本日のテーマ
本日は、大学ラグビー 菅平合宿 2024 練習試合 帝京大学 vs 明治大学の試合を解説していきます。
バック5、特にロックが重たい帝京大学とフロントローが重たい明治大学の一戦です。
春季大会は同点でしたが、今回は帝京大学が勝ち切りましたね。
ただ、後半は点数で負けており非常に接戦だった事が分かります。
合宿期間なので何とも言えませんが、足が止まっている選手が多かった印象です。
明治大学としては、後半Scrumで粉砕された部分は修正が必要ですね。
秋のリベンジに向けて頑張って欲しいです。
それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。
試合結果
帝京大学 31-28 明治大学
帝京大学 316kg / 848kg
明治大学 330kg / 852kg
1st Scrum 3:14~
気になる1st Scrumは3:14~です。
明治大学陣10m付近、明治大学ボールのScrumです。
数本組み直しの後、ガッチリと組み合いボールアウトとなりました。
1本目は間合いが遠すぎましたね。
狭い間合いだと、レフリーの足1個分しか空かないのですが、今回は両足を縦に並べた距離ぐらい離れています。
帝京大学はヒットから勝負を決めたいので、間合いを広くとっています。
1番清水選手が少し外側に流れていた点は気になります。
それに対して、明治大学は敢えて間合いを詰めずに、アーリーエンゲージを誘っている様に感じました。
組み合えたScrumは、両チーム似た様なセットアップでしたね。
写鏡の様に、お互いのバック5がセットしていました。
間合いも1本目よりも近くなっており、組み合える状態です。
バインドの際の身体の向きを見てみると、帝京大学は↗️⬆️⬆️に対して、明治大学は↗️↗️↖️となってました。
3番山口選手が外側に腕を張りながら、内側に圧力を掛ける事で、舵取り役の帝京大学HO當眞選手を抑え込む作戦です。
帝京大学3番森山選手が前に出ても、當眞選手が前に出れなければScrumが回転するだけです。
また、内部からScrumを崩せるメリットもあります。
ヒットは帝京大学が優勢でした。
No.8 倉橋選手が勢いよく前に出ており、その勢いのまま前に出られています。
対して明治大学は、ヒットの際にフロントローが浮いてしまったため、バック5の押しが100%相手に伝わらずヒットしています。
良いセットアップをしていたので、勿体無いシーンでした。
ただ、組み合った後は作戦通りHO 當眞選手を抑え込む事が出来ています。
帝京大学はヒットの勢いのまま押し切ろうとしましたが、こちらも前に出る際に身体が浮き上がってしまい推進力が薄れています。
明治大学の圧力と拮抗した結果、力の方向が上向きに変わったのかなと考えています。
仮にヒットで負けたとしても、組み合った後2秒耐えればクリーンにボールを出す事が出来ます。
ここを仕留め切れる力を極めたいですね。
Best Scrum 44:15~
気になるBest Scrumは44:15~です。
帝京大学陣22m付近、帝京大学ボールのScrumです。
組み合った後、帝京大学が押し切りコラプシングの反則を獲得しました。
ここまで押しこんで崩れるScrumも珍しいですね。
ヒットするタイミングが揃っており、ヒットした後のまとまりを見ても押し切れる形でした。
組み合った段階で、既に明治大学のフロントローの姿勢が崩れていました。
帝京大学はヒットの際に身体を沈めながら首を使って、相手の上半身を浮かせてくるので、その影響かなと思います。
また、バインドの際に帝京大学は殆ど動かず固まっていたのに対して、明治大学は足を動かしている選手が多かったです。
足が滑らない様にするためですが、足が地面から離れる事でその間に受けた圧力に対して無力になります。
バインドはお互いのフロントローが後ろからの圧力を掛け合う場面なので、その時にバック5の押さえが無いとモロに圧力を受ける結果となります。
何を重要視するかで変わりますが、個人的には帝京大学のように、セットアップから組み合うまで殆ど足を動かさない方が強いと考えています。
組み合った後はヒットの勢いそのままに、帝京大学が押し切りました。
それまでどちらかが組み勝つシーンが少なかったですが、このScrumは帝京大学が圧倒しました。
終わりに
本日は、大学ラグビー 菅平合宿 2024 練習試合 帝京大学 vs 明治大学の試合を解説しました。
LeagueOneの日程も発表されて、いよいよ週末ラグビーのシーズンが近づいてきました。
今年はどの大学、どのチームが優勝するのか楽しみです。
管理人としては、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。
また良かったら拡散をお願いします。
本日もご覧頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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