試合結果
Japan 10-41 Ireland
Japan 336kg / 912kg
Ireland kg / kg
1st Scrum 01:07〜
Ireland陣10-22m、Japanボールのスクラムです。
組み合った後、Irelandが圧力を掛けて前に出ますが、反則なくボールアウトとなりました。
セットアップから見ていきます。
Japanは、South Africa戦とは逆で3番竹内選手の身体が内側へ傾いています。
立ち位置は修正されていました。
3番が11時の方向に傾くと、Ireland1番の外から刺してくる組み方と相性がとても悪いです。
身体が内側に入っているため、外に対して対抗出来ず、組み合った勢いで押し切られる可能性があるからです。
HOが佐藤選手に変わってから、フロントローのセットアップが噛み合っていないように感じます。
相性もありますが、Wales戦に向けて改善してほしいですね。
バック5は、South Africa戦と比べてヒットスピードが向上していました。
対してIrelandです。
HO RonanKelleher選手が、身体の向きを意識したルーティンを取り入れていました。
手の動きから推測すると、身体を真っ直ぐにしたい/コンパクトにして組みたいのかなと感じました。
セットする際は、スロットを半歩左側に動かしてJapan 3番にターゲットを絞っています。
右足の向きからみても明らかです。
1番 AndrewPorter選手は、HOの左足より1歩前に右足を置いていました。
足の導線と被るので引っ掛かりが心配ですが、立ち位置が凄く参考になります。
この位置にセットして、敢えて右肩を隠しながらセットしているため、Japan 3番の頭を置くスペースが凄く狭いです。
3番 TomClarkson選手は、左腕をHOのパンツ回してバインドしていました。
左肩が前に出やすくなり、身体が正対します。
バック5は、通常と比べてフロントローに詰めている印象でした。
ヒットはIreland優勢、組み合った後もIrelandが前に圧力を掛けています。
バインドの段階で、Japanが全体的にレフリー側へ傾いており、Irelandの圧力に対して抵抗しにくい状態が出来ています。
また、ヒットの段階で沈み込んだIrelandに対して、Japanは身体が浮き上がっています。
潜り込まれた上に、身体が傾いているため、スクラム全体が時計回りに回転しました。
立ち位置と身体の向きは修正しやすいので、Wales戦で良いスクラムを見たいですね。
Best Scrum 04:25〜
Japan陣10m上、Irelandボールのスクラムです。
組み合った後、Irelandが圧力を掛けて前に出てJapanが反則を取られました。
スクラムが崩れているため、コラプシングだと思われます。
1st Scrum同様、IrelandがJapan 3番を狙って組んできたスクラムでした。
ヒットはJapanが優勢でした。
良いヒットでしたが、Irelandの体勢を崩す迄には至りません。
やはりJapan 3番身体の向きが傾いている事が気になります。
意図的なのか、感覚が狂っているのか分かりませんが修正したいですね。
身体が強いのは重々承知で、その身体の強さを更に活かせるスクラムが見たいです。
今回注目したいのは、1番 AndrewPorter選手の動きです。
立ち位置・セットアップについては1st Scrumの通りです。
組み合った後は左腕が窮屈なのに、崩れない点も驚きですね。
前に出るときは、必ず右足から出ているため、アングル気味で組んでもHOと離れる心配はありません。
1番の選手がアングル気味に組んだ際、相手3番に逃げられるケースが見られます。
もし、読んでいる方で逃げられた経験があれば(管理人はあります)、右足から出る事を意識してみてください。
アングル気味に組む=HOとお尻が離れているので、左足から出てしまうと、更にお尻が離れてしまいます。
密着感が無いスクラムは、圧力が点でしか掛けられないため非常に弱いです。
今回のスクラム、起点はIreland1番ですが、前に出る時に密着しながら出ているため、Irelandが面で前に出ています。
多くの1番に参考になる映像でした。
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