10/25(土)のテストマッチに向けて、Australiaのスクラムに関する個人的考察を投稿しています。
参考程度に見ていってください。
Australiaの特徴
マイボールキープ率100%
↓の表を見てください。

The Rugby Championship2025のScrumのスタッツになります。
数値は、RUGBYPASS(https://www.rugbypass.com/)のホームページから拾ってきました。
水色が勝ち、赤色が負けです。
見て欲しいのは、Australiaのマイボールキープ率が100%である事です。
次はJapanのスタッツになります。

Japanと比較してみると、Wales戦からFijiまで安定しているスクラムだったものの、Total 95%(46/48)となりました。
Australiaの対戦相手が、B&Iライオンズ/South Africa/Argentine/New Zealandである事を考えると、脅威の数値だと考えています。
勿論、数値だけで判断は出来ませんが、マイボールスクラムの目的が安定したボール供給であるなら、Australiaは世界のどのチームよりもそれを遂行出来た証明になります。
No.8主導のスクラム
組み合った後の動きは、3番主導ですがヒットのタイミングはNo.8主導のように見えました。
これはSouth Africaも同様で、ヒットする際にNo.8→バック4(LO,FL)→フロントローという形で、ビリヤードのようにスクラムを前に出しています。
海外のスクラムコーチの研究を見ていても、同じような事を指摘されており、少しずつ組み方も変わっている事を感じます。
全体的な重さがあるので、圧力の方向は真っ直ぐです。
特に、3番・5番が重たいので、そこを軸に真っ直ぐ圧力を掛けたいのだと思われます。
全体的に左側へ寄っている
上からの映像がある時しか分かりませんが、全体的に左側へ寄っている事が分かります。
3番が内側へ入る傾向が強く、セットアップの時点で、より自分達が組みやすい位置にセットしていると考えます。
ただ、New Zealandとの2戦目24:48〜でNew Zealand 1番が外側からアングル気味に刺してきた時に、勢いそのままに持っていかれる場面がありました。
この時は、New Zealandがアーリープッシュで反則を取られていますが、組み合っていれば押し切られている可能性が高いです。
また、Australia 1番がアングル気味に組んでいる事から、より角度を付けて組んでいるように見えます。
レフリーがどう判断するか、凄く分かれる部分です。
テストマッチに向けて
JapanもAustraliaとのテストマッチに向けて、合宿をしています。
気になるのは、1番の怪我人が多い事ですね。
東京SG 小林選手は帯同期間が長いので、横浜E 祝原選手・埼玉WK 古畑選手とコミュニケーションを取りながら、Australia 3番に対抗したいですね。
HO、3番はWales戦から選ばれているメンバーが殆どなので、Japanのスクラムを体現してほしいです。
LOの入れ替わりがどう影響するか、Australiaとのテストマッチ、その先に控えるSouth Africa・Georgiaとのスクラムバトルが楽しみです。
ScrumLoveClub 石田恒平
コーチング(オンライン、スポット、ScrumReview)の依頼は、ページ下の問い合わせフォーム、もしくはX及びInstagramのDMよりお願い致します。
コメント