いつもScrum Love Clubをご覧頂きありがとうございます。
2024年12月29日、京都大学の定期戦をもちまして、2024年度オンラインScrumコーチの活動が終了致しました。
今回はその活動報告になります。
オンラインScrumコーチについて
2024年度は、初めての試みとしてオンラインScrumコーチをしました。
指導先:東京大学運動会ラグビー部
活動内容:個人に対するScrumReview、試合のScrumReview、対戦校のScrum分析
結果:関東対抗戦Bグループ4勝3敗(4位)
チームの目標であった入替戦出場、そこに向けて結果を出せなかった事に悔しさを感じています。
そして、成蹊・明学・武蔵に対してScrumの刃が届かなかった事が物凄く悔しいです。
その反面、オンラインでも密にコミュニケーションを取れた事で、選手自身がスクラムに手応えを感じたシーズンでした。
文化を作り上げる事が私の役目なので、来年度以降もスクラムに拘る文化を継承していきます。
オンラインScrumコーチの感想
まずは当ブログを通して、卒業以来の大学生カテゴリーに関われる機会を頂き、感謝の気持ちで一杯です。
生きている間にいつか
大学卒業後、漠然と考えていた大学ラグビーの世界に携わる事が、こんなに早く実現出来て驚いています。
ただ、オンラインならではの難しさが2つありました。
1.呼び方
指導の入り口がオンラインだったため、選手・スタッフに対する呼び方を迷いました。
会社では、年齢問わずさん付けで呼んでおり、その結果、今も『さん付け』で呼んでいます。
さん付けだと会社同様に感じてしまい、個人的には心の壁が出来ます。
卒業後も定期的に会ってくれる関係性を作りたいのに、自分で壁を作ってしまったと反省しています。
元々、人見知りで人との距離感が分からないタイプなので、意識的に変えていきたいですね。
4回生の皆さん、特にフロントローは愛着があるので定期的に会ってくれると嬉しいです。
流石に来シーズンからは名前呼びに変えます。
これに関しては、選手に対してニックネームのアンケートを取る予定です。
宜しくお願いします。
2.現場に立てる回数
オンライン指導を基盤に、シーズン開幕前に現場に立つ予定を立てていた7月28日、フライトキャンセルにより帰国できず、現場に立てませんでした。
その後も個人的な事情から8月・9月と現場に立てず、ようやく行けたのが10月31日でした。
既にシーズンが始まって最初の5試合を消化しており、直前の成蹊大学戦は押し切れなかった悔しさを感じた試合でした。
その悔しさを胸に、残り2試合に向けてどうScrumを構築するか考えて伝えるはずでした。
結果は、現場に立てたのは良いものの、人見知りを発揮してしまいました。
学生達とろくにコミュニケーションをとれず、家族が協力して作り出した貴重な1日が終わってしまった事を覚えています。
日記を書く時間を設けており、この日の振り返りとして学生達の事をしっかりと見れていなかった事に気がつきました。
Scrumを通して、Scrumに関してはどういう特徴があるかを把握していました。
ただ、学生達が『どんな人なのか・どういう考え方をしているのか』を知ろうとしていませんでした。
コーチングの基本は、問いかけです。
技術を教えて、選手自身が出来るようにするのはティーチングです。
問いかけの過程で、悩み・苦しんでいる場面があればサポートする。
私が居なくても、お互いにScrumの基礎を教えられる・Scrumの分析が出来る文化を作る事です。
初めて現場に立った日から学生達が更新するリレー日記は毎回読んでおり、Scrum以外の部分でもコミュニケーションをとる事を心掛けています。
より深く選手のことを理解するために、そして自分の事をさらに深く知って貰いたいです。
そのリレー日記に感化されてこの記事を更新しました。
吉村キャプテン同様に、リレーする相手がいないので、来年の私にバトンを渡します。
4回生に向けたメッセージ
既に引退した他の大学の学生も含めて、個人的に伝えたいメッセージを書きます。
大学ラグビー生活お疲れ様でした。
コロナ禍で入部して、それまでの日常とは180°変わってしまった学生生活でしたね。
4年間やりきった人、悔しさが残る人、もしかしたら入部を後悔している人もいるかもしれませんね。
後悔しても何も始まらないので、次のステージに生かしてください。
後悔しないように、と生きていると私のように学生時代の事を引きずる事になります。
そして、もしもラグビーが今でも好きなら、ラグビーに関わる方法はたくさんあります。
選手として活躍する事は勿論の事、コーチ・メディカル・アナリストなど色々なスタッフがいます。
教員になって、生徒を指導する人がいます。
海外で選手・レフリーにチャレンジする人がいます。
カメラを持って現場に来る人がいます。
ラグビー経験が無くても試合の実況をする人がいます。
会社を辞めてウェブマガジンを立ち上げる人がいます。
Scrumに特化したブログを更新する変態もいます。
どうか、どんな形でも良いので卒業後もラグビー界に携わってください。
その好きという気持ちが本心なら、卒業と同時にラグビー界から離れず、ラグビーを好きでいてください。
私は大学時代に1st ジャージはおろか、Jr.のジャージも着た事がありません。
試合に出た回数も両手があれば余るほどしかありません。
ようやく1st ジャージを着れたのは、卒部試合でした。
その癖、練習が嫌で逃げてばかりでした。
一度ではなく、何度も逃げました。
軽い怪我で必要以上に休んで、楽な方に進んでいました。
口ではScrumに拘っているとはいえ、そのScrumdでも負ける日々でした。
酷い時は、毎日部活を辞める事が頭をよぎりました。
選手を辞めたくて選んだコーチの道でも、社会人スタッフに怒られてばかりでした。
同期スタッフの活躍する姿に、苛立ちを覚えた事もあります。
そんな私も、今こうしてラグビー界に携わり続けています。
皆さんの実りある人生に、ラグビーが少し関わりますように。
終わりに
2024年度の活動が終わり、文字として記録に残しました。
何故ここまで自分の事を晒したのか分からないぐらい書きました。
多分、今の学生達が自分たちを曝け出す姿に感銘を受けた結果でしょう。
来年度以降どうなるか分かりませんが、継続して東京大学運動会ラグビー部に関わりたいですね。
妻が僕の活動に共感してくれて、子育てが大変な中で最大限サポートをしてくれた事に感謝します。
来年は出会って丸10年になるので、妻の笑顔が溢れる1年にします。
いつもScrum Love Clubをご覧頂きありがとうございます。
2024年は沢山の方にScrumReviewを読んで頂き、魅力を発信できました。
2025年も引き続きLeagueOne・大学ラグビーのScrumReviewを更新します。
宜しくお願い致します。
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