試合結果
B&Iライオンズ 52-12 レッズ
B&Iライオンズ 368kg / 904kg
Reds 345kg / 877kg
1st Scrum 2:57〜
レッズ陣ゴール前5m、レッズボールのスクラムです。
1本目は組み直し、2本目は組み合った後に、B&Iライオンズが内側に流れながら前に出たため、アングルの反則を取られました。
3番が内側に切れ込む形で前に出て、反則を取られるシーンは物凄く珍しいです。
管理人の記憶があやふやで申し訳ないですが、LeagueOneのシーズン中に1本あったはずです。
セットアップから見ていきましょう。
B&Iライオンズは、1番・HOがIreland/3番はEnglandなので、大まかな方向性だけ合わせて個々が組み易い位置にセットしていると考えてます。
HOがセットした位置に、両PRが合わせてセット、先に1番・後に3番がHOをバインドしています。
1番はHOに対して真っ直ぐ、3番はお尻付近を持ち自身の身体に掛けて斜めになるようにしています。
その後の動き方から、相手1番とHOの間を割りながら内側に入りたい事が伺えました。
1番・HOは密着感高く、3番は自由度高くセットしていました。
バック5は真っ直ぐ、シンプルにセットしています。
対してレッズは、両PRがHOの脇の下になるように密着しながらセットしています。
レギュラーシーズンのセットアップを見ていないので比較出来ませんが、凄く寄っている印象を受けました。
面白かったのはここからです。
HOを中心に、セットした位置からフロントローが1歩右側に動いていました。
セットした位置からHOが足をズラす行為はよく見ますが、フロントロー全体が動くのは珍しいですね。
B&Iライオンズがイン組をしてくる事を事前に分析した上で、その対策としてスロットを真っ直ぐ/フロントローが密着していました。
1本目は崩れましたが、真正面から組み合う事が出来ており、策が上手くはまった印象です。
2本目はセットアップの動きまで分かりませんが、クラウチの段階で真正面に立っています。
イン組に対して、こういう対策もあるのかと学ばせて頂きました。
もし取り入れる場合は、フロントローがセットしてロックが頭を入れるまでに動く事を意識してください。
ロックが入った後に動くと、頭や肩の位置がズレてしまい、押しそのものが弱くなります。
これでは本末転倒のため、取り入れる際は注意したい部分です。
バインドは重たいB&Iライオンズが優勢、ただ組み合う前にレッズも立て直しています。
ヒットは互角でした。
組み合った段階で、B&Iライオンズ 1番が外側に割れている/3番がレッズ1番に差し込まれている状況が出来ています。
その状況で無理やり内側に流れたため、アングルの反則を取られました。
この反則を取られるのが珍しくて、Reviewを書いたぐらいです。
このスクラム良かったのは、レッズがヒットで圧力を受けても密着感を保てた事です。
どれだけ対策しても、1vs1の所で負けると意味が無いです。
そこの勝負で、互角に渡り合えた点が大きかったです。
また、レッズ1番がHOに寄りながら圧力を掛けた点も非常に良かったです。
元々、1番は外側に割れやすいのですが、イン組に対して割れちゃうと、何も出来ずに押されます。
今回、B&Iライオンズ3番に圧力を掛けつつ、自身がスクラムの内側に行けるようにしていました。
この辺の精度は、LeagueOneも見習いたい部分ですね。
B&Iライオンズとしては、ヒットで前に出れていなかったため、無理に内側へ入る必要が無かったかなと考えてます。
ヒットの段階で前に出ており、その上で内側に入れたら、レッズ側が反則を取られています。
どのような形でスクラムを進めたら反則を取られるか、それが分かるお手本のようなスクラムでした。
Best Scrum 37:07〜
ハーフライン上、B&Iライオンズボールのスクラムです。
組み合った後、B&Iライオンズが面で前に出てスクラムが崩れたため、レッズがコラプシングを取られました。
これが1vs1で勝てないから、押されるスクラムになります。
細かいセットアップは、映像が遠くてわかりませんでした。
1st Scrumと同様に、レッズがスロットを調整出来た所までは確認しています。
ただ、バインドの段階で足を下げるタイミングとB&Iライオンズが圧力を掛けるタイミングが重なり、レッズが大きく後退しています。
両チーム共に、フロントローの膝が伸びきっているものの、B&Iライオンズが圧力で優勢なので、必然的にヒットもB&Iライオンズが優勢でした。
B&Iライオンズが、下向きに圧力が掛かるようにヒットしており、レッズの頭が下がります。
これで膝まで低くなれば、最高です。
ヒットの勢いのまま、B&Iライオンズが押し切り、レッズがスクラムを崩したため、コラプシングの反則を取られました。
1st Scrumに続き、16:31〜のスクラムでも反則を取られていましたが、しっかり修正してきました。
流石、一流選手達が集まるチームでした。
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