Australia vs Georgia

海外ラグビー
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本日のテーマ

本日は、テストマッチ Australia vs Georgiaの試合を解説していきます。

GeorgiaがPGで先制し、良い入りをするもティア1のAustraliaが着実に点を重ねる展開となりました。

途中肉薄するシーンがありましたが、最後は地力の差が現れましたね。

2027年自国開催に向けて良い弾みをつける試合でした。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

Australia 40-29 Georgia

Australia 362kg / 945kg

Georgia 377kg / 953kg

WOWOWofficialより

1st Scrum 0:36~

気になる1st Scrumは0:36~です。

Georgia陣22m付近、AustraliaボールのScrumです。

1本目はお互いの間合いが合わず組み直しとなりました。

セットアップは両チーム、フランカーが真っ直ぐセットするオーソドックスな形でした。

高さがAustraliaの方が低くセットしており、Georgiaとしては少し組み辛そうです。

また、Japan戦と比較して体重差が殆どないため、バインド時で大きく足を下げて体重を乗せる戦法が裏目に出ています。

足の下げ幅が大きい分、フロントローの身体が上下にブレやすなり、バック5の肩の位置がズレます。

Australiaも動いていましたが、フロントローの動き幅はそれ程大きくありませんでした。

組み直し2本目は、組み合った後お互いプレッシャーを掛けるも浮き上がってしまい、反則無くボールアウトとなりました。

1本目と比べると、セットアップの段階で間合いが少し遠かったですね。

レフリーに指摘を受けたため意図的に遠くしたのか、感覚的に足を置いてるだけなのか分かりません。

2本目良かったのは、Georgiaがバインドで先手を取れていたところですね。

全体で見ると重さの優位は小さいですが、フロントロー単体で見ると10kg程アドバンテージがあります。

そのため、今回のようにバインドで先手を取ってから足を下げられると、相手の姿勢を崩しながら自分達の優位な姿勢を作る事が出来ます。

バインドで先手を取るのは基本なので、意識していきたいですね。

ただ、バインドで足を下げすぎた影響か膝が伸びきっているため、ヒットで前に出られる余力がありません。

後半歩間合いを詰めた状態からバインドで先手を取って、自分達の姿勢を保てる位置に足を置けたらBestでした。

ヒットは、Australiaが優勢でした。

バインドで少し圧力を受けていますが、バック5も含めてしっかりと膝の伸展を支えています。

特に、3番Allan Alaalatoa選手が先行して前に出れています。

ただ、組み合った後Georgia3番Aleksandre Kuntelia選手が右足を半歩内側に畳みながら、圧力を掛けて来ました。

最初、1番Isaac Kailea選手がHOに寄りながら耐えていましたが、次第にズラされて左肩が先行して浮き上がる結果となりました。

組み合った後にズラされている事を感じて、左足を寄せようとしたところまでは良かったのですが、上手く寄せきれず地面を捕らえられていないです。

トップレベルでも物凄く難しい技術ですが、この状況で左足を寄せられる1番は非常に強いです。

Japanでもそういう選手が増えてくると良いですね。

Best Scrum 74:04~

気になるBest Scrumは74:04~です。

Georgia陣10m-22m、GeorgiaボールのScrumです。

組み合った後Scrumが崩れて、Georgiaがコラプシングの反則を取られました。

序盤から激しいコンタクトで疲労が溜まっている状況、Georgiaとしては強みのScrumを起点に逆転を目指したかったシーンです。

Australiaのセットアップ非常に綺麗でしたね。

フロントロー、バック5のお尻の位置が綺麗に揃っており、良い形でセット出来ていました。

バインド時も掴むタイミングはほぼ五角でしたが、後ろの圧力をしっかりと相手に伝える事が出来ています。

対するGeorgiaは、バインド時に圧力を受けてセットアップを大きく崩しています。

バック5の足の動きを見ていると、ロック陣は半歩後ろに、No.8はボールを直ぐに持ち出せる体勢になっています。

この時点で、Georgiaが物凄く劣勢に立たされている事が分かります。

その上で、ヒットもAustraliaが優勢で、下向きに圧力を掛けながらヒットしているため、Georgiaが耐えきれずに崩す結果となりました。

疲れの影響もありますが、Australiaがスパイクで地面を捕らえているのに対して、Georgiaは地面にスパイクを乗せているだけです。

地面を蹴り上げる意識が少ないため、ヒットでも前に出られず、押し切られたのかなと考えてます。

日本のScrumを粉砕したGeorgiaでさえ、Australiaにコラプシングを取られる世界です。

非常にワクワクしています。

終わりに

本日は、テストマッチ Australia vs Georgiaの試合を解説しました。

8月は菅平合宿の試合とSAKURA15、パシフィックネーションズカップの更新を予定しています。

Scrum Love Clubでは引き続き、JAPANの 超速ラグビーの要となるScrum研究に邁進していきます。

管理人としては、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

また良かったら拡散をお願いします。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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