ますが、跳ね返る形で盛り返されています。
浦安DR 3番金選手も強い選手ですが、右肩が後ろに下がり、全体的に1歩下げられています。
浦安DR 1番梅田選手は、埼玉WK 3番リサラ ・フィナウ選手に外側へ弾かれながら窮屈にされています。
組んだ後に、外側へ弾かれるケースは少なく、参考になります。
HO 松下選手は、埼玉WKのセットアップで1番圧力を受けるポジションであります。
左右の劣勢も影響して、体勢が崩れたところに下から突き上げられたため、顔を上げる結果となりました。
埼玉WKの力強いスクラムで見応えがありました。
浦安DRも今季はスクラムに拘ってきた事が良く分かりますが、それ以上に埼玉WKのスクラムが良かったです。
このスクラムをもっと見たいですね。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
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今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。


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