横浜E vs BLUES

LeagueOne
この記事は約5分で読めます。

本日のテーマ

本日は、THE CROSS-BORDER RUGBY 2024 第3戦 横浜E vs BLUES の試合を解説していきます。

1戦目東京SGに快勝したBLUESでしたが、2戦目も強さを見せましたね。

横浜Eはフルメンバーを揃えてきましたが、セットプレー、B/D共にLeagueOneでは感じられないプレッシャーを受ける結果となりました。

この経験がレギュラーシーズンの糧になる事を期待しています。

それと、来年もクロスボーダーマッチ見たいですね。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

横浜E 22 vs 57 BLUES

横浜E 315kg / 871kg

BLUES 346kg / 904kg

1st Scrum 2:43~

気になる1st Scrumは2:43~です。

BLUES陣22m内、BLUESボールのScrumです。

横浜Eのセットアップ非常に綺麗でしたね。

映像が寄った段階からフロントローがセットしており、そこにドッキングする形でバック5がセットしています。

BLUESのロックがセットする前から8人が低い姿勢を保っており、殆ど動きがありません。

セットアップの綺麗さ=Scrumの強さではありませんが、フロントローが良い姿勢を取れているとバック5の押しを100%貰う事が出来ます。

対するBLUESは横浜Eに対して真っ直ぐ向くセットアップでした。

体重差があるので、少しイレギュラーな組み方の方が助かったのですが、真っ向勝負を仕掛けてきましたね。

今回印象的だったのは、クラウチの段階で横浜E1番岡部選手が外側に弾かれていた事です。

以前、こんなツイートをしました。

コンパクトに相手の嫌がる位置に頭を置いて組める事が強みだったのですが、今回は右斜め上1時半の方向から圧力を受けましたね。

管理人も経験があるのですが、3番にこれをやられると物凄く組み辛くなります。

頭が下がりやすくなり、HOとの隙間も広がります。

もし相手が同様のセットアップをしてきた場合は、顔を上げてセットする事をお勧めします。

立ち位置をズラしてしまうと余計に組み辛くなってしまうため気をつけましょう。

また、ヒットする前に首を回転させる事で、相手の懐に入る事が出来ます。

ヒットは横浜Eが優勢でした。

今季の天理大学のように小柄なチームがヒットスピードに拘ると先手を取れます。

ただ、ヒット後は押し返されています。

ここは、フロントロー体重の差が現れましたね。

組み合った後は、やはりセットアップの段階で外側に弾かれた影響により、1番側が少し苦しい状況でした。

押される事は無かったものの、ボールアウトの時点で身体が斜めに向いています。

どうしても左肩から前に出やすい状況だったため、仕方ないですね。

昨季Best4の東京SG、3位の横浜Eが苦戦した理由はセットプレーの優劣にあるかもしれません。

Best Scrum 32:03~

気になるBest Scrumは32:03〜です。

BLUES陣10m上、BLUESボールのScrumです。

1st Scrum同様に横浜Eが先にセットしましたね。

先手を取るために、先にセットする事はとても大切です。

ただ、今回はバインドが上手く取れず、相手に対して圧力を掛ける事が出来ませんでした。

逆に、BLUES側は3番が1時半の方向に張りながらバインドをしています。

1st Scrumでも外側に弾かれていましたが、今回もHOとの間に頭を置かれています。

苦しい展開が続きましたが、クラウチの段階で相手の体勢が左に傾いていたため、セットアップの部分は改善出来ていたのかなと考えます。

ヒットはほぼ互角でした。

バック5の膝の伸びに目を向けると、BLUESが少し優勢だったように感じています。

ヒットする前に、横浜E側の膝が少し伸び切っているのに対して、BLUES側は90度を保てています。

伸びている分相手に体重を乗せやすいのですが、ヒットスピードを考えると遅くなります。

組み合った後は、画面奥から手前に向かって斜めの形となりました。

お互いの3番側が優勢で、HO同士はほぼ互角でした。

耐え切れるかなと思ったのも束の間、横浜E3番側がBLUES1番側に懐へ潜られており、外側から煽りを受けました。

前へ出る際に少し身体が浮き上がったように感じています。

LeagueOneなら押し切れる部分でも、海外チーム相手だとカウンターを喰らう事が分かりました。

Scrumは忍耐力の勝負だと言われますが、自分も相手も苦しい状況でいかに厳しい選択をできるかが鍵となります。

横浜E3番側が外側から煽りを受けた影響で、Scrum全体の流れが画面手前側に移動し、セットアップの段階から少し優勢だったBLUES3番を主導に前に出てきました。

最後の最後で身体が傾きましたが、綺麗な外張りの組み方だったなと感じています。

最近、イン組のチームが多いのですが、外張りはやっぱり見ていて気持ちが良いですね。

Scrumを押したぞ、という気分にさせてくれます。

コーチとしては選手の特徴にあったScrumを教えますが、個人としては外張りのScrumを極めて欲しいですね。

正しい練習方法、指導ならある程度Scrum強くなれますよ。

引き続きスポットコーチ出来る場所を模索しています。

まとめ

本日は、

THE CROSS-BORDER RUGBY 2024 第3戦 横浜E vs BLUES

の試合を解説しました。

賛否両論あると思いますが、来年以降も継続して大会が開催される事を願います。

Scrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました