筑波大学 vs 東洋大学

大学ラグビー
この記事は約5分で読めます。

本日のテーマ

本日は、関東大学ラグビー春季大会 筑波大学 vs 東洋大学の試合を解説していきます。

両チーム合わせて80点以上動く、攻撃的な試合でした。

前半の序盤、東洋大学が立て続けにトライを重ねてリードを広げたかと思うと、後半筑波大学が巻き返してきましたね。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

筑波大学 45-31 東洋大学

筑波大学 310kg / 785kg

東洋大学 313kg / 796kg

1st Scrum 0:20~

気になる1st Scrumは0:20~です。

ハーフライン上、筑波大学ボールのScrumです。

1本目は組み合った後Scrumが崩れたため、組み直しとなりました。

筑波大学は緩めの扇の形、フランカーがクラウチのコールに合わせて足を地面に付け直すセットアップでした。

そうする事で、スパイクが地面に深く突き刺さり滑る可能性を減らせます。

LeagueOneだと東京SG下川選手やS東京ベイ末永選手が同じ様にセットしています。

個人的にはフロントローが最初にセットした位置から身体の位置がズレるため、あまり好みではありません。

逆に、バインド時は殆ど動きがありませんでした。

筑波大学のイメージはFW平均体重は帝京大学・明治大学に劣るものの、低さとまとまりで上手く対抗しています。

今年も平均体重が100kgを下回るので、低く鋭く刺さるScrumを期待しています。

対する東洋大学は全員が真っ直ぐ12時の方向を向いてセットアップしています。

昨年度主将のヴェア選手の卒業が影響したのか、大きくFW体重が減少しています。

そのため、今年のセットアップを見ていると、重さではなく低さで勝負する事が伺えます。

ただ、控えにウーストハイゼン選手(132kg)やチャニングス選手(125kg)がいるため、このセットアップに加わると凄い推進力になりますね。

バインド時も8人が膝を一段と低くしてからヒットしています。

オフシーズン中に相当ベーシックな練習を積んできた事が伺えます。

ただ、セットアップの段階から3番石川選手の頭が下がっており、下向きに圧力が掛かっています。

そのため、ヒットしてからScrumが崩れる結果となりました。

バック5の強い押しを相手に伝える意識が高く、今回もヒットで優位に立っています。

せっかくバインド時に低くなって良い姿勢を保てていたので、上手く組み合いたかったですね。

2本目は、組み合った後東洋大学が少し前に出るも、筑波大学に懐へ入られており、上向きに圧力が掛かったため盛り上がる形でボールアウトとなりました。

東洋大学は、1st Scrumで下がり気味だった頭も修正しており、真っ直ぐヒットできています。

バック5の膝の伸び具合が素晴らしく、このヒットをされると圧力を受ける側はしんどいなと感じました。

物凄く良いヒットだったので、このまま押し切れたらベストでしたね。

ただ、ヒットした後、筑波大学1番小澤選手が上手く潜り込んでおり、耐えられています。

ここら辺は筑波大学らしいScrumの組み方かなと感じました。

ヒットで上手く出れなかった場合でも、低くまとまって耐える事が出来るため、安定してボールを出せます。

両チームの良さが全面に表れたScrumでした。

Best Scrum 38:32~

気になるBest Scrumは38:32~です。

筑波大学陣10m-22m、筑波大学ボールのScrumです。

組み合った後、筑波大学が押し切りヘッドアップの反則を獲得しました。

1st Scrumと比べて少し間合いが遠かったこのScrum、筑波大学の低さが良い役割を果たしました。

間合いが遠いと体重差よりもヒットスピードや低さが重要になってきます。

また、相手をバインドするために前へ出るため、膝が伸びやすくなり、組み合った後足を詰められるかが勝負どころです。

セットアップは1st Scrumと同様でした。

違いはバインドの際に大きく動いた東洋大学に対して、殆ど動かなかった筑波大学でした。

バインドの際に動かしてしまうと、相手の圧力の影響をモロに受けてしまうため、全体的に後ろに下がります。

今回の場合も筑波大学がバインドしてから東洋大学が足を下げているため、足の位置が少しズレました。

また、1st Scrumと比べて膝の溜めが非常にルーズで伸び切っています。

前半の終盤で疲れている状況でしたが、せっかく良いヒットが出来るScrumを構築出来るのに勿体無いです。

そのため、ヒットは互角でした。

組み合った後、個々で組み合った東洋大学がまとまりあるScrumの筑波大学に跳ね返されています。

良い低さ、良いヒットが特徴の東洋大学でしたが、少し苦しい状況でしたね。

筑波大学は1番小澤選手がアングル気味に入り込み、1時の方向に圧力を掛けてヘッドアップを誘いました。

今年も筑波大学の低いScrumは楽しみですね。

東洋大学は80分間通して良いScrumを組める様に準備して欲しいです。

終わりに

本日は、関東大学ラグビー春季大会 筑波大学 vs 東洋大学の試合を解説しました。

今季は関東、関西の面白そうな試合を中心に更新していきます。

大学ラグビーも楽しみながら、日本代表戦を待っておきます。

読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

また良かったら拡散をお願いします。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました