静岡BR vs S東京ベイ

LeagueOne
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本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第13節 静岡ブルーレヴズ vsボタスピアーズ船橋・東京ベイの試合を解説していきます。

前半と後半でゲーム内容がガラリと変わった1戦でした。

24点差を追い上げて同点に持ち込んだ静岡BR凄かったですね。

前半はS東京ベイの強みである接点の所で空きを作られ、トライを取られるシーンが多かったです。

後半は、S東京ベイがシンビンで人数を減らしたため、数的優位を上手く活かして得点を重ねました。

反則数もD1で1番少ないため、規律の部分で圧倒していました。

個人的には、強みのScrumがあまり機能していない点が気になりますが、残り3節勝ち切って欲しいです。

S東京ベイは、反則を重ねて自分達で首を絞めてしまいましたね。

PO進出に向けて勝ち点4が欲しいところでした。

良かったところは、静岡BRの強みであるScrumも終始上手くコントロールしようと試みており、第3節の反省を活かしていた点です。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

静岡ブルーレヴズ 31 vs 31 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

静岡BR 331kg / 869kg

S東京ベイ 339kg / 888kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE HPより

1st Scrum 1:23~

気になる1st Scrumは1:23~です。

S東京ベイ陣10m付近、S東京ベイボールのScrumです。

1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。

第3節では劣勢に追い込まれたS東京ベイでしたが、今回は対策をしっかりしてきましたね。

セットアップの段階でレフリーが示した場所から2歩分後ろにセットをしています。

全体で20kg弱/バック5だけで見ると10kg程上回っているため、間合いを遠くしてヒットの勢いで静岡BRのScrumを崩そうとしたのかなと考えてます。

フロントローのまとまりで勝負をすると静岡BRに分があるため、自分達が優位な土俵で勝負を仕掛けました。

静岡BRとしては、いつもよりも間合いが広くて、組み辛かったようです。

映像を見返すと、バインドの後に静岡BRバック5が前に半歩足を動かしています。

あれだけScrumに拘っているチームがセットアップで置いた位置から足を動かすとは考え難いので、間合いの影響だと考えます。

また映像角度の問題かもしれませんが、静岡BR1番側が少し角度がついている印象です。

通常であれば3番に対して真っ直ぐセットし、1番とHOで挟み込むScrumです。

敢えてかも知れませんが、いつもと違う印象を受けました。

2本目は間合いを詰めた影響か、静岡BRが優位にScrumを勧めました。

組み合った段階でS東京ベイ1番側が外側にズラされており、非常に組み辛い状況でした。

静岡BR側は、S東京ベイの1番とHOの間に入り込み2対3の状況を上手く作り出しました。

ただ、内側へ圧力を掛けた際に割り込むスペースが無くなった影響か、外側から煽りを受けています。

内側に割り込む際難しいのが、押す方向を変えるタイミングです。

今回の場合、前に出てすぐにバインドが外れてしまったため、押さえ込む力が弱くなりました。

反対に、43:23〜のように正対した状態で割り込めば相手のアングルを誘うことが出来ます。

紙一重の部分ですが、意識していきたいですね。

Best Scrum 67:18~

気になるBest Scrumは67:18〜です。

S東京ベイ陣22m内、静岡BRボールのScrumです。

静岡BRが12点差を追う展開、3本の組み直しを経てコラプシングの反則を獲得しました。

静岡BRは強みのScrumでチャンスを作り、トライに繋げました。

この時間までハードに戦った上で、安定したScrumを組める静岡BR1番茂原選手・HO日野選手凄いですね。

静岡BRはScrumだけでなく、他のプレーの水準が上がってきているため、日本代表入りが期待されます。

ただ、このScrumだけを見て判断するなら3本目の段階で静岡BRが反則を取られてもおかしくない状況でした。

1本目、バック5が同時に膝を伸ばして前に出ていたため、静岡BRがヒットで優位に立ちました。

組み合った後に、静岡BR1番側がやや外側に弾かれており、勝ち切った状況ではありません。

その状況で、静岡BR3番側が内側に割り込んできています。

そこまでは良かったのですが、押す際に浮いてしまい、S東京ベイ1番側から圧力を受けて押し切る事が出来ませんでした。

ショーン選手は重さもあるため前に出やすいのですが、無理矢理行くと今回のように上手く前に出る事が出来ません。

そこら辺の細かい部分を静岡BRで磨いて欲しいですね。

2本目はヒットで互角、組み合った後にScrumが崩れたため、組み直しとなりました。

組み合う前からレフリー側(S東京ベイ1番・静岡BR3番)の力の方向が下向きに変わっており、崩れるのも仕方ないですね。

また、1本目と違ってS東京ベイがバインドで上手く圧力を掛けられたため、バインドの段階で静岡BRが少し後ろに下がっています。

その影響もあって間合いが変わり、お互いの組み方に影響したのかなと推測しています。

3本目は、組み合った後S東京ベイが1番側を主導にScrumを押しました。

2本目より間合いが狭くなっており、小柄なフロントローが得意な距離感になりましたね。

Scrumが崩れた後の紙森選手の表情を見て貰ったら分かる通り、S東京ベイとしては判定に不満を覚えています。

あくまで推測ですが、前半のScrum及びメンバーが変わってからのScrumの印象で上手く反則を貰えなかったのかなと考えます。

まとめ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第13節 静岡ブルーレヴズ vsボタスピアーズ船橋・東京ベイの試合を解説しました。

LeagueOneも残り3節となりました。

PO進出に向けて勝利を獲得して欲しいです。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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