S東京ベイ vs 埼玉WK

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本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第11節 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ の試合を解説していきます。

昨季王者S東京ベイと準優勝埼玉WKの一戦でした。

昨季と違い、調子が上がらないクボタスピアーズ船橋・東京ベイでしたが、若手の台頭が目立ちましたね。

点数は開きましたが、埼玉パナソニックワイルドナイツに一矢報いる事が出来ました。

対する埼玉パナソニックワイルドナイツは、第1節から10連勝と今季も好調です。

このまま1位通過を決めるのか、他のチームが止めるのか

交流戦も終わり、シーズン終盤に差し掛かるため順位も気にしていきたいところです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 22 vs 55 埼玉パナソニックワイルドナイツ

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 322kg / 874kg

埼玉パナソニックワイルドナイツ 335kg / 913kg

NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE HPより

1st Scrum 9:12~

気になる1st Scrumは9:12~です。

S東京ベイ陣10m-22m、S東京ベイボールのScrumです。

1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。

今回のセットアップは、クラウチのタイミングで埼玉WK 7番が1人だけ膝を浮かしています。

体重で大きく勝っている状況なので、バインドの段階で相手に圧力を掛けたかったのだと考えられます。

ただ、クラウチの段階で膝を上げると、前向きに掛かりやすくなります。

もし、このセットアップを導入するのであれば、フロントローが自立した状態でセット出来る前提なので気をつけましょう。

今回は、画面奥側(埼玉WK 1番とS東京ベイ 3番)のスロットが合わなくなりました。

2本目は組み合った後、埼玉WKがボール投入前にプレッシャーを掛けてしまったため、アーリープッシュの反則を取られました。

ヒットで優勢だったため、もう少し我慢したかった場面です。

今回気になったのは、9:45〜9:52のフロントローがセットしている映像です。

埼玉WK側は1番側の肩が抜けているのに対して、3番側が脇に埋まっており、セットした段階で3番側に身体が流れている印象です。

身体が強い選手でも、自分の身体に対して斜めから圧力を受けると耐えられません。

どちらの方向に押すかはチーム次第ですが、身体は正対させた状態で組むのは変わらないと考えています。

バインド時点の形を見ると、フロントローも扇のように角度をつけてセットしています。

もし、意図的にHOへ力を集めようとしているのであれば、先程のセットアップも頷けるかなと考えてます。

対するS東京ベイは、身長差がある影響からかセットしている位置がズレており段差が出来ている印象です。

S東京ベイは、オペティ・ヘル選手を筆頭にHOや3番に大柄な選手が多い一方で、1番は海士選や紙森選手など小柄な選手が多いです。

クラウチの段階でフロントローの位置が綺麗に揃っていますが、最初の位置がズレていると圧力を受けた際に崩れやすくなります。

個々で見れば強い選手が多いですが、今季は上手く強みを活かせていない印象です。

ここが改善されると、残りの試合も勝利を引き寄せられるかなと考えています。

Best Scrum 79:23~

気になるBest Scrumは79:23〜です。

埼玉WK陣10m付近、埼玉WKボールのScrumです。

S東京ベイがヒットで優位に立ち、組み合った後1番側を主導に前へプレッシャーを掛けた結果、埼玉WKがScrumを崩したため、コラプシングの反則を取られました。

トリプルスコアで迎えた状況、S東京ベイが諦めずに一矢報いたScrumでした。

紙森選手、江良選手、為房選手という若いフロントローの活躍が素晴らしかったです。

セットアップは、両チームともに綺麗でした。

昨年度の決勝戦を戦った両チームだからこそ、この時間帯にも一貫して綺麗なセットアップが出来るのだと考えます。

また、79:36〜37の瞬間に両チーム共に膝をもう一段階低くしています。

そうする事で、ヒットで前に出られる余力が生まれるため、結果として良いヒットが出来ます。

今回は、S東京ベイのバック5の膝が良い具合に伸びており、良いヒットに繋がりました。

埼玉WK側は高さを無理して合わせた影響か、ヒットで上手く出られませんでしたね。

バインドの位置や角度から推測するに、内側に割り込みたかったのだと思います。

ただ、紙森選手が正対した状態で自らが主導となってアプローチを掛けられる選手であるため、今回は相性が悪かったですね。

為房選手も前に出つつ、埼玉WK 1番を外側に弾くように圧力を掛けています。

埼玉WKとしては、上手く弾かれているため、HOと間が開き、潜り込めるスペースが生まれています。

そのスペースへ為房選手が潜り込み、埼玉WK 堀江選手へ圧力→江良選手が3番藤井選手に圧力を掛けてScrumを粉砕しました。

ここ数年、大学ラグビーで注目していたフロントローが揃いました。

チームとして戦績が振るわないものの、良い若手選手が育ってきている事は明るい兆しだと考えています。

逆に、埼玉WKはフロントローの選手を育てないと今後厳しい状況に陥るかなと考えています。

良い選手は沢山在籍しているので、世代交代が出来れば更に強くなりそうです。

まとめ

本日は、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24 D1 第11節 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ の試合を解説しました。

更新が遅くなり、楽しみにしていた方にはお待たせしすぎたかも知れません。

今年度のScrumReviewは以上になります。

また、4月からもScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

Scrumが分かれば、ラグビーはもっと楽しくなります。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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