本日のテーマ
本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第8節 花園L vs BL東京 の試合を解説していきます。
開幕から連勝中のBL東京と勝ち星が無い花園Lの一戦でした。
立場が両極端である事に反して、最後で楽しめる面白い試合でしたね。
序盤から花園LがB/Dでプレッシャーを掛けて反則を誘いました。
ここまでB/D周りでボールに絡まれるBL東京を久しぶりに見ましたね。
それだけ花園L側が激しくプレッシャーを掛けて来たのだと考えます。
対するBL東京はセットプレーで反則を誘発、安定的に得点を重ねて逆転勝利を収めました。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
花園近鉄ライナーズ 32 vs 50 東芝ブレイブルーパス東京
花園L 322kg / 864kg
BL東京 321kg / 876kg
1st Scrum 0:25~
気になる1st Scrumは0:25~です。
1st Scrum 0:25〜
花園L陣22m上、BL東京ボールのScrumです。
太陽の影響により、キックオフのボールを花園L側がノッコンしたため、試合早々の1st Scrumとなりました。
1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。
両チーム綺麗なセットアップでしたね。
BL東京は勿論の事、花園Lも組み込んで来ている事が分かるセットアップでした。
ただ、バインドの段階で花園L側が少し間合いを詰めたように感じています。
通常のセットアップだと、バック5が足を上げる事で前への圧力が掛かります。
自分の身体は動かさず、重さだけを相手に伝えられると良いのですが、それをする為には股関節で後ろの圧力を抑える必要があります。
今回の場合は、フロントローが上手く受け止められておらず、身体が前に動く結果となりました。
意識して出来る選手の方が少ないので、この感覚を言葉で伝えられたらより良いScrumが組めるようになります。
2本目も同様に花園L側がレフリーのコールの前にScrumを組んでしまったため、アーリーエンゲージの反則を取られました。
今季、戦績は振るわないもののScrumに定評のある花園Lらしく無い反則だったなと感じています。
ホームゲームで久々の勝ち星が欲しいところでしたが、キックオフのミスから相手に得点チャンスを与えて、トライを取られる結果となりました。
試合の入りはその後の流れに大きく影響します。
Best Scrum 72:59~
気になるBest Scrumは72:59〜です。
花園L陣ゴール前5m、BL東京ボールのScrumです。
BL東京1点差を追う展開、花園Lとしては反則せずに守り切りたい状況です。
1本前のScrumでは、良い具合に圧力を掛けていたため、期待が掛かります。
結果はヒットでBL東京が優位に立ち、そのまま前にプレッシャーを掛けた結果Scrumが崩れました。
バック5の膝がしっかりと伸びており、足の詰め方も小幅で身体がブレにくくなっています。
この時間帯にも関わらず、安定したScrumを組めるのは素晴らしいです。
特に、80分間走り続けた三上選手に天晴れです。
昨季と違って試合によってメンバーが変わったりしていますが、一貫して綺麗なセットアップです。
練習の中でメンバーを固定せず、色々な組み合わせでScrumを組み込んで来ている事が伺えます。
また、BL東京3番側が組み合った瞬間に斜め下へ圧力を掛けられています。
真っ直ぐヒットするよりも組み合った時点で低くなる事ができる上、相手の体勢を崩しやすくなります。
特に3番の選手がこれを出来ると、右斜め下に圧力を掛けられるため、おすすめです。
今回は足がついていかず、膝をついてしまいましたがヒットまでは良かったです。
Scrumでプレッシャーを受けたため、バックローのDFするタイミングが遅れます。
そのため、ブラインドの人数でAT側BL東京が優勢となり、逆転トライを許す結果となりました。
理想は全てのScrumで圧倒する事ですが、ラグビーはScrumの優劣だけでは勝てません。
大事な場面で安定したScrum、欲を言えば相手にプレッシャーを掛けられるScrumを組めようにしたいですね。
まとめ
本日は、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第8節 花園L vs BL東京の試合を解説しました。
BL東京は次節、埼玉WKとの全勝対決です。
今季のLeagueOneで1番楽しみな試合かもしれません。
花園Lはアウェイで東京SGとの一戦です。
似たようなチームに対してどこまで対抗出来るか期待してます。
ちなみに、管理人は山口遠征のため、リアルタイムで見れません。
Scrumコーチ楽しんできます。
Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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