嫌われる勇気の作者である古賀 史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んで、ライターとコーチングが凄く似ていると感じてます。
ライターの方は、取材を通して得た情報から『何を書くか』『何を書かないか』を考えます。
そのために、取材する際は徹底的に準備して、取材後も追加で情報収集をします。
コーチングも同じで、今回のセッションでは『何を伝えるか』『何を伝えないか』を意識します。
そのために、練習メニューを作る際は、チームの状況を考えて、どういう方向に持っていきたいかを踏まえて準備をします。
スポットコーチングでは、物凄く苦労する点でもあります。
SNSの発達
SNSの発達で、世界中の練習メニューやトレーニング方法の動画が簡単に手に入ります。
「らぐびーくえすと」さんや「岸岡選手のコミュニティー」が良い例ですね。
また、スクラムに関する情報も簡単に見つかります。
男子15人制代表(以下、BraveBlossoms)が膝の低さを意識するために「シバ」を使うとか、女子15人制日本代表(以下、Sakura15)は「膝の高さが地面から5センチ」を意識するまで、スマホ1つで知る事が出来ます。
これだけ練習メニューやスクラムに関する情報が溢れているのに、何故管理人は練習メニューを考える事に苦戦するのか。
管理人が苦労する理由
それは
『スクラムを組む理由』
『スクラムコーチの自分が呼ばれた目的』
この2つが、教えるチームによって、異なるからです。
例えば、全国制覇を目指す場合を考えます。
スクラムを組む理由は「スクラムで反則を獲得して、得点チャンスを作る」ためであり、呼ぶ理由は「押す/反則を取れるスクラムを構築する」事になります。
対して、1回戦勝利を目指す場合はどうでしょうか。
スクラムを組む理由は「攻撃を継続する事」で、呼ぶ理由は「押されない/反則を取られないスクラムを組む」になります。
あくまで一例ですが、教える対象・カテゴリーによって理由と目的が異なります。
だから、練習メニューを考える事に苦労しています。
実際のメニュー作成
事前に貰った映像や情報から、練習メニューを考えて、コーチングに臨みます。
講習会であれば、メニューを考えてエデュケーターに見せる事が出来ますが、普段の練習では難しいです。
だから、自分自身がエデュケーターとなって、メニューを1つ1つ確認します。
この確認作業が疎かになれば、実際の練習で学びが小さくなるので、凄く気をつけてます。
と言いつつ、まだまだ徹底的な準備が出来ていないのが現状です。
徹底的な準備とは、「誰の」「何を」「どのように」向上させて、「練習を通してどうなって欲しいか」を考える事です。
単発のセッションならそのセッションを通して、複数回ならセッション前後のゴールを確認しながら、自分の言葉で説明出来るように落とし込みます。
ここで、最初にお伝えした『何を伝えるか』『何を伝えないか』を考える事になります。
見える事全てを伝えると、選手が吸収出来る割合が小さくなります。
そのため、メニュー作成の段階で伝える事を削ります。
ただ削るのでは無く、ゴールに対してシンプルな道筋を作るように削ります。
ここは管理人もまだまだ出来てない部分で、これからのコーチングに活かしたい所です。
2時間のセッションを通して、チームの目的を達成出来るメニュー作りを頑張ります。
おわり
ライターとコーチングが凄く似ている話を書きました。
ライターの方は、『何を書くか』『何を書かないか』、コーチングは『何を伝えるか』『何を伝えないか』を考える所が似ていると感じてます。
ライターの方がコーチングすれば、凄く上手なのかなとか妄想を膨らませた一冊でした。
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