試合結果
三重ホンダヒート 23-21 リコーブラックラムズ東京
三重ホンダヒート 333kg / 883kg
リコーブラックラムズ東京 321kg / 852kg
1st Scrum 1:39~
三重H陣10m上、BR東京ボールのScrumです。
組み合った後、安定したScrumを構築し、ボールアウトとなりました。
昨季からメンバーが大きく入れ替わった三重H、昨季以上に安定したScrumを組めていました。
セットアップで、3番側が半歩前に出ていた点が印象的でした。
フランカーも6番マテーラ選手が3番側についており、重さが増しています。
具選手がいた時はオーバーハンドを取り入れていた事もあり、3番を軸にScrumを構築する文化があると推測されます。
また、4番アボット選手と5番モスタート選手を入れ替えています。
3番側のフランカーが角度をつけている上、バインドしてから半歩左側にScrum全体が移動している事を考えると、内側にズラしながら圧力を掛けたい事が伺えました。
対してBR東京は、両フランカーが角度をつけてセットしています。
意図的に間合いを遠くしているのか、通常の間合いと比べて遠い印象を受けました。
重さで劣る分、ヒット勝負に持ち込みたいのかもしれません。
バインド時に半歩ほど後ろへ下げられているため、重さ不利の分だけ圧力を掛けられています。
ヒットの際は、膝を斜め下にスライドするようにしており、組み合った段階で低さと下向きに対する圧力を掛けられます。
お互い昨年よりもScrum力を向上させて開幕戦に挑んでいる事が分かる1st Scrumでした。
Best Scrum 35:59〜
Best Scrum 35:59〜
三重H陣ゴール前5m、三重HボールのScrumです。
三重HはシンビンでFWを一人欠く状況でも耐え忍び、外側に流れてしまったBR東京が反則を取られました。
最低限安定したScrumを組んで脱出すれば良かったところ、ペナルティを貰えたのは大きかったですね。
BR東京は、前半のうちにもう1トライ狙えるチャンスだったため、焦りが出てしまいました。
バインド時に三重Hが体重を乗せ切っており、BR東京が半歩後ろに下がっています。
その上で、ヒットは三重Hが優勢でした。
組み合った後、膝を伸ばして下向きに圧力を掛けています。
押しに行くのではなく、押されないScrumを組んでいる事が分かります。
BR東京は、その圧力を受けつつも8人が固まり前に出られています。
ただ、2歩目以降は1番側に流れてしまい、そのままScrumを回転させてしまったため、反則を取られました。
映像を確認すると、三重H 3番がBR東京 1番を外側に弾いている事が分かります。
そのため、通常時から外側へ流れやすい1番がより外へ流されやすい状況が生まれています。
ただ、耐えるのではなく、フロントローの細かい駆け引きが見られたScrumでした。
両チーム、昨シーズンから変革を遂げている事が感じられました。
Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。
読者の皆さんがScrumを理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
引き続きScrum Love Club及び管理人を宜しくお願い致します。
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