試合結果
東芝ブレイブルーパス東京 0-46 埼玉パナソニックワイルドナイツ
BL東京 334kg / 866kg
埼玉WK 335kg / 899kg
1st Scrum 08:42〜
BL東京陣22m内、埼玉WKボールのスクラムです。
組み合った直後、BL東京がスクラムを崩したため、コラプシングの反則を取られました。
ヒットの段階で頭が下がっており、下向きに組み合ったと判断されました。
セットアップから見ていきます。
BL東京は、HOがセットした位置に両PRが合わせる形でセットしていました。
セットした位置が細かく見れませんが、スタンダードなスロットだと感じました。
バインドは、1番→3番の順番でした。
HOの脇から両PRの肩がしっかりと出ており、身体が真っ直ぐになっています。
欲を言えば、1番側が半歩前なら右肩がさらに前に出たかなと感じてます。
バック5は真っ直ぐセットしていました。
昨シーズンと比べると、全体的にスクラムが広がっている印象を受けました。
LeagueOneの中では、重たい部類では無いです。
ただ、タイト5(フロントロー+ロック)だけ見ると556kgあり、埼玉WKの572kgと比較してもそこまで差はありません。
間合いは狭く、体重の影響を無くそうとしていました。
対して埼玉WKも、HOがセットした位置に両PRがセットしていました。
BL東京と違い、1番がバインドしてから肩を出す→3番がバインドして肩を出す形でした。
似たような形で、Franceが3番バインドして肩を出す→1番バインドして肩を出す形でセットしているので、理に適ったセットアップだといえます。
1番が右肩を出して身体を真っ直ぐする事で、アングル気味になり辛いです。
3番側も殆どバインドせずに、肩を出した状態でセットしています。
無理やり寄って密着するのでは無く、個々が組みやすい位置にセットして、HOが背中を寄せてコントロールする形かなと感じます。
HO 坂手選手の寄せ方も綺麗ですし、密着している事が分かります。
バック5は、1番側のフランカーのみ角度をつけてセットしていました。
3番を軸に、1番とHOが寄りながら前に出るスクラムだと推測しています。
と思いますが、埼玉WK 3番のバインドの張り方が間を割る形でした。
そのまま組み合った後崩れたため、真偽は分かりません。
それと、BL東京 3番ヴェア ・タモエフォラウ選手、1stCAPおめでとうございます。
大学時代から追っかけていますが、身体つきがPRらしくなり、力強いスクラムを組んでいました。
カテゴリAなので、将来的にJapanの3番を担って欲しいですね。
楽しみにしています。
Best Scrum 51:20〜
埼玉WK陣ゴール前5m、埼玉WKボールのスクラムです。
組み合った後、埼玉WKが1番側を軸に圧力を掛けてスクラムが回転したため、BL東京がイリーガルホイールの反則を取られました。
通常のイン組とは少し違ったので、ゆっくり見ていきます。
細かいセットアップは1st Scrumと同じ、変更点は、BL東京 3番が小鍛冶選手に交代した点です。
組み合う前は違和感なく、スロットもズレていません。
ただ、よく見ると埼玉WK 3番が真っ直ぐではなく、BL東京 HO側に傾いているように見えます。
身体は傾いていますが、頭は外側に張っているので、BL東京 1番が上手く入り込めないようにしています。
間合いは狭め、ヒットの影響も大きく無いです。
組み合った段階で、BL東京 1番が半身外側にちました。
画面手前側の動きでは確認できないですが、全体的に1番側へ動いた影響だと考えています。
埼玉WK 3番が前に出る時は、右足を畳むのではなく、左斜め上に伸びてから足を動かしています。
そうする事で、HO側に圧力を掛けながら前に圧力を掛ける事が出来ます。
もし、右足を畳んだ場合、半身ズレた位置からBL東京 1番が刺してくるため、カウンターを喰らう可能性が高いです。
今回は、埼玉WKが組みたい形で組み合えており、3番・HOが1番側に圧力を流して、1番が真っ直ぐ出たため、押し切れました。
理論上、上手くいくスクラムです。
ただ、埼玉WK 3番が内側に入っている所に対して、BL東京 1番が刺せれば対応出来たのかなと感じています。
そのため、画面では確認できないHO及び1番側で何か対処出来ない事があったのかなと考えています。
選手達に聞く訳には行かないので、シーズン通して研究してみます。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
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今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。


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