明治大学 vs 青山学院大学

大学ラグビー
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本日のテーマ

本日は、関東大学対抗戦Aグループ 第1節 明治大学 vs 青山学院大学の試合を解説していきます。

北の大地での開幕戦、明治大学が王座奪還に向けて解消する結果となりました。

明治大学おめでとうございます。

青山学院大学は点数こそ開きましたが、セットプレーでは優位に立てています。

今年は日体大もScrumが良いので、直接対決が楽しみです。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

明治大学 73-17 青山学院大学

明治大学 332kg / 853kg

青山学院大学 308kg / 794kg

J SPORTS ラグビー【公式】より

1st Scrum 1:49~

気になる1st Scrumは1:49~です。

青山学院大学陣10m付近、青山学院大学ボールのScrumです。

1本目は間合いが合わず組み直しとなりました。

明治大学のセットアップは、オーソドックスな形でした。

合宿からオーソドックスな組み方だったので、大きな変更点は無さそうです。

大学屈指の重さがあるため、変にズラすよりシンプルに前へ圧力を掛けた方が優位になる可能性が高まります。

と言いつつ、フロントローは少しハの字にセットしていましたね。

意図的かもしれませんが、バック5のセットと少し噛み合っていない印象です。

対して青山学院大学のセットアップは、1番側のフランカーが角度を付けてセットしていました。

1人平均100kgを切っており、フロントロー・バック5共に30kgほど差があります。

明治大学に限らず、帝京大学に対してもこのような差になるため、重さではなく、密着度で勝負したいのかなと感じました。

そして1番側だけ角度を付けている事を考えると、3番側に圧力を集めながら前に出たい事が伺えます。

青山学院大学 HO田中選手が1/4歩右へずらしている事から、自分達が有利なスロットを作っています。

スロットをズラす意識もそうですが、田中選手のバインドする位置や背中の寄せが物凄く良かったです。

あの位置を持っても、背中が丸くなったり肩に力が入らず、両PRの舵取りが出来ています。

今後も期待しています。

2本目は、明治大学がレフリーのコールの前に仕掛けてしまったため、アーリーエンゲージの反則を取られました。

両チーム共に、バインド時のアクセル全開で掛け合っているため、自然と重さで勝る明治大学が前に動いてしまったのかなと感じました。

ただ、バインドで先手を取ったのは青山学院大学であり、ワンテンポだけ明治大学が圧力を受けています。

もしかすると、映像から分からない駆け引きがあったかも知れないです。

もし、このバインドの駆け引きまで出来ているとしたら、青山学院大学が上位校を喰うシーンが見られるかも知れません。

Best Scrum 60:25~

気になるBest Scrumは60:25~です。

明治大学陣10-22m、明治大学ボールのScrumです。

1本目は組み合った後、明治大学がプレッシャーを掛けるもバラけてしまったため、Scrumが回転する結果となりました。

今回、明治大学が優勢のScrumが多く、そちらを選ぶか悩んだ結果、この Scrumの方がScrumらしくて良いなと感じ選びました。

セットアップは両チーム共に1st Scrumと変わらずです。

違いがあるとしたら、青山学院大学側のフロントローの密着度が高かったことに加えて、バック5も隙間なくセットしています。

ここまで密度の濃いセットアップは、久しぶりに見ましたね。

バインド時に足を下げるのですが、内側の足は殆ど動いていないため、内部の密着度は変わりません。

組み合った後の姿勢も低く、綺麗でしたね。

明治大学の圧力に対して、上半身が浮いてしまいましたが、HO 田中選手がここぞとばかりに寄せて耐え切っています。

この1本前の Scrumでは、ヒットの勢いそのままに内側へ流されて反則を取られたため、良い修正が出来ていました。

明治大学としては、少し無理やり感が強かったです。

1番 檜山選手側は勝てていたものの、HO 山本選手と3番 富田選手がそれについて来れていないため、孤立する結果となりました。

青山学院大学 3番安倍選手が1番とHOの間に身体を割り込めており、その影響でついていけなかったのかなと考えています。

2本目は組み合った後に明治大学が少し前へ、その圧力を耐えきり、青山学院大学が固まりながらイリーガルホイールを誘いました。

2本目も非常に高い密着度で組み合えており、8人で組む大切さを改めて感じました。

特に、HO 田中選手の前に出た後の舵取り、両PRのバランスを見ながら離れないように寄せて前に出る意識が物凄く良かったです。

ここまでしっかりコントロール出来るHOが今大学レベルでどの程度いるのか、そう思う程上手でした。

点数こそ離されましたが、一矢報いたScrumでした。

ちなみに、管理人としては、42:52~のScrumを見て、この試合中に青山学院大学が押し切れそうと考えていました。

終わりに

本日は、関東大学対抗戦Aグループ 第1節 明治大学 vs 青山学院大学の試合を解説しました。

対抗戦は予想通りの結果でしたね。

ただ、青山学院大学が Scrumを押した事を考えると、順位争いは熾烈になりそうです。

5枠あるとはいえ、厳しい試合が続きそうです。

引き続きScrum Love Clubでは、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

また良かったら拡散をお願いします。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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