試合結果
早稲田大学 20-25 帝京大学
早稲田大学 311kg / 796kg
帝京大学 323kg / 848kg
1st Scrum 1:46〜
早稲田大学陣10-22m、早稲田大学ボールのスクラムです。
組み合った後、画面手前側にスクラムが動きますが、お互い反則なくボールアウトとなりました。
早稲田大学は、筑波大学戦同様に1番↗️HO⬆️3番⬆️のオーソドックスな外張りの形でした。
3番前田選手がバインドしてから右足を内側に畳んでいます。
足の位置と身体の位置が一致して居ないので、真っ直ぐ揃えるために足を畳んだと考えています。
右手のバインドも、掴んでから反時計回りに回転させているので、イン組みではなさそうです。
バインドしてから両PRが足を動かす以外は、殆ど動きがなく、綺麗な形で自立していました。
対して帝京大学ですが、こちらも筑波大学戦同様に、HOを中心にFW全体が扇の形になるようにセットしています。
少し密着感が高まっており、修正してきた印象です。
バインドしてからも開きっぱなしのため、真っ直ぐ押し切るというよりは、フロントローを寄せながら重さの優位性を活かして前に出たいのかなと感じました。
ヒットは互角でした。
早稲田大学No.8がセットアップからヒットまで両肩をロックのお尻に付けているのに対して、帝京大学No.8はヒットするまで隙間があります。
どちらが正解と言う事はなくて、それぞれメリットがあります。
早稲田大学の場合、両肩が付いているため、ヒットのタイミングがズレる事はありません。
むしろ、No.8主導でロックを押し、フロントローが前に出る事になります。
そのため、No.8とロックが同じタイミングで出られると、より前に出る圧力が高まります。
対して帝京大学の場合は、勢いよくロックに対して圧力を掛ける事が出来ます。
両肩を付けた時と比べて、より鋭角な角度から膝を伸展させる事が出来ます。
膝の溜めは前に出る推進力になるので、ある程度の深さが欲しいです。
この点、以前スポットコーチングで聞かれたので、参考にして貰えたら嬉しいです。
管理人個人としては、両肩を付けた状態からヒットする方がヒットの一貫性が出やすく、前に出る時に姿勢が崩れる心配も少ないため、早稲田大学の方を取り入れます。
組み合った段階で、帝京大学の圧力の向きが1番⬆️HO↖️3番⬆️に変わりましたね。
早稲田大学3番を1番とHOで挟み込む事で、押し切りたいのかなと感じます。
ただ、相手ボールスクラムでそれをすると、ボール投入側にいる帝京大学3番との隙間ができ、密着感が弱くなるのかなと感じました。
帝京大学3番森山選手が強いので、早稲田大学1番杉本選手を抑えられていますが、寄れば更に前に出られそうです。
マイボールスクラムなら押すタイミングをコントロール出来るので有りですね。
今回の場合、空いている隙間に早稲田大学HOが入り込んだ上で、背中を寄せて両PRと密着しています。
早稲田大学の寄せは、多くのチームの参考になります。
Best Scrum 29:08〜
帝京大学陣22m上、帝京大学ボールのスクラムです。
組み合った後、スクラムが崩れたため、帝京大学がコラプシングの反則を取られました。
別のスクラムを取り上げたかったのですが、明らかな反則があったため、こちらをBest Scrumとさせて頂きました。
最初からズレていたのか、どちらがズラしたとのか分かりませんが、 1st Scrum比較して、スロットが1歩ズレていました。
今までの組み方の傾向からすると、早稲田大学に有利に働きます。
帝京大学3番森山選手は、外側に張りつつも組み合った後は内側に傾く傾向があります。
何度かアングル気味に刺されて、崩れる場面がありました。
1番上野選手も角度を付けているため、外側にセットすると、早稲田大学3番がより外側に弾きやすくなります。
それでも、ヒットは帝京大学優勢でした。
No.8がお尻を上げて、ナタを振り下ろすようにヒットしているため、ロックに伝わるスピードが早かったからだと考えます。
凄く良いヒットでした。
ただ、組み合った後は早稲田大学が持ち直しました。
組み合った後、帝京大学両LOの頭が抜けており、思っているよりフロントローを押せていない事が要因です。
重さで勝るのは帝京大学ですが、押し続けていたのは早稲田大学です。
そのため、前と後ろの圧力に耐えきれなくなり、絞っていた腕が下向きに傾いたため、結果として崩れてしまったと推測しました。
『スクラムをシンプルに分かりやすく』
日頃からScrumLoveClubをご覧頂きありがとうございます。
今後も精力的に活動しますので、引き続き宜しくお願い致します。

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