試合結果
トヨタヴェルブリッツ 44-33 三重ホンダヒート
トヨタV 335kg / 886kg
三重H 329kg / 891kg
1st Scrum 09:00〜
トヨタV陣22m内、トヨタVボールのスクラムです。
2本組み直し、3本目に組み合った後トヨタVがスクラムを崩したため、コラプシングの反則を取られました。
セットアップから見ていきます。
トヨタVは、HOがセットしてから両PRがセットするスタンダードな形でした。
両PRが肩を出す時に、外側へ開いています。
バック5は真っ直ぐ、スクラムの教科書のような形でセットしていました。
昨シーズンと特に変わった印象は無いです。
対して三重Hは、昨シーズンとはセットアップを見せてくれました。
HOがセットしてから両PRがバインドする点は変わらず、3番の立ち位置を1歩前/1番の立ち位置をよりHO側に寄せていました。
3番を軸に前に出る事を目的として、密着しながら前に出られるようにHOはアンダーバインドでした。
3番は真っ直ぐ、1番・HOが一塊となりながら3番側に寄っていました。
先が2つに分かれている槍を思い浮かべて貰えると分かりやすいです。
3番が1歩前に立って真っ直ぐ組むセットアップは最近よく見かけますが、HOが右斜め上を向きながら3番に寄る形はあまり見かけません。
1番とHOが密着しながらセットしているため、必然的に1番も右上の角度を向きます。
また、身体を被せる位置にスロットを調整しているので、トヨタV 3番が頭を下ろしにくくなります。
真っ直ぐ降ろせないので、必然的に内側へ流れやすくなります。
2本組み直しになったのは、無理やり下ろしたか身体が傾いて組み辛かったからだと考えています。
バック5はYのように、No.8に掛けて細くなるようにセットしていました。
他のチームと比べて重さが無いので、フロントローが密着して組み辛さを作る、バック5は押しつつフロントローの密着感が崩れないようにしています。
今回は、組み合った段階でトヨタV 3番が足にに対して身体が内側に入ったため、三重Hの圧力に耐えきれず崩しました。
三重H 3番側も優位だったため、トヨタV 1番側に流れる圧力が強かった事も要因です。
三重Hのスクラムが他のチームに対しても有効なのか、引き続き検証していきます。
Best Scrum 34:58〜
トヨタV陣ゴール前5m、トヨタVボールのスクラムです。
組み合った後、三重Hが前に圧力を掛けました。
T.OしてST出来たら最高でしたが、流石に難しかったですね。
それでも、ヒット直後にトヨタV No.8姫野選手がボールを持ち出す準備をしており、後ろまで圧力が伝わっている事が分かります。
セットアップは、1st Scrumと同じ状況でした。
バインド時点を見てみると、トヨタV 3番が1st Scrumと比べてより内側へ傾いている事が分かります。
通常の間合いで頭を下ろすと、頭がぶつかってしまうので、避けたのだと考えています。
対して三重H1番側もセットアップからバインドまでグラつきが見られました。
前半の終盤で疲れが溜まっている状況なので、仕方ない部分かなと思います。
ヒットは三重Hが優勢、画面手前側トヨタV 3番は更に内側へ身体が傾き、画面奥側三重H 3番が1歩前に出ていました。
外張りのスクラムに対して、自チーム3番が内側を向いてしまうと、圧力が全て1番に集まります。
1番は前からくる圧力と自身の右側からくる圧力に耐える必要があり、多くの場合は耐えきれず崩されます。
セットアップの段階で間合いを遠くするか、
トヨタVは、昨シーズンと比べてスクラムを組み込んできた印象です。
コリジョンの部分も改善されており、上位進出に期待が掛かります。
三重Hは、今季もスクラムを軸に試合を組み立てられそうです。
あとは、スクラムでペナルティを取った後、どうやって得点に繋げていくかですね。
スクラムは試合に勝つための入り口であり、出口ではありません。
出口戦略も踏まえた上で、スクラムの優位性を上手く活かしていきたいですね。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
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