明治大学 vs 筑波大学

大学ラグビー
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試合結果

明治大学 22-31 筑波大学

1st Scrum 3:32〜

明治大学陣10-22m、明治大学ボールのスクラムです。

組み合った後、明治大学が押してスクラムが崩れたため、筑波大学がニーリングの反則を取られました。

バインドで合わず、筑波大学が自ら崩れているので、自滅してしまったとも考えてます。

セットアップから見ていきます。

明治大学は、HOがセットした位置に両PRが寄ってセットしています。

セットする時点で、HOの脇から両PRが肩を出していました。

このセットアップだと、肩が脇に埋もれにくくなり、身体が真っ直ぐ向きやすいです。

また、外側に開かないので、密着感を保ったまま組み合う事が出来ます。

バック5は、両フランカーが少し外側に開く形でセットしていました。

春と特段変わらない印象を受けました。

対して、筑波大学も明治大学と同じようにHOがセットした位置に両PRがセットしていました。

肩の出し方も似ています。

違いは、HOのバインドのやり方です。

明治大学は腕を横にしてバインドしますが、筑波大学は斜め45°ぐらいに腕を伸ばしています。

斜め45°の場合、腕ではなく背中を使って両PRを寄せるため、肩が身体よりも後ろに移動します。

つまり、肩の分だけ両PRが密着しやすくなります。

腕の力が使いにくいので、ヒットでバインドが外れやすくなりますが、密着感は高まります。

どちらが良いかは、そのチームによって違うので一概には言えません。

バック5は真っ直ぐ、3番側のフランカーだけ半歩前にセットしている印象でした。

ここまでのセットアップから、3番主導の外張りだと予想しました。

ちなみに、明治大学はバインドの張り方から分かる通り、3番主導のイン組です。

伸ばし切らず、いつでも引けるような張り方は、レフリーからの印象は良くなさそうです。

ヒットは互角でした。

ただ、中身を見てみると、明治大学 3番が弧を描くようにヒットしている/バック5が↗️にヒットしている事から、筑波大学 1番に対して上から圧力が掛かったと考えられます。

筑波大学 1番も頭が下がる形で沈み込んでおり、結果的に膝をついてしまいました。

間合いが後1歩近く、スロットも半歩右側にあれば、崩さずに組めたかなと考えてます。

今回集計してませんが、例年の傾向から体重差があると予想されます。

筑波大学としては、対抗戦でそこを耐えきれたらスクラムの勝機が見えてくるかなと考えてます。

明治大学は、重さの優位性を活かしたスクラムを組みたい所です。

Best Scrum 24:20〜

明治大学陣10-22m、明治大学ボールのスクラムです。

組み合った後、スクラムが流れて、明治大学がアングルの反則を取られました。

セットアップから見ていきます。

明治大学は、1st Scrumと比べて、フランカーの角度が緩くなっていました。

真っ直ぐ組んだ方が、より前に行きやすいです。

対して筑波大学は、1st Scrumのセットアップから2つ変更点がありました。

1つ目は、セットする際に、HOがスロットを半歩右側にズラしていた事ですね。

この少しの移動が、スクラムの中では凄く重要なので、良い修正だと感じてます。

2つ目は、HOのバインドする腕の方向が30°ぐらいになっていました。

斜め過ぎると寄せが弱くなるので、明治大学の組み方に対抗するため、寄せを重視していました。

3番主導のイン組の場合、3番が自由度高く組めると、左右どちらでも圧力を掛けられるため、なす術がありません。

筑波大学としては、1番側を前に立たせて、HOと密着する事で動きを制限する必要があります。

1st Scrumから1本前までを見てみると、明治大学 3番はセットアップの段階から内側を向く傾向が強かったです。

だから、スロットを半歩右側にズラして、筑波大学 1番が明治大学 3番に沿う位置に調整していました。

1本前のスクラムで、筑波大学が反則を取られており、厳しいかなと予想した矢先のスクラムでした。

凄く良い修正力で、秋が楽しみになりました。

このスクラムを見て、RWC2019 Japan vs Irelandを思い出しました。

(この時も1本前のスクラムでJapanが反則を取られてました)

話が逸れますが、イン組に対してきっちり対抗した参考例なので、興味がある方は覗いてみてください。

今回のスクラムに戻ります。

組み合った後、明治大学 3番が内側に入り、それに筑波大学 1番が付いていきました。

その形でスクラムが動いたため、横に流した要因を作った明治大学が反則を取られました。

もし、筑波大学がアングル気味に入っていたら、筑波大学が反則を取られたかもしれません。

管理人は、イン組をするなら外→内が1番効果的だと考えてます。

菅平合宿なので、勝敗はそこまで気にしていません。

今回の試合からどうスクラムを変化させていくか、楽しみにしています。

秋に向けて、もう一段・二段と積み上げていって欲しいですね。

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