試合結果
慶應義塾大学 24-28 青山学院大学
慶應義塾大学 306kg / 781kg
青山学院大学 315kg / 807kg
1st Scrum 4:58〜
慶應義塾大学陣10m-22m、慶應義塾大学ボールのスクラムです。
組み合った後、お互い低く組み合ってボールアウトとなりました。
セットアップから見ていきましょう。
慶應義塾大学は、HOがセットしてから両PRをバインドしています。
脇から肩を抜く事で、左右の広がりを防いで密着した状態を保っています。
両PRの足の位置もスプリットでしたが、足幅が狭く、コンパクトに組みたい意図が伺えます。
バック5も真っ直ぐセットしていました。
他校と比べてFWが小柄のため、8人で組むスクラムをより意識しているのかなと感じます。
対して青山学院大学も、HOがセットしてから両PRをバインドしています。
足の動きを見ていたら、つま先の方向を真っ直ぐから別の方向に動かしたように見えました。
横からなので、青山学院大学が真っ直ぐなのか慶應義塾大学が真っ直ぐなのかは分かりませんが。
ロックが頭を入れた後、両PRが外側から挟み込む形でセットしていました。
このセットアップ凄く印象的で、通常であればPRがセットした位置にロックが頭を入れる形となります。
青山学院大学の場合、外から内側に閉じるので、ロックの頭は痛いですが、タイト5(フロントロー+ロック)の密着感が高まります。
面白いなと感じてるので、今シーズン研究したいですね。
バックローは真っ直ぐ、両フランカーのみ膝を上げてセットしていました。
No.8は、ロックよりも下に肩をつけており、昨シーズンに続いて低さで勝負したいのかなと考えられます。
また、その後に気が付きましたが、バック5は組み合う前に左側は移動していました。
内側に圧力を掛けるため、フロントローの動きに合わせてバック5もセットしている事が分かります。
ヒットは互角、バインド時に青山学院大学が浮き上がったため、慶應義塾大学が懐に潜れています。
組み合った後、上から押しつぶす形で青山学院大学が圧力を掛けていますが、懐に潜られているので上手く圧力が掛かりません。
慶應義塾大学は、この位置で崩さず安定して組めた点が凄く良かったです。
Best Scrum 16:22〜
慶應義塾大学陣10m-22m、青山学院大学ボールのスクラムです。
組み合った後、青山学院大学が内側に圧力を掛けながら前に出て押し切り、慶應義塾大学がイリーガルホイールの反則を取られました。
凄く綺麗な形で青山学院大学が押し切ったスクラムでした。
1st Scrumと比べて、青山学院大学は低さを再度意識したように感じます。
地面と平行になるように身体を落として、入り込まれないようにしています。
バインドも先手を取れており、慶應義塾大学の膝が鋭角になるぐらい後ろへ圧力を掛けられていました。
慶應義塾大学は、窮屈な体勢であり、ヒットで前に出にくい状況です。
そのため、ヒットは青山学院大学が優勢でした。
組み合った時点で、慶應義塾大学1番とHOが離れてしまい、その間を青山学院大学3番に入り込まれています。
真っ直ぐ組めれば、互角に対抗出来ますがズラされると厳しいですね。
慶應義塾大学3番側も劣勢であり、上手く圧力を集めた青山学院大学が押し切りました。
シンプルに組み勝った事、その上で圧力をかける方向をコントロールできた青山学院大学見事でした。
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