Japan vs America

日本代表
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本日のテーマ

本日は、太陽生命 JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2024 Japan vs Americaの試合を解説していきます。

試合終盤まで同点でしたが、最後Scrumで反則を犯してしまい、逆転される結果となりました。

1戦目同様、セットプレーで押し切られる場面が多かった印象です。

また、日本側にも連携の部分でミスが生じて中々得点を重ねられませんでした。

DFはダブルタックルを連発して、相手のミスを誘発出来ています。

セットプレー及び得点に結びつくAT力の向上に磨きをかけて欲しいですね。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

Japan 8-11 America

Japan 246kg / 623kg

America 267kg / 672kg

JAPAN RUGBY TV より

1st Scrum 4:30~

気になる1st Scrumは4:30~です。

Japan陣ゴール前5m、JapanボールのScrumです。

組み合った後、Americaが前に出てScrumが崩れたため、Japanがコラプシングの反則を取られました。

先週の試合からHOが谷口選手から公家選手に代わっており、Scrumの修正に期待が掛かる場面でした。

セットアップは1番側のフランカーが少し角度をつける形でした。

公家選手は3番側からバインドするので、1番側より3番側の密着度が強くなります。

そのため、組み合った際に1番側が置いていかれる可能性があるので、角度をつけてセットしていると考えます。

対するAmericaは、重さの優位性を活かすため、シンプルに真っ直ぐセットしています。

気になったのは、バインド時の動きです。

バインドしてから足を下げて良い姿勢を保つのですが、Japanのフロントローがハの字に割れているように見えました。

Americaが真っ直ぐセットしているため、頭を置く位置がそれぞれズレてしまったのかなと推測します。

ここがズレてしまうと、せっかく良いセットアップをしても密着度が低くなります。

また、身体が傾く事でバック5の押しを100%相手に伝えられなくなります。

体重差で劣る日本が真っ直ぐ組み合えないと、勝機が薄れます。

組んでいる選手が1番分かりますが、このScrumは組む前から難しい状況が出来ていました。

ヒットはほぼ互角でした。

Japanの方が、バック5の膝の伸び具合で優位性があり、ヒットスピードで勝つ事が出来ています。

やはり体格差の影響で前に出る所までは至りませんでしたが、五分五分の勝負に持ち込めています。

フッキングする際にHO 公家選手の身体が浮くぐらい圧力を受けてきます。

また、1番 峰選手が内側に潜る形でScrumを崩している事を考えると、身体の向きが傾いていたのかなと感じました。

どうしても1番の選手は身体が傾きやすくなります。

そこをどう改善しようか、今考えている段階です。

Best Scrum 51:04~

気になるBest Scrumは51:04~です。

America陣22m上、AmericaボールのScrumです。

組み合った後、殆どScrumが動かずボールアウトとなりました。

JapanボールScrumで、体重差が40kg以内なら時間を掛けて押し切れそうなScrumでした。

Japanのセットアップは、いつみても低いですね。

ここまで身体を沈めても、背中が地面と並行に揃っており、身体の使い方が上手だなと感じました。

股関節を使わずに身体を低くすると、必然的に頭が下がり、強い姿勢から掛け離れます。

股割りの要領で股関節を割りながら身体を低くする事で、頭が下がりにくくなります。

これが出来るのは、基礎トレーニングを積んでいる賜物です。

欲を言えば、バインドの際も同じ低さで相手に圧力を掛けたかったですね。

クラウチの段階で低くても、バインドで浮き上がってしまったら勿体無いです。

また、1番峰選手がバインドして足を下げる際に左足が半歩外側に流れています。

前に出る際も身体が少し外側に傾いており、もう少し角度を緩く組めたらBestでしたね。

それ以上に相手3番が内側を向いており、外側に割れずHOに寄りながら相手3番を捉え切れると押し切れそうなScrumでした。

組み合った後、バック5が身体を伸ばして前に出た力をフロントローが上手く使えていた点も良かったですね。

フロントローが無理やり前に出るのではなく、バック5の押しを貰って自然と前に出られると姿勢を崩さずに押す事が出来ます。

理想的な押し方であり、体重差があっても出来る事を証明してくれました。

膝を伸ばして前に出て足を詰める動作は、Scrum初心者が最初に習う動きです。

タイヤを押したり、Scrumマシーンを押したりする動作がこういう場面で活きてきます。

伸びて詰める、伸びて詰める

今回のJapanのバック5の動きは、非常にスムーズで参考になる動画でした。

終わりに

本日は、太陽生命 JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2024 Japan vs Americaの試合を解説しました。

Sakura15の中で同年代である永井選手、古田選手の活躍を期待しています。

同い年の人が活躍してる姿はやっぱり刺激になりますね。

8月は菅平合宿の試合とSAKURA15、パシフィックネーションズカップの更新を予定しています。

Scrum Love Clubでは引き続き、JAPANの 超速ラグビーの要となるScrum研究に邁進していきます。

管理人としては、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

また良かったら拡散をお願いします。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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