明治大学 vs 天理大学

大学ラグビー
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本日のテーマ

本日は、大学ラグビー 菅平合宿 2024 練習試合 明治大学 vs 天理大学の試合を解説していきます。

シーソーゲームを制した天理大学おめでとうございます。

関東のBIG4に対して勝てた事が素晴らしいです。

Scrumが少し不安定なので、夏合宿でそこを修正して欲しいですね。

対する明治大学は、勝ちきれない試合が続きます。

line-outモールで取りきれない場面もあり、伸び代が沢山ありますね。

持ち味のScrumは、良い形で押し切れる場面もあり、今後に期待が掛かります。

それでは、試合結果・1st Scrum・Best Scrumを見ていきましょう。

試合結果

明治大学 28-29 天理大学

明治大学 330kg / 836kg

天理大学 300kg / 781kg

1st Scrum 5:11~

気になる1st Scrumは5:11~です。

明治大学陣22m内、明治大学ボールのScrumです。

1本目は組み合った後、その場でScrumが崩れたため、組み直しとなりました。

天理大学のセットアップは、1番側のフランカーが最初から角度を付けてセット、クラウチのコールで3番側のフランカーが外側に開く特殊な形です。

帝京大学のように扇を折り畳むセットアップは見た事ありますが、逆に開くセットアップは初めてです。

メリットとしては、クラウチの段階で3番が後ろに下がりにくくなる事及びお尻に付けてる肩の位置がズレにくい事ですね。

フロントローはセットアップの段階から良いポジションを取り合っている為、ふとした瞬間に身体が後ろに動く可能性があります。

それを防ぐ目的があるのかなと考えます。

バインドの後に3番側のフランカーだけ折り畳んでいる点から、クラウチからバインドに掛けてより密着度を高めたい事が分かります。

ロック陣は5番の肩が上、4番が下になるようにバインドしています。

これらの観点から、昨年の内側に流すScrumから3番主導で外側側に押し切るScrumをベースにしていると推測しています。

1本目に関しては、バインド時に圧力を受けて足が少しだけ後ろに動いています。

総体重で55kg差があるので、こればかりは仕方ない部分ですね。

また、ヒットするタイミングで1番森選手の左肘が下向きに下がっていました。

対する明治大学は、1番側のみ角度を付けるセットアップです。

映像の角度の問題であまり詳しい事は分かりませんが、4番の肩が上で組んでいるように見えました。

他の大学と比べても総体重で勝る場面が多く、オーソドックスな組み方でした。

ただ、明治大学側も組み合う瞬間に頭が下向きに下がっています。

双方下向きに圧力が掛かったため、Scrumが崩れました。

レフリーから指摘も入っており、修正力が試される場面です。

組み直し2本目もScrumが崩れてしまい、明治大学がコラプシングの反則を取られました。

落ち方だけ見ると、天理大学側が反則をとられてもおかしく無い状況でした。

今回の判定は、天理大学1番森選手が指摘された組み合った後の動きを修正した事に対して、明治大学3番山口選手が上手く対応出来なかった為だと考えています。

レフリーが移動している為、余計にレフリングに対応したかったですね。

双方拘り抜いた上でぶつかっている為、喜びも大きい天理大学でした。

Best Scrum 67:12~

気になるBest Scrumは67:12~です。

天理大学陣10m-22m、天理大学ボールのScrumです。

明治大学が9点リードの中、お互いメンバーが変わった状況でのScrumでした。

組み合った後、明治大学が真っ直ぐ『前へ』押し切りました。

T.Oとはなりませんでしたが、今後の成長に繋がるScrumでした。

セットアップは1st Scrumと違って、FW8人が真っ直ぐセットする形でした。

メンバーが変わって、フロントローの密着度が高まったからセットアップを変えたのかも知れません。

お互いの特徴によって、セットアップを変えられるのは素晴らしいですね。

もう少し両PRの肩を出した方が前に対する推進力が高まったのかなと感じました。

また、3番側が半歩後ろにセットしているように見えたため、フロントローの位置が揃ってると更に良いScrumになります。

対する天理大学は、松野選手から松山聖陵の後輩井上選手に交代しています。

175㎝、102kgのプロフィールには似合わない程良い体格の選手です。

まだ2回生なので、今後の伸びに期待したいですね。

欲を言えば、バインド時に右足を肩幅程度まで折り畳みたいです。

前で組む意識が高い影響か、左足が強い姿勢の位置と比べて半歩前にあります。

この状態で低くなろうとすると、膝を曲げて下に沈むしかありません。

今のセットアップだと、身体は平行に出来ているものの全体的に高くなっており、バインドの際に不安定な姿勢で組もうとしています。

そのため、ヒットで前に出る余裕が無く、受け身な状態で組み合っています。

ヒットで受けてしまうと、フロントローの姿勢が崩れやすくなり、後ろの押しを貰えなくなります。

ここが改善すると、より良い Scrumが組めるようになります。

自分の強い姿勢を保てるようにしたいですね。

組み合った後は、ヒットの勢いそのまま明治大学が前に押し切りました。

両チーム合わせて綺麗に押し切るシーンが少なかったですが、このScrumは良かったですね。

良いScrumを80分間継続出来るように、夏合宿頑張って欲しいです。

終わりに

本日は、大学ラグビー 菅平合宿 2024 練習試合 明治大学 vs 天理大学の試合を解説しました。

いよいよ菅平合宿シーズンが始まり、秋のリーグ戦が近づいてきました。

今年はどのチームが優勝するのか、関東も関西も目が離せません。

管理人としては、読者の皆さんがScrumをもっと理解して、ラグビー観戦がもっと楽しくなるように発信していきます。

また良かったら拡散をお願いします。

本日もご覧頂きありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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