東京SG vs 横浜E

東京SG
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本日のテーマ

本日はNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE2023-2024 D1 PO3位決定戦 東京サントリーサンゴリアス vs 横浜キヤノンイーグルスの試合を解説していきます。

昨年と同カードとなった3位決定戦でした。

東京SG 勝利おめでとうございます。

最後の最後まで拮抗していた状況、横浜Eの小さなミスを見逃さず、江見選手が走り切り昨年のリベンジを果たしました。

東京SGらしいアグレッシブアタッキングラグビーが見られたのかなと思います。

ただ、小さい頃から応援している身としては、優勝争いをしている東京SGをみたいですね。

来季期待しています。

横浜Eは序盤から怪我によるアクシンデントが多く、戦略的な部分で不利でしたね。

ただ、混乱した状況でも前半優勢、最後まで互角以上に戦い抜きました。

チームの地力が昨年以上に上がっている証拠です。

そして、カノンちゃんLeagueOneマスコット総選挙1位おめでとうございます。

来年はPOと総選挙の2冠を目指して欲しいです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

東京サントリーサンゴリアス 40-33 横浜キヤノンイーグルス

東京サントリーサンゴリアス 330kg / 875kg

横浜キヤノンイーグルス 320kg / 883kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONEより

1st Scrum 26:34〜

気になる1st Scrumは26:34〜です。

横浜E陣22m上、横浜EボールのScrumです。

中村選手・祝原選手の横浜E移籍組を合わせると6人中5人が東京SGという面白い状況でした。

1本目は組み合った後、Scrumが安定せず組み直しとなりました。

東京SG1番小林選手側が先行して前に出ており、横浜Eが反則を取られてもおかしくない状況です。

1番側が前に出られるパターンは2つあります。

1つは、相手3番が居ない左側のスペースから前に出る事です。

もう1つは、相手3番が元々いた右側のスペースに入り込む事です。

両方とも身体の向きや押す方向によって反則を取られる可能性があります。

今回の映像から推測すると、ヒットである程度優位性があったものの、前者のパターンのように相手が居ないスペースへ足を動かしてしまった。

その際に、お尻が外側に割れており、完全に組み勝って前に出られてないから組み直しとなったと考えています。

2本目は東京SGがコールの前に圧力を掛けてしまったため、アーリーエンゲージの反則を取られました。

東京SGのセットアップの特徴として、クラウチの段階で両フランカーが膝を浮かせます。

そうする事でバインドの際に相手に素早く体重を乗せる事が出来ます。

その反面、バインドする際により前向きに圧力が掛かりやすくなります。

そのため、フロントローが自分自身の身体+フランカーから来る圧力をコントロールする必要があります。

今回の場合は、フランカーから来る圧力がいつもよりも前向きに掛かっていたと推測しています。

それにしても横浜E 1番岡部選手やはり良い位置で組みますね。

あの低さ、あの姿勢からヒットまで持っていけるのは素晴らしいです。

代表入りを期待しています。

Best Scrum 51:09〜

気になるBest Scrumは51:09〜です。

横浜E陣ゴール前5m、東京SGボールのScrumです。

横浜Eは自陣ゴール前の状況、安定して組み合う事は勿論のこと、あわよくばT.Oを狙いたい状況でした。

1本目はお互いの間合いが合わず組み直しとなりました。

画面奥側横浜E 1番岡部選手と東京SG 3番垣永選手のところで間合いが詰まりすぎたのかなと考えています。

1st Scrumでも感じましたが、横浜E 1番岡部選手が頭を鎖骨から胸の間に置きます。

3番は懐に潜られると圧力を掛けづらくなるため、岡部選手のような頭の置き方をされると物凄くやり難いです。

今回の場合は、間合いが詰まった事もありますが、東京SG 垣永選手が嫌がってレフリーにアピールしたのかなと考えています。

画面手前側、東京SG 1番小林選手と横浜E 3番祝原選手のところも詰まっていたため、組み直しの判定となりました。

お互いScrumに拘りがあり、レフリーもそこを理解した上で、組み直しの前に説明をしたのかなと考えています。

2本目は組み合った後、東京SGが押し切りSTを獲得しました。

Scrumが強い東京SGが戻ってきましたね。

早いテンポのATや豪華なBK陣に目が行きがちですが、強い時の東京SGってScrumが物凄く良いんですよね。

安定したScrumを組めるからこそ、そこから自由にATを展開出来る事が強みだと考えていました。

今回はセットアップの段階から左側にズラしていた事が功を奏しましたね。

HOのセット位置は分かりませんが、バインドの段階でバック5が左側に半歩動いています。

フロントロー以外が左右に動く事は珍しいのですが、その影響でScrum全体が東京SG1番側に流れやすくなっています。

その圧力を貰いながら東京SG 1番小林選手が先行して真っ直ぐ前に押し切り、時計回りに回転させる事が出来ました。

今回はSTとなりましたが、停滞してBKに展開をしたとしても、横浜E フランカーのDFの出だしが遅くなるため、大外でトライを取り切れたのかなと考えています。

対する横浜Eは上手く組み合われましたね。

セットアップっていつもと同じテンポ、タイミングで物事を進められるのが良いのですが、今回は8人の動きが少しズレていた印象です。

その上で、東京SGが横浜E 3番祝原選手の右足に圧力を集めており、その圧力に耐えきれなかったかなと考えます。

いつもは身体を正対させながら組むのですが、今回は11時の方向に身体が傾いています。

そのため、東京SG 1番とHOに挟まれる形となりました。

もし、右足が後半歩内側だったら結果は変わっていたかもしれません。

来シーズンはこの2チームの決勝戦を見てみたいですね。

まとめ

本日はNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE2023-2024 D1 PO3位決定戦 東京サントリーサンゴリアス vs 横浜キヤノンイーグルスの試合を解説しました。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

読者の皆さんがScrumを理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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