試合結果
三菱重工相模原ダイナボアーズ 3-33 埼玉パナソニックワイルドナイツ
相模原DB 338kg / 912kg
埼玉WK 335kg / 906kg
1st Scrum 04:39〜
埼玉WK陣10-22m、埼玉WKボールのスクラムです。
埼玉WKが先に仕掛けたと判断され、アーリーエンゲージの反則を取られました。
直感的に、埼玉WKのスクラムは組み辛いなと感じたので、その違和感を分析していきます。
HOがセットした位置に、両PRがバインド。
バインドする順番は、1番→3番でした。
1番の立ち位置はHOの1歩前、左肩が前に出ている事からアングル気味にセットしている事が分かります。
3番は、気持ち1番側に張りながら真っ直ぐセットしています。
HOは、腕では無く背中を使ってバインドしていました。
両腕が後ろにある事で、HOの身体がコンパクトになり、よりフロントローが密着しやすくなります。
通常のスロットで組むと、頭が被ってやりにくいセットアップです。
また、セットする際に両足を揃えた状態でバインド、ロックがドッキングしています。
あまり見ないセットアップで、身体がコントロール出来るのか気になります。
間合いは狭め、出口の窮屈さを相手に押し付けるためです。
クラウチの段階で、フロントローの方向は↗️↗️↖️でした。
3番は最初外側に張って、セットする時はHOと協力しながら、相手HOを挟み込む事が考えられます。
1本目は頭がぶつかるので組み直し、2本目はクラウチの段階で頭を下げてから、頭の取り合いをしているため反則を取られました。
頭の取り合いは、ルール上ダメです。
ただ、負けてしまうと、その後のヒットに大きく影響します。
結果として反則を取られましたが、埼玉WKの仕掛けは良かったです。
何も対策せずに組むと、組み辛くて対応出来ないセットアップでした。
現状のセットアップを見る限り、間合いを遠くするか/バインドで圧力を掛けて崩すのが良さそうです。
厄介なのが、埼玉WK 1番のアングルで、これは3番が外側に張り続けないと対応出来ないやつです。
逆に、埼玉WK HOと3番が挟み込むセットは間合いを遠くすれば軽減されますし、3番が内側に傾く事で自チーム1番がアングル気味に入りやすいです。
前節の浦安DR戦も3番側から崩されるシーンがありました。
アングル気味に組むS東京ベイや外側に張れる神戸Sに対して、劣勢になる可能性が考えられます。
他のチームには有効的なので、その2つと対戦する時は少しセットアップが変わるかも知れません。
Best Scrum 63:43〜
埼玉WK陣10m上、相模原DBボールのスクラムです。
組み合った後、埼玉WKが前に圧力を掛けますが、相模原DBがカウンターを与えたスクラムです。
特段反則なくボールアウトとなりました。
1st Scrumで懸念していた点が確認出来たので、取り上げました。
メンバーが変わっても、セットアップは同じでした。
むしろ、バック5はよりタイトにセットしている印象でした。
ヒットは埼玉WK優勢でした。
ただ、組み合った後に上下にブレてしまい、姿勢が高くなっています。
埼玉WKとしては珍しい状態でした。
その後圧力を掛けようとしますが、上半身は浮いて、下半身は膝が詰まって窮屈な状態です。
浮き上がった所を、相模原DBにカウンターを食らいました。
相模原DBも劣勢だったため、無理やり対応した印象ですが、押し切られなかった点は良かったですね。
埼玉WKのスクラムは、個々の経験値によって左右される/1番のアングルに弱い事が考えられます。
今季から組み方を変えています。
シーズン通して熟成させていくので、今の段階で結論つけるのは早いかも知れませんね。
あまり見ない形のセットアップ、今後の参考材料にします。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。
今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。


コメント